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2025年4月 8日 (火)

これからの教育(19)なぜ突出型グローバル教育である必要があるのか?インターナショナルスクールを私学は超える必要があるのか?

★長崎の出島の地図をみたことがあるでしょうか?20年以上前に武蔵の社会の問題で出題されました。さすがだと感動したものです。海外から輸入された商品や産物を、それぞれエリアごとにカテゴライズされている地図です。要素分解して、チェックして、日本流儀に変換して日本にいきわたるようにするのです。この本質を要素分解して似ているけれど別物に還元してしまう。要素還元主義的輸入。近代産業社会の日本の特色は、これを加工貿易とかいう言葉で表現してきたわけです。

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★しかし、これは江戸時代に始まったことではありません。弥生時代以降中国や朝鮮半島から学ぶ時、同じように行ってきた可能性があります。ひらがななどの発明は、まさに典型でしょう。

★だからといって、この学び方がわるいとかいうわけではありません。創育工夫をして、輸入された以上の魅力的なモノづくりをしてきてもいるからです。

★問題は、要素還元に終わらずに、創発もするということです。

★今の日本の教育についてはどうでしょう。次期学習指導要領は戦後9回目の改訂です。海外からの教育論や学習理論を輸入しながら、最も本質的な学びを切り落としたまま改訂がなされています。

★その学習指導要領の枠内で、どんなに創意工夫しても切り落とされた本質がなんであるか気づくのはなかなか困難です。

★それなのに、その枠内の仕組みやその仕組みを支える制度をかえたところで、本質的な学びは復元できません。

★したがって、どんなに教育が変われば社会は変わるといっても、仕組みや制度は変わっても、本質的なものは切り落とされたままののです。

★私立学校を研究している学者は数少なく、その研究者であっても、私学は公立学校の補完的システムだと言って終わるのです。

★いったい何を補完しているのでしょう。平均的な学力をつくるのが公立学校です。それ以上行こうとすると公立学校は塾・予備校がそこを補ってきました。私学は自前で実はできますが、そこを補完しようというのではないのです。本質的学びを復元しようという意味で補完だし、実は世界の学校が本質の本質を切り落としていることに気づかない領域を創発しようとしているのが日本の私学なのです。

★長崎の出島から加工された情報を得ている学習指導要領では、そこが見えてきません。

★そこをダイレクトに見定め、創発してきたのが私学です。なぜそんなことができたのか?明治時代の私学人たちは、みなダイレクトに渡航ししたり、外国人と対話をして、その本質を見抜いてきたのです。そして、それを建学の精神に包摂して、本質を復元するのみならず、本質の本質を創発してきたのです。公立学校は、このような人間が学校を作ってきたわけではありません。近代国家をつくりあげてきた優秀な官僚が組み立ててきたのです。創発型個人か優秀な組織か。

★今も1条校でありながら、インターナショナルスクールを超える「突出型グローバル教育」を行っている私学がたくさんあります。この事実に研究者や教育ジャーナリストが気づくと希望はさらに強くなってくるのですが、私は研究者でもジャーナリストでもないので、それはそのような方々にお任せし、気づいている21世紀私学人とさっさと進むということになります。

★どこが「突出型グローバル教育」かについては、2024年度はそこをベースにブログを書いてきました。「突出型グローバル教育」と「グローバル教育」の違いは、学習指導要領が切り落としている本質を復元創発しているか否かの違いがあります。2025年は、そこをコンセプトの1つとしてみなさんと考察していきたいと思います。

 

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