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2025年4月28日 (月)

来るべきAGIとうまくやるために 生成AIの使い方で見逃されているところをさっさと汲み取る

★このところプロジェクトの先生方と生成AIをサポーターとしながら対話をしていて、人文科学&社会科学の修士レベルのチュータリング的な場が広がっているなあと感じます。文理融合的な話にもなりますから、数学科の先生方は自然科学の修士レベルのチュータリング的な場を作っているのだと思います。明らかに教師のあり方が変わるなと実感している日々です。

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★修士レベルというのは、難しいことをやるのではないのです。先行研究で見逃されている重要なポイントを見つけて、そこを学びに実装するということなのです。この仕事は、すぐには売れませんから、よほど先見の明のある企業と協働しない限りなかなかカタチになりません。しかし、私立学校の共同体では、莫大な金銭的投資は出来ませんが、智慧は集まります。学校の授業の中でそれを実装していくことは日々できるのです。

★いつかどこか莫大な投資をしてくれることを期待しつつ、生成AIをサポーターとしつつ私学の先生方のコラボレイティブインテリジェンスによって先行できます。何せ、教室という時空とコンピューター環境インフラがすでに整っています。生徒も教師も1人1台パソコンを持っていますから、そこに生成AIをサポーターとして共に対話ができるのです。

★今、プロジェクトの先生方と巧んでいるのは、自分たちが生成AIをサポーターとして対話しているこの時空を、教室で生徒と共に行っていければよいということなのです。極めてシンプルです。

★それに、今生成AIやAGIに対する懸念や希望については、多くの見識者が書いており、それを議論の中で、時間を使って追試する必要はあまりありません。たとえば、竹内薫さんの新刊本を読めば、あらゆる議論がよくまとまっています。池谷教授の本もそうです。ハラリさんのもそうです。これらを読んだうえで、彼らが見逃しているものは何かをさっさと議論する方が有益です。

★日本の教育において見逃されているものは、しかし、世界の教育の中には、すでにあります。そして、世界の教育の中において見逃されているものは、日本の教育の中にあります。もちろん、両者とも無意識のうちに行われているものなので、全く新しいものではありません。このレべルが修士レベルといっているわけです。

★博士後期レベルだと、世界にも日本にもまだ見逃されているものを発見したり、そのシステムを可視化し、プロトタイピングするところまでいきます。これは、3年後くらい先になるかなと。

★いずれにしても竹内さんが次のように語っていることは、その通りです。重要なのでは、どうやって主体的に生徒がなれるのかです。教師もそうですが、今のところ、日本の教育では、なかなかそこがうまくいきません。システム思考も、デザイン思考も、SELも、生徒によっては有効ということですね。意外と思考コードがルーブリックやメタルーブーリックとして活用されるだけではなく、あるレンズとして、生徒の心の目となれば、いい感じなのですが。思考コードは今のところルーブリックやメタルーブリックとして活用されています。

 「幸いなことに現在はまだAGIのような強いAIが存在していないからこそ、皆さんには今やるべきことがあると私は考えています。  
 その鍵を握っているのは指示待ち人間からの脱却であり、そのためには日頃から自ら考え、自ら決断し、そして自ら行動するという習慣を身につけていただきたいのです。」

(竹内 薫. スーパーAIが人間を超える日――汎用人工知能AGI時代の生き方 株式会社プレジデント社)

★今までの議論は、竹内さんやハラリさんなどの思索を参考にし、随時検討しつつも、出発点は、この見逃されている領域の復元あるいは可視化あるいは実装にあります。

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