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2025年4月14日 (月)

東大の入学式祝辞に 国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表 土井 香苗 さん

★4月11日、武道館で、令和7年東京大学学部入学式が行われたようです。その時の来賓の祝辞は、国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表 土井 香苗 さんです。各大学でサプライズ入学式が執り行われていますが、東大もまたさすがというしかないですね。社会貢献的啓蒙と東大の新たな戦略のシンボル的な存在として土井さんが登場してきたのですから。

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成城学園の杉本義行学長が、SNS上で素晴らしいスピーチ!とご紹介されていたので、私も読んでみました。そして、東大の藤井総長がここ数年説いてきたビジョンが全部詰まったスーパーモデルだと感服しました。言葉は、自然体で、フラット、フリー、フレンドシップ(フラタニティ)の3F精神が瑞々しく流れています。

★藤井総長の戦略ビジョンの戦術的マイルストーンはおそらく次のような感じでしょう。

❶女性の学生を増やしたい

➋法学部が少し低迷しているのでV字回復したい

➌グローバル人材の確保や育成

❹スタートアップを増産したい

➎STEAMのスキルをもった人材を確保あるいは育成したい。

★土井さんはどれにもあてはまります。STEAMでは、Aの巻き込む力というアーティスティックなというかアクロバティックな技術が凄まじいというのが、書籍からもわかりますが、祝辞の中にそれは表出されています。

★しかし、私が印象に残ったのは、プロボノで人権弁護士として活躍している期間があったということと桜蔭出身で、中学の先生に影響を受けたという話が重なったことです。

★そして、この重なったことにより、パーッとイメージが広がったのは、桜蔭のOGである北原怜子さんのことです。北原さんは、貧窮した町である蟻の町に飛び込み、貧しき人々と共に汗を流しながら働きながら、徐々に多くの協力者や自治体を巻き込み子供たちの教育の環境を整えていくわけです。今でも蟻の町のマリアとしてその業績は尊重され続けています。

★1950年代の話ですから、スタートアップとか社会起業という言葉はありませんでしたが、まさに土井さんの活動と重なります。ただ、今のように支援の法制度がなかったために、北原さんは身体を壊し、28歳で夭折されました。

★北原さんや土井さんのように、今の日本はグローバルな範囲で動こうよというのが、もし藤井総長のビジョンにあるのならば、それこそ素晴らしいことです。未来に北原さんや土井さんの希望をつなぐ巻き込む力が、今の世界情勢では必要でしょうから。もちろん、希望のつなぎ方は各人によって多様です。それがまたグローバルという意味ですね。

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