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2025年4月 6日 (日)

未来都市構想学校(01)湘南白百合の探究ベースのカリキュラムマネジメント「ラボシティ構想」へ

★先週の金曜日、GLICC Weekly EDU 第210回「湘南白百合学園中学・高等学校ー新たな魅力」で、同校の教頭水尾先生からお話を伺いました。教育理念「愛ある人」を中心に、生徒1人ひとりが自分の生き方を探究する教育環境がデザインされていることが伝わってきます。しかも、進化し続けています。毎年新たに生徒が入学してくるのですから、探究を行っていけば、必然的に生徒1人ひとりの活動と協働によって新たな価値や考え方感じ方が個々にそして学校全体としても生まれてくるわけですから、進化し続けるのでしょう。

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★その教育環境デザインのカリキュラムマネジメントは、

❶教科授業も探究ベースで行う

➋探究講座は多様な領域のプロジェクトプログラムを展開する

➌9大学との高大連携のマネジメント

❹地域連携によって行政、公衆衛生、経済、法律、イノベーションなど総合的な未来都市構想につながる探究を展開する

➎グローバル探究の展開と多様性の受け入れ

➏中高連携によって探究ベースの学びを行っている

★もっと広く深い活動が実施されていますが、今回たったの90分のお話でキャッチできたものでも、これほどのマネジメントがなされているということがわかります。

★東京の私立中高一貫校で、探究を「総探」の時間以外に行ったり、教科の授業の中で探究の方法を取り入れている学校は、およそ50%です。それも学校全体で湘南白百合ほど取り組んでいるかどうかと問うと、学年によってとか先生によって違うという回答がかえってきます。

★したがって、❶と➋のカリキュラムマネジメントができているということだけでも貴重な学びの環境があるわけです。

★そして9大学と高大連携しているというだけでも、大量の大学との連携に驚くのですが、9大学とも探究ベースの連携です。生徒1人ひとりが探究するプロセスをそれぞれの大学の教授や院生がチュータリングをしてくれるわけです。高大連携の充実度ぶりがすごいという環境もなかなか他の学校ではないですね。

★そして、若い世帯が増えつつある藤沢市とオーバーツーリズムで悩みを抱えている鎌倉市という地域と病院と連携し、都市のあり方を行政、公衆衛生、経済、法律、イノベーションなど多角的に未来を考えていく探究ベースの学びが展開されているというのは、湘南白百合でしかできない学びです。

★この地域連携は、グローバル探究や多様性を受けいれているグローバルな学びが、地域という身近で一見小さな領域に重要な問題を見つけ、解決していく経験に結びついていると推察できます。

★そして、これらの探究ベースのプログラムが、神奈川の私立男子校と連携することによって、普遍性があることを証明しているし、知のコモンズを広げていると言えます。

★このような湘南白百合の学びは、実は将来世界の70%が都市化されるといわれているのですが、その未来都市構想を生徒1人ひとりが多様な領域で主体的に積極的にかかわっていける愛ある人を生み出していると感銘を受けました。

★何より、肝なのは、どの探究活動にも、生徒ー教師—大学教授が三位一体になって学びをデザインしているということです。1つの学校で、この三位一体を結晶化している学校は、追随を許さないと推察します。

★このシステムは、フィンランドやカナダでは、実はグローバル市民教育の土台として構築されています。未来都市は、このようなラボシティになる道もあります。果たして、地政学リスクや気候変動リスク、ジェンダーリスクを回避できる都市はどうあんるのでしょう。そのヒントは湘南白百合にあると感じ入りました。

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