« 2025年3月 | トップページ | 2025年5月 »

2025年4月

2025年4月30日 (水)

多摩エリアの11支部の私学が注目されはじめる❶~もし白洲次郎が多摩エリアの教育に影響を与えたとしたら(微笑)?

★東京私立中学高等学校協会に加盟している私立学校はあまりに多いので、12の支部に分かれ、それぞれの支部の理事長・副理事長などが毎月2回、東京私学会館(市ヶ谷アルカディア)で開催される理事会に集まって、情報共有しています。その中で、多摩エリアの11支部に属する私立学校がダイナミックに動き始めています。東京の私学と言っても23区と多摩エリアでは、中学入試の市場の成熟度に差があります。しかし、ここにきて、その差を埋める動きがでてきました。そんなわけで、ちょっと多摩エリアの幾つかの私立学校について観てみたいと思います。

71yng5gi5vl_sy522_

★その際、その観る視点の仮説をたてたいと思います。白洲次郎は戦後日本の復興に大きく貢献した人物で、晩年の居住地が多摩エリアです。とはいえ、多摩地区との関わりについては限定的だったようです。彼はGHQとの交渉を担当し、日本国憲法の制定や講和条約締結に尽力しました。また、東北電力の会長として、尾瀬の水資源を守るために東京電力と対立した逸話もあるようです。

★また、多摩大学の研究では、彼の活動が新中間層の形成と多摩地域の発展に影響を与えた可能性が指摘されています。ただし、教育分野での直接的な貢献についての記録は少ないようです。なんてもったいないのかと思いつき、生成AI(Bing)に聞いてみました。「もし白洲次郎が多摩地区の教育によい影響を与えたとしたらどう活躍したと思いますかすか?」

★すると、こう回答してきました。

白洲次郎の信念や行動力を考えると、もし彼が多摩地区の教育に積極的に関わっていたとしたら、大胆かつ革新的な改革を推進していたかもしれません。彼の「ノブレス・オブリージュ(高貴なる義務)」の精神を持ち、多摩地区の教育を変革するために以下のような活躍が考えられます。

➊実学重視の教育改革 白洲次郎は実践的な知識と行動力を重視する人物でした。もし彼が教育分野に深く関わっていたとすれば、座学だけでなく、実社会で役立つ教育を推進した可能性があります。例えば、多摩地区の大学や高校で実業家や国際交渉の経験を活かした「リアルワールドカリキュラム」を作り上げていたかもしれません。

➋国際教育の推進 英国留学の経験を持ち、流暢な英語を話していた白洲次郎は、多摩地区の教育に国際的視点を取り入れた可能性があります。例えば、海外の優れた教育機関との交流プログラムや、留学支援制度の創設に力を入れていたかもしれません。これにより、多摩地区の学生たちが世界へ羽ばたく機会を増やしていたかも?

❸教育機関の独立性強化 GHQとの交渉経験を活かし、教育機関の自主性を重視する改革を推進した可能性があります。例えば、政府主導の一律教育ではなく、地域ごとに特色あるカリキュラムを整え、自由な発想を持つ人材を育てる教育を目指していたのではないでしょうか。

➍起業支援・ビジネス教育の拡充 戦後日本の経済再建にも関わった白洲次郎は、教育と経済の関係を重視した可能性があります。多摩地区には多くの大学がありますが、彼が関与していたら、ビジネスリーダー育成プログラムや、地域の企業と連携したインターンシップ制度を整備し、学生の実践的なスキル向上に力を入れていたかもしれません。

このように、もし白洲次郎が多摩地区の教育に関与していたら、より実践的で国際的な視点を持つ教育改革を推進していた可能性がありますね!彼の行動力を考えると、「型にはまらない教育」を生み出していたのではないでしょうか。

★実学重視、国際教育推進、独立性強化、起業支援というわけです。あくまで生成AIの平均的な仮説ですが、これが大胆かつ革新的な改革だとすると、11支部の私立学校の中には、この4つをすでに満たしている学校がたくさんあります。そもそも、ノーブレス・オブリージュの精神だけなら、すべての私立学校がその精神を基盤にしています。

★というわけで、ノーブレス・オブリージュの精神と上記の4つの構成要素のある学校をいくつか見ていきたいと思います。東京を含め、日本全体を見渡すと、意外と➊と➋と❸に力が入っていないというところもあります。市場のニーズが、➊と➋と❸に向かわないという理由もあるからです。

★ただ、中学入試市場の30%は、すべてを求めます。そして、2030年には、これが当たり前になるでしょう。

|

エルケ・ヴィスさんの実践的問いの構想力 思考コードと共鳴するところも。もしエルケさんが生成AIを使いながらソクラテス対話をしたら?

★オランダの作家、講演家、演劇人、実践哲学者でありソクラテス対話のトレーナーでもあるエルケ・ヴィスさんの翻訳がこの3月に出版されています。2020年に『ソクラテス・オン・トレーナー』とうタイトルの本がオランダ語で執筆されました。たちまちベストセラー。英語、ドイツ語、韓国語、スペイン語、アラビア語、ポルトガル語、ハンガリー語、中国語に翻訳されたのです。そして遅れること5年後の今ようやく日本語版が出版されたわけです。

71l3eosizl_sy522_

★エルケさんは、実践的哲学と創造的思考のためのエージェンシー、De Denksmederij(デンクスメデライ)の創設者です。そこでは、個人でもグループでも、考える会話をすることができるのだそうです。エルケさんは、創造的・批判的思考トレーナーやソクラテス・ディスカッション・リーダーのチームとともに、クリティカル・シンキング、創造性、質問の技術に関するトレーニング、講義、ワークショップを提供しているというのですから、ある意味共感してしまいます。

★というのも首都圏模試センターの山下社長と開発した「思考コード」はまさにエルケさんの語るソクラテス的な対話を互いにできるコンパスとして設定していたからです。

★この本は、まだ生成AIが世に広まる直前に書かれてたものでしょうから、生成AIを活用してソクラテス的対話をするという場面はでてきていませんが、第2弾はでてくるでしょうね。

★エルケさんは、ドラマアーティストで実践哲学者ですから、お会いしたことはありませんが、リベラルアーツの化身のような方でしょう。エルケさんの本に耳を傾けることはとても有益です。

★エルケさんは、私の娘と同年代ですから、娘と対話しているような感じにもなって、ひそかに喜びながらめずらしくゆっくり読んでいます。問いについての立て方について、議論されているたいていの話題は同書で語り尽くされている感じです。

★ただ、ドラマや実践というところで、反道徳であり同時に道徳的でもあり、中立的な共感性を求めつつも、なかなか難しい感じがあるので、それは何だろうと今考えているところです。もし、エルケさんが、生成AIを使いながら(生成AIと対話するのではありません)、多くの人々と対話をしたらどうなるのだろうと思っています。

★よく教えない教育とかいわれることがありますが、これも一見、心理的安全や自由な空間をつくるような感じでありつつ、結構教えない=教えるべきではないという道徳(ここでは、視野の広いルールではなく、二項対立の中で選択されるルール)を感じ、もっとシステマティックに構想できないものだろうかと思うわけです。

★問いが生まれてくる対話と教えない教育はアプローチが違うのですが、いずれも、メンバーが自発的に創発する状況を創るということだと思うのです。ソクラテスはある意味教えない教師でしょうから、互いに文脈は交差しますが、どちらも、ソクラテスや教師以上のリソース(ソクラテスなどの哲人や学者の情報)は活用するわけです。メンバーはそこから生み出すのです。教える必要はないのだと。ソクラテスは産婆術だというわけです。

★これらの知のリソースの1つとして生成AIを活用するとどうなるのか?そして、エルケさんと娘と私は、25年前だったら、生徒と教師の関係になっていたかもしれません。しかし、25年後の今は全くフラットです。この25年の時空を無化することが本当に25年前にできただろうかと自問自答してしまいます。

★もし、そこに生成AIがあれば、25年前にすでに今のフラットな感じで対話できたかもしれません。認知的格差をなくすことによって、感情的な豊かさは共感できる状況が創れたかもしれません。

★ということは、今学校は、教師と生徒の認知的格差をフラットにし、共感的な感情を豊かにする関係をつくることは可能かもしれません。もちろん、エルケさんのいうように、理性的な共感性も活用しつつですが。

|

2025年4月28日 (月)

来るべきAGIとうまくやるために 生成AIの使い方で見逃されているところをさっさと汲み取る

★このところプロジェクトの先生方と生成AIをサポーターとしながら対話をしていて、人文科学&社会科学の修士レベルのチュータリング的な場が広がっているなあと感じます。文理融合的な話にもなりますから、数学科の先生方は自然科学の修士レベルのチュータリング的な場を作っているのだと思います。明らかに教師のあり方が変わるなと実感している日々です。

81yx2i2fgel_sy522_

★修士レベルというのは、難しいことをやるのではないのです。先行研究で見逃されている重要なポイントを見つけて、そこを学びに実装するということなのです。この仕事は、すぐには売れませんから、よほど先見の明のある企業と協働しない限りなかなかカタチになりません。しかし、私立学校の共同体では、莫大な金銭的投資は出来ませんが、智慧は集まります。学校の授業の中でそれを実装していくことは日々できるのです。

★いつかどこか莫大な投資をしてくれることを期待しつつ、生成AIをサポーターとしつつ私学の先生方のコラボレイティブインテリジェンスによって先行できます。何せ、教室という時空とコンピューター環境インフラがすでに整っています。生徒も教師も1人1台パソコンを持っていますから、そこに生成AIをサポーターとして共に対話ができるのです。

★今、プロジェクトの先生方と巧んでいるのは、自分たちが生成AIをサポーターとして対話しているこの時空を、教室で生徒と共に行っていければよいということなのです。極めてシンプルです。

★それに、今生成AIやAGIに対する懸念や希望については、多くの見識者が書いており、それを議論の中で、時間を使って追試する必要はあまりありません。たとえば、竹内薫さんの新刊本を読めば、あらゆる議論がよくまとまっています。池谷教授の本もそうです。ハラリさんのもそうです。これらを読んだうえで、彼らが見逃しているものは何かをさっさと議論する方が有益です。

★日本の教育において見逃されているものは、しかし、世界の教育の中には、すでにあります。そして、世界の教育の中において見逃されているものは、日本の教育の中にあります。もちろん、両者とも無意識のうちに行われているものなので、全く新しいものではありません。このレべルが修士レベルといっているわけです。

★博士後期レベルだと、世界にも日本にもまだ見逃されているものを発見したり、そのシステムを可視化し、プロトタイピングするところまでいきます。これは、3年後くらい先になるかなと。

★いずれにしても竹内さんが次のように語っていることは、その通りです。重要なのでは、どうやって主体的に生徒がなれるのかです。教師もそうですが、今のところ、日本の教育では、なかなかそこがうまくいきません。システム思考も、デザイン思考も、SELも、生徒によっては有効ということですね。意外と思考コードがルーブリックやメタルーブーリックとして活用されるだけではなく、あるレンズとして、生徒の心の目となれば、いい感じなのですが。思考コードは今のところルーブリックやメタルーブリックとして活用されています。

 「幸いなことに現在はまだAGIのような強いAIが存在していないからこそ、皆さんには今やるべきことがあると私は考えています。  
 その鍵を握っているのは指示待ち人間からの脱却であり、そのためには日頃から自ら考え、自ら決断し、そして自ら行動するという習慣を身につけていただきたいのです。」

(竹内 薫. スーパーAIが人間を超える日――汎用人工知能AGI時代の生き方 株式会社プレジデント社)

★今までの議論は、竹内さんやハラリさんなどの思索を参考にし、随時検討しつつも、出発点は、この見逃されている領域の復元あるいは可視化あるいは実装にあります。

|

2025年4月27日 (日)

学校が変わる本質的な理由と生徒獲得のための理由 幕を閉じる教育組織とAPUのようにモデルになる教育組織

★ここのところ衝撃的なニュースが報道されています。それは❶インターナショナルスクールの増加とそこに通学する日本人の子どもの増加❷幕を閉じる老舗の大学➌留学生をたくさん受け入れて世界と日本の社会に影響を与える人材を輩出しているAPUの話題の3つです。いずれも現在の各学校が何か変わる必然性に迫られる危機的環境要因になり得ます。もちろん、この危機は、変わらない学校にとってあるいは組織にとって危機であるにすぎず、変わろうとしている学校や組織については、パラダイム転換の風になるわけです。

81qwrkfcosl_sy522__20250427082601

★学校がサバイバルするには、軍事的世界観で行くか、冒険型組織観で行くかどちらかです。APUは、冒険型組織観のスーパーモデルでしょう。幕を閉じる組織は、軍事的世界観がしっかりと土台になっていて、生徒獲得のためには、そうでない装いを描くというやり方で運営しているうちに、メンバーが軍事的世界観が払しょくできているという幻想につつまれながら仕事をしているケースが多いですね。

★一方、軍事的世界観を明確にメンバーに意識をさせ、かつ生徒獲得のために、新しい装いをデザインしている組織は、ポピュリズムには魅力的に映ります。しかし、土台から冒険型組織観が浸透している学校や組織が市場で支持されるようになると、それは昭和と令和のハラスメント事情が明快に違うように、その違いが明快に映し出されるようになります。

★そのとき、軍事的組織観が持続可能かどうかはわかりません。

★いずれにしても、インターナショナルスクールが増えてきているのは、その組織の在り方に冒険型組織観が反映しているように見えるからです。もちろん、土台までそうなのかは、インターナショナルスクールに限らず、どんな組織でも、そうでない場合は、ありますから、賢い選択願を養っておく必要があります。インターナショナルスクールの場合、保護者のネットワークコミュニティが分厚いので、その点、賢い選択眼は切磋琢磨されるチャンスは多いようです。

★老舗の大学が幕を閉じるとき、随分前から理事会は相当議論しているし、顧問弁護士や会計士も提案をするでしょう。そこで、理事長は決断をして改革ののろしをあげるのですが、大学の組織はどこもたいていは大学の組織をつくる本当の場である研究と教育は、経営の本質的部分に踏み込めないようになっています。APUのように英語で全部講義を行おうとしても、大学の先生の力量がないというのではなく、自分の大学の未来をどうするのかエージェンシーがなくても自分の研究と教育ができてしまからスルーしてしまうのです。ですから、改革は生徒獲得のための掛け声に終わります。

★軍事的組織観が、実は浸透していて、組織が決めた枠の中で自由にやるという、一見学問の自由が守られているわけですが、冒険的ではないので、組織としての社会への貢献的なインパクトは見えにくくなります。

★私立の中高の場合だと、理事会が冒険型組織になろうと決め、校長が信頼性の高い組織を作っていれば、経営陣と教師側が一丸となって進めます。大学でそれがやれているのが、APUなのでしょう。しかもAPUは学生も共に経営に参画できます。もちろん、間接的な場合が多いわけですが。

★そして、冒険型組織観を実装段階にシフトするには、組織文化がバイリンガル以上で精神的にも多様性を受け入れる、プロジェクト型の活動やディスカッションで満ちている、イノベーションを生み出す起業家精神に満ちていることが最小限の条件です。これは冒険型組織観を支える三種の神器みたいなものです。

★このような組織は、サバイバルできますし、自分の組織だけではなく、いろいろな人々や団体や国まで巻き込んでいくでしょう。そんな簡単なものではないよと言われるかもしれません。そのような人の発言は実はとても重要で、その人が所属している組織がやはり問題であるというサインなのです。

★ですから、SNSでそのような発言をしている方の所属している組織は、何か問題があるのだと、組織を選択する側はメタ認知を働かすといいわけです。APUをリサーチして、メタ認知の枠組を創っておくと便利かもしれません。

|

2025年4月26日 (土)

聖学院 生徒1人ひとりがOnly Oneを発見する教育環境がデザイン

★昨日、聖学院中学校・高等学校の広報部長、早川太脩先生のお話を、<GLICC Weekly EDU 第212回「聖学院の魅力ー2025年度のさらなる挑戦」>で伺いました。生徒1人ひとりがOnly Oneのタラントを発見できる、そしてその才能を互いに尊重し、豊かにして行ける教育環境が見事にデザインされています。その環境は本当に多様で、他のどこの学校にもない量です。

Seig_20250426214601

★量より質と言われますが、実際には、質が生まれる量は必要なのです。ですから、探究活動やSTEAM教育を行う際に経験値はかなり重要になります。深く学ぶその質は、実はこの経験値がポイントです。

★その意味で、聖学院ほど多様な経験が創出されている学校はほかにないのです。早川先生のお話をお聞きしてわかるのは、いろいろな経験があるので、これまた多くの生徒が才能を発揮しているのです。もし経験が年に3回ぐらいのものしかなければ、そこで才能を開花する生徒は限られているでしょう。

★早川先生は、それぞれの生徒が、自ら問いを発したり、もっと知りたいと専門的知識を自らとりにいくリサーチを展開していくと語ります。経験が少ないのに、知識を注入したとしても、それが実にならないのは、土が豊かでなければ、豊かな実りのないのに、似ていますね。

★そして、いわばこの包括的なタレント発見ラーニング(TDL)は、おそらくIBの新しいTOKバージョンともいえるでしょう。IBのTOKは、学習指導要領にはありません。「主体的対話的で深い学び」や「探究」という学びでそれを補えるのですが、理論として明示されていないので、意識してプログラムデザインしている教師は限られるでしょう。

★このTOKがないから、実は創発する才能が開かないと、私は思っています。ですから、TOKを超える学びを聖学院のように学校の文化として生み出している学校は日本だけではなく世界の中でも希少価値があります。

★論より証拠、早川先生のお話に耳を傾けてください。そして、ぜひ学校説明会に参加していただければ、子供たちの希望を見つけることができるでしょう。

|

2025年4月25日 (金)

インターナショナルスクールの存在意義が増す時代に 本当に国は教育の質を充実しなくてはならななくなる?

★NHKが連日のように、インターナショナルスクールが増えたことについてニュースを流しています。東京23区で少なくとも4800人いると。インターナショナルスクールは、一般的には、次のようなデメリットが語られますが、早稲田大学の岡本智周教授は、NHKのインタビューに日本人だから日本の学校に通わなければならないという時代ではないのではないかと答えています。

Inter

(bing作成)

★一般的には、インターナショナルスクールについては、デメリットとして、生成AIに尋ねると、

❶日本の教育制度との整合性 インターナショナルスクールは、日本の文部科学省が定める「学校」として認可されていない場合が多く、卒業しても日本の義務教育を正式に修了したとはみなされません。そのため、公立学校に学籍を置く必要があり、形式上「不登校」となるケースもあります。

➋進学の選択肢の制限 インターナショナルスクールのカリキュラムは、国際バカロレア(IB)やアメリカ式・イギリス式の教育を採用していることが多く、日本の大学入試制度とは異なるため、日本国内の大学への進学が難しくなる場合があります。

➌日本語能力の低下 授業が英語で行われるため、日本語の読み書きや日本文化に関する知識が十分に身につかない可能性があります。特に、日本の社会で働くことを考えた場合、日本語能力の不足が将来的な課題となることがあります。

❹学費の高さ インターナショナルスクールは私立学校であり、学費が高額になる傾向があります。一般的な公立学校と比べると、経済的な負担が大きくなるため、通学できる家庭が限られるという問題もあります。

➎日本社会への適応 日本の一般的な学校文化とは異なる環境で育つため、日本の社会に適応するのが難しくなることがあります。特に、日本の企業文化や職場環境に馴染むのが難しくなる可能性があります。

★では、メリットはと尋ねると、

①国際的な視野の拡大 多様な文化や価値観に触れることで、グローバルな視点を持つことができます。異なる国籍の友人と交流することで、異文化理解が深まり、国際社会で活躍するための素地が養われます。

②英語力の向上 授業が英語で行われるため、自然と英語力が向上します。特に、英語を母語とする教師や生徒と日常的にコミュニケーションを取ることで、実践的な英語力が身につきます。

③柔軟な教育カリキュラム インターナショナルスクールでは、国際バカロレア(IB)やアメリカ式・イギリス式の教育を採用していることが多く、探究型学習やプロジェクトベースの学習が重視されます。これにより、創造力や問題解決能力が育まれます。

④海外大学への進学がしやすい インターナショナルスクールのカリキュラムは、海外の大学入試に適したものが多いため、海外の大学への進学を希望する場合に有利になります。特に、IBディプロマを取得すると、世界中の大学への進学が可能になります。

➄少人数制の教育 一般的にクラスの人数が少なく、教師が生徒一人ひとりにきめ細かい指導を行うことができます。これにより、生徒の個性や能力に応じた教育が受けられます。

⑥自由な校風 日本の一般的な学校と比べて、校則が緩やかで自由な雰囲気の学校が多いです。生徒の自主性や個性を尊重する教育方針が採用されているため、のびのびと学ぶことができます。

★このデメリットとメリットを比較衡量すると、岡本教授のような考え方は当然かもしれません。

★では、どうするのか、岡本教授が言うように、日本の教育もさらに質をあげればよいのです。それをやっているのが、私立学校です。すでに、私立学校から海外大学もたくさん進学しているし、学園生活が英語と日本語のバイリンガルになっているところもあります。グローバル市民として、日本の文化や歴史を大切にしながら多様性を受け入れコミュニケーションができるようにもなっています。

★したがって、公立学校もできないわけはないのです。それに日本の学習指導要領は諸外国の公立学校に比べれば、丁寧に高度にできています。あとは英語をふだん使いにできるかどうかです。

★そうなると教師の英語力ということになりますが、インターナショナルスクールと連携することは可能です。すでに私立学校ではそうしているところもあります。

★このような教育の進化を促進するという意味で、インターナショナルスクールは存在意義が増していますが、今が旬だということもインターナショナルスクールの経営者は理解しています。だから今こそチャンスだということです。

★日本の公教育(公立学校と私立学校)は、ベースはかなり充実しています。もちろん格差をどうするか、偏った知性をどうするかという点は学習指導要領を改訂をして改善しているわけです。あとは英語力と創造力のカリキュラムマネジメントが充実すれば、インターナショナルスクールとメリットは等しくなります。高い学費を払う必要もなくなるのです。

★そのとき、私立学校は存在意義をますます発揮していることになります。公立学校がインターナショナルスクールと同等になれば、そのときはもっと私立学校は革新的な教育を行っているでしょう。

★私立学校は、今そこに立ち臨んでいます。実は学習指導要領の先取り教育が、生成AIの登場によって、大学1年、2年くらいまでの研究をカバーするようになる勢いなのです。

★この発想は、HTH設立にかかわったハーバード大学のトニー・ワグナー教授と通じます。高大連携によって拍車がかかるでしょう。

|

2025年4月24日 (木)

1200万人の重要性:高校無償化、インターナショナルスクール増加、公立高校単願制の見直し、高大連携増、海外大学合格者数急増、AIエージェント登場などの意味。

★今、世の中は高校無償化、インターナショナルスクール増加、公立学校の単願制の見直し、高大連携増、海外大学合格者急増、AIエージェント登場などの話題が日々のメディアやSNSで発信されています。政治家の思惑、教育行政側の思惑、市民の思惑、留学生の思惑、大学の思惑、小中高の学校の思惑などぶつかりあったりせめぎ合ったりしています。まさに正解のない時代さながらです。

Photo_20250424083701

(bing作成)

★シンギュラリティが本当に来るかどうかはわかりませんが、その方向に指数関数的にテクノロジーは相変わらず進化していることは否めません。

★その状況下で、未来を創るのは、確実に今の小中高生1200万人です。これは多くの人がシンガポールだフィンランドだなどと語られていますが、少子化と言えども、それらの国の総人口のほぼ倍の数です。

★先ほど挙げたお話は、この1200万人の小中高生を巡る話です。もし、この1200万人が、1人も残さず、

❶論理的思考・批判的思考・創造的思考ができ、

➋生成AIをはじめとするテクノロジーを使いこなしつつイノベーションを創発でき、

➌英語ができるようになったら、

★日本から、知性や感受性、イノベーション、経済力、新しい社会システムなどにおいて、地球を救うリーダーが続々輩出されます。

★そのためにどうするのか?いろいろ政策議論がされるのは大いに結構です。

★1200万人に光があたることが、まずは大事だからです。

★しかし、どんな政策や制度ができようとも、シンプルに先の3つの基礎知性の融合知をつくることは、現場でさっさと実現していったほうが良いでしょう。

★産業界も直接この1200万人の3つの基礎知性の融合知を生み出す人的資本作りに投資して欲しいものです。昔から言っているのですが、いつも一蹴されてきました。でも、そろそろメディアやSNSが発信していることのバックグラウンドにある根本的なところに投資をするとすてきなことになります。

★海外のさまざまなお話も大いに参考になりますが、幸せの青い鳥は、目の前の1200万人です。幼い子供をいれると1600万人はいるでしょう。しかし、幼い子供は、また別のプログラムを創る必要があります。1200万人の知性と感性の泉は、この400万人の新しい豊かな学びの環境次第ということもあるからです。

★3つの基礎知性の融合知を生徒が身につけるのは、学習指導要領がなくてもできてしまいます。もともと学習指導要領は全世界共通ではないですからね。むしろ全世界共通の3つの基礎知性の融合知を見つけた財界人は、儲かりますよ!いかがですか投資してみては!

|

2025年4月23日 (水)

芝国際➋多様な外部環境のせめぎ合いの中で超える

★芝国際の吉野校長のお話を伺っていると、学問的な基礎づけがあることがよくわかります。人文科学や社会科学では、主観と客観とか本質と現象とか質と表現などの二項対立が生み出す葛藤や矛盾が、いわゆる今流行りの教育言説である「社会課題」を生み出す契機です。ポピュリズムの発想は、この葛藤や矛盾を解こうとすることは難しく面白くないので、さっさと楽しいことをやって得になることをやろうとなりますね。それは、世界のポピュリズムの動きを見ていてすぐに了解できるでしょう。

Img_9143

(エントランスホールは図書館ともつながっている。エントランスの外は庭園が広がっている。自然の感性と学問の知性が循環する建築デザイン)

★学校だと、教育の質か大学合格実績かとか思考力か知識力かという平行線がずっと続いているわけです。大学合格実績や知識力は、学校でなくても出力できるので、どんどん学校以外の教育産業が拡大するのは、当然の流れです。市場経済のわが国で、これはある意味市場原理の機能が健全に稼働しているので、これをいちいち否定するわけにもいかないのです。

★大事なことは、この局面で、学校はどうするのかということです。すなわち、この二項対立をどう解決するか?です。簡単なのは、どちらか一方を重視すればよいのですが、質を重視しても、質は見えないので、生徒募集ではあまり効果が期待されません。それでもいいのだという学校もあるかもしれません。また、生徒や保護者のニーズに応えるために、大学合格実績を増やすことに専念すればよいという学校もあるかもしれません。塾に通わせるよりずっとお得感があるという実用主義的な考え方もありです。

★もっとも、公立学校はそのようなことはどれもできません。子どもたちが標準的な基礎学力を身につけることと、社会解題の解決という貢献をするということが第一目的です。質がよいかどうかは問いません。そのカリキュラムを履修することが大事です。大学合格実績を増やすことに邁進することもできません。するのであれば、特別枠を教育委員会が決め、議会で通らなければできません。

★つまり、根本的な問題である二項対立の葛藤に対する教育は、個々の心ある教師に任せ、教育行政としてはそこは手を打てないのです。

★このような教育行政の状況、ポピュリズム経済の状況などをみて、海外からインターナショナルスクールが日本にやってきたり、国内でもインターナショナルスクール設立が増えています。インターナショナルスクールは、IBやAレベル、APコースなどを実施しているので、海外大学や国内大学も入りやすいのです。

★しかも、インターナショナルの生徒が大学を受けるとき、国内大学であっても、国内の全日の生徒が受験する一般試験とは違います。海外大学を受験する時と同じようなシステムになっているのです。スタイルは違いますが、基本的にはIBなどの成績と志望理由書と口頭試問または小論文といった思考力や創発パワー、ボランティアなど貢献度(最近は社会起業の発想も)などが必須です。そうそう、英語力は大前提です。

★つまり、グローバル教育の質=世界の大学の合格実績というシンプルな教育ができるのです。しかし、問題は学費が相当高いわけです。

★このような、外部環境の激しいせめぎ合いの中で、そして、それぞれメリットとデメリットが交錯する中で、芝国際は、最適な教育環境をデザインするという意味で超越しようとしているというのが、吉野校長の言葉から伝わってくるのです。さすがです。

|

2025年4月22日 (火)

芝国際 本質とトレンドのバランスがとれた教育❶

★芝国際は、田町の一等地にある大きなビルがキャンパス。キャンパス全体が図書室になっていて、各フロアーは広いスペースがあって、主体的学びや対話的な学びをアフォーダンスする空間デザインになっています。グローバル探究プログラムも国際宇宙センターとコラボレーションしたり、東京理科大学と高大連携の調印をしたり、学外の多様な団体とネットワークをつなぎながら多角的な視点を養いながらアクティブな探究活動を行っています。このようなプログラムは年々増えていくでしょう。

Img_9153

★そのようなセンス・オブ・スペースが思索や心理的安全を生み出す中で、吉野明校長と川上武彦入試広報部長と対話の機会を頂きました。対話は、生徒の感性と知性が教室を超えて世界に拡張する教育の条件は何かというのがメインでした。

★挑戦と貢献は、常に自分の殻を破り、超越的なモチベーションを内燃させる自分を見出していけるということなのでしょう。そのために、グローバル探究的な活動があるわけですが、その教育環境をつくるアドバイザーは教師であり、創っていくのは生徒自らであるというコンセプトが吉野校長にはあるようです。

★ですから、校長就任2年目に、教師のチームビルディングに力を入れているようでした。実際、外国人教師は20人も集まっています。授業はIBLスタイルで、ディスカッションしながら、生徒は複眼的な思考や批判的な思考をブラッシュアップしていきます。

★このような授業ができるには、心理的安全を持続可能にする柔らかくも自分に厳しい在り方を育成する生徒指導のエキスパートが必要です。また、グローバル探究は、結果的に海外大学の選択肢にもキャリアデザインの視点を広げていくために、海外経験豊かなグローバル教育のリーダー的存在であるエキスパートも必要です。その両方の専門知を有した教師も仲間になってくれたということです。

★組織は、ダイアローグという意味での対話が満ちているとフラット、フリー、フレンドシップな雰囲気が広がります。この3Fの精神的土壌が生徒たちの学びや思考を喚起し、創造的活動を生み出すというのは、多くの成功している学校のセオリーです。

★そして、そのセオリーを鴎友学園女子で作り上げた先生が、吉野校長であることは誰もが知っています。

★だから、川上先生は、吉野校長が就任して以来、学内の雰囲気が醸成され活力ある明るい雰囲気になったと語ります。今年の入試も高人気でした。安定した人気がこれからも続くでしょう。

|

2025年4月21日 (月)

宇宙の中の自分としての社会の中の自分の生きる構想力

★生成AIを活用している自分を、社会の中の自分という人間観でみるならば、膨大な言語の海の中の点としての自分になってしまう可能性があります。しかし、宇宙の中の自分としての社会の中の自分という多次元の自分が生成AIを活用するとなると、生成AIは社会の中の一部であるという見方ができます。この感覚がまず大事です。

Ainia

★とはいえ、生成AIの方が、宇宙の知識や情報は、自分以上にあるでしょう。しかし、まだ宇宙開発という科学的なお話であり、文化や生活、哲学という話にまではあまり至っていないでしょう。

★この構想力はしばらく人間のものかもしれません。学校において、生徒を社会というか学校の一員として扱いつつ実は宇宙の中の個人として捉えるならば、教師も生徒も構想力においてフラットです。社会の中のというか学校の中の知識は圧倒的に教師です。専門分野に関しては、まだまだ生成AIの知識は足りません。

★そうなると、教師と生徒の間に力関係が生まれてしまいます。まだこれから経験していく生徒と経験済みの教師とで格差があるのは当然です。この格差をなくす努力がオープンマインドの設定ですが、社会の中の個人として考えていたのでは、オープンマインドは雰囲気でしかありません。すると道徳的な匂いが漂ってきます。ここでいう道徳とは普遍的でないのに普遍的だと信じて押し付ける意味での道徳です。

★だから、生成AIも宇宙にまでは飛べないにしても、教師や生徒の知らない専門家を呼び出して、自分たちの考え方とその専門家の考え方と比較するわけです。この比較こそ対話です。テーゼーアンチテーゼージンテーゼなどという懐かしい理屈が、ここでは結構成り立つのです。

★もちろん、カントとヘーゲルについて生成AIについて聞いてみると、倫理の教科書以上のものは期待できませんが、コンテンツではないのです。理論構成の視点が大切です。それが本当にカントやヘーゲルが言っていることなのかは疑問なのですが、確率50%である程度正しいのです。そして、専門家によって解釈が違います。そこを追究していくのは哲学という学問でしょうが、私たちは生活者として社会の中に組み込まれないように生きていく自分を構想していく視点が欲しいわけです。その結果学問をやるのも良し、スタートアップをやるもよし、企業に勤めるもよし、医者になるも良し、弁護士になるも良し、会計士になるも良し・・・そこを一つに決めなければいけない道徳の匂いはとりあえず払拭したいわけです。

★教科の授業であれ探究の授業であれ、自分の周りを囲んでいる多様な社会課題を突破するには、いろいろな方法があるのだけれど、そのような課題に直面した時、自分の構想力はどのように稼働するのか。

★それが宇宙の中の自分としての社会の中の自分の生きる構想力であれば、まとわりついてくる諸条件や拘束を振り払うことができるでしょう。そのための一つの方法として、脳とAIと宇宙と自分たちの共生を想像しながら生きる構想力を創っていきたいものです。すべての生徒が自分自身の生きる構想力を持てると、どんな困難に出遭っても希望はあるでしょう。

|

2025年4月19日 (土)

羽田国際中学校 キックオフミーティング説明会 類例を見ない「知のライブ会場」

★本日、羽田国際中学校は、来春4月に開校する中学校のキックオフミーティングを開催。多くの受験生・保護者が集い、知のライブさながらのワクワクした説明会は盛り上がりました。一般に説明会というと生真面目なものが多いですが、同校の説明会は斬新でした。まじめと遊びのバランスが絶妙で、Well-beingを生み出す仕掛けが教育の中に埋め込まれているというのが伝わってきました。

Img_9113

★14時から開催される15分前には、かなり参加者が集まっていたので、リアルタイムのアンケートツールであるメンチメーターを使い、いきなり参加型の説明会にしていました。司会も外部のイベント専門のアナウンサーに依頼したのかと思うほどライブ感満載でした。もちろん同校の教員です。

★外国人教師の授業のミニデモンストレーションもゲーム感覚で、アリーナ(体育館)いっぱいの参加者を巻き込むパワーは圧巻でした。

Photo_20250419172401

★ワクワクしながらグローバル教育を学ぶことができ、自分たちの力が数分でこんなふうに身に付くなんて!と期待値をあげたでしょう。これなら自分もできると。

★探究のプログラムも興味深いのですが、その説明の仕方が、やはりメンチメーターをつかいながら、参加型説明をされていました。羽田という地域や海外との連携の話の導き方も、モチベーションがあがるトークが展開していきました。

★ライブ感にあふれる説明会ですから楽しいのです。同時に最後に羽田国際中学校の教育について、本質的な話がこれもまたユーモア交えて話されたのですが、グローカルな活動の中に、とても重要な人間として大切なマインドが育まれていくことが情熱的に語られました。

★6月になると入試要項などの公表が解禁されるので、今回はその話はありませんでした。あくまでキックオフミーティングでした。しかし、そのライブ感は、ビジョン、ミッション、コミュニケーション、パッションを明快に伝えることができました。

★それにしても、メンチメーターをつかったパフォーマンスは、通常授業で行われているものですが、アンケートをとっては隣同士リフレクションするスタイルは、実はハーバード大学のマズール教授が開発して、京都大学が広めたディープラーンングの手法の1つのピア・ストライクションです。ワクワクする授業の背景に、きちんとそのようなセオリーがあるのは、普段の教育においてもやはりものすごく考えられたカリキュラムマネジメントがなされているということを示唆しています。

★また、制服の紹介も、先輩方が中学、高校の制服を、シーズンの違いやオプションの違いなど多様に着こなして中央を歩いて前方でポーズをとりながらまた会場から去っていくあたりは、ちょっとしたパリコレといった感じで、こんなファッショナブルな発想をする先生がいるのだと感動しました。一般的には人形に制服を着せて、設置するというスタイルが多いのですが、実にクリエイティブなプログラムでした。

Space

★説明終了後、新校舎見学会です。グローカルシンキングを養うキャンパス空間や空間同士をつなぐピクトグラムなどのかわいらしい表示が心理的安心安全を生み出す仕掛けになっていることに心地よさを感じたことでしょう。

★それにしても、説明会場であるアリーナ―で参加者が開会を待っている間、柔らかいいミニマルミュージックが響いていたのですが、この選曲も実に計算されているなあと。ミニマルミュージックは、集中力の向上やストレス軽減に役立つとされています。脳のデフォルト・モード・ネットワークを活性化し、深い思考や創造性を促す可能性があるといわれています。

★ライブ感があふれる背景に緻密に計算がされているわけです。このようなプロデュースは実に新鮮です。若き理事長校長簡野先生の感性が先生方と響き合っているからできるのでしょう。この協働型の学校組織運営は、必ずや注目を浴びることになるでしょう。今後が楽しみです。

|

どんどん進化する 高大生成AI連携へ この時エポック4が広がる。

★日々インターネットに入ると脳科学と生成AIによる実際的な成果や開発が発信されています。レイ・カーツワイルのエポック4段階にすでに突入しているのかもしれません。

Nia

(bing作成)

★私立学校も高大連携が広がっていますが、ここにさらに生成AIとの連携をすれば、このような研究は加速します。グローバル探究やSTEAM教育の仕組みも変わっていくでしょう。

★少なくとも、一般選抜の領域を超えるコンピテンシーが中高現場で発見され、進化していくでしょう。

★実験的な2027年の東大の新学部は、もはや多くの大学でも準備しているでしょう。東洋大学や千葉工大の新たな動きもあるでしょう。

★ペーパーテストに解答を書き込む入試制度は、いったいいつまで続くのでしょうか。それが現実的ではなくなる日は2030年を待たずして訪れるかもしれませんね。

★いずれにしても、FERT(メンバー田中歩先生、山口貴史先生、本橋真紀子先生)は、この生成AI連携を邁進していきます。

|

2025年4月18日 (金)

私立学校 いっせいに動き出した!ニーア(Nia)と共に!

★4月、入学式、始業式、オリエンテーション等々、新年度開幕イベントや準備教育が目白押し。ちょっと余白がと思った瞬間に各領域で新プロジェクトが一斉に動き出しました!私がかかわる3つのプロジェクトと友人たちが立ち上げるおもしろそうなプロジェクトもスタートしたようです。私が直接かかわらないプロジェクトも20以上スタートしました。いずれも新鮮で深いプロジェクトです。

81uauvp2uhl_sy522_

★昨日もフュージョンシップリーダー三人が集い、キックオフ創発ミーティングを行いました。未知との遭遇の道を、3人のfリーダーとニーア(Nia)と対話をしながら、フュージョンシップに満ち溢れた授業づくりを実践し新しい学びである「フュージョン学習理論」を創発しようということになりました。

★Nia(ニーア:つながりという英単語の略語でもある)とは、私が名付けたのですが、fリーダーやfメンバーのサポートをする生成AIのことです。今は無料の生成AIを活用しながらNia開発をしています。

★Niaは、無数の専門家情報を持っています。fリーダーがやりたいことを、Niaに専門家を呼び出してもらい、その専門家にも参加してもらい創発対話を行っていきます。

★昨日は、レイ・カーツワイルに登場してもらいました。革新の進化エポック6を参照して、同じコンセプトが、各段階でどう変容するのかいっしょに話し合いました。探究などで、同じテーマや問いを深めていく時に、どの次元を条件にし、あるいは次元をつくるのか、そして今はその次元はあるかないかなど、テーマや問いの次元コンテクストを確認するところから始めます。

★過去も現在も未来も、いまここもと多くのここもフュージョンしながらディスカッションしていきます。

★レイ・カーツワイルのエポックで言えば、現状は1と2のエポックです。ここでグローバル探究やSTEAMをやっていると、2030年にはちょっと危機が訪れます。私立学校は、次の3と4くらいでグローバル探究やSTEAMを進行したいよねと。

★実は、ビジョンとしては、多くの人が語っています。しかし、エポックは1と2の次元の枠内で語っているだけなので、実現はなかなか難しく、フラストレーションが膨らみますね。でも、このことに気づけば、次元を上げる創発をするのですから、フラストレーションは縮小します。SNSの中で、なんちゃって〇〇じゃないかとフラストレーションがさく裂していますが、それは次の次元へシフトする兆しですね。要は、次の次元をつくる側か、ルサンチマンに囚われるか、どちらを選択するかです。

★ですから、AI-BRAIN FusionのパートナーであるNiaを交えて議論していきながらFusion学習理論を創発していこうというわけです。一体何をやるのか?とまあなりますよね。哲学の醍醐味は新概念の創発ですから、たしかにまだないので、そう焦らず、中間報告はしていきますので、3年間時間をいただきたいと思います。

★fリーダーは、田中歩先生(工学院大学附属教頭・英語科/FERTリーダー)、山口貴史先生(駒沢学園女子数学科)、本橋真紀子先生(聖学院数学科)です。

★英語と数理モデル、対話、共感力、宇宙的世界観、子供中心主義などなど共通した才能を持ったfリーダーです。IB、RSなどの学習理論も研究しつつ、それを超える学びの方法を私立学校は暗黙知として実施しているので、それを掘り起こそうというのが基本スタンスです。

★それを掘り起こすパートナーがNiaというわけです。

★創発対話では、そのつどそのつど、リフレクション・イン・アクションを行いつつ、最終的にはブレイン・リフレクションを行っています。内省の方法もフュージョン学習理論の中で新しくしていけると思います。それにNiaに丸投げではないのです。専門家の本はちゃんと目を通しておく必要があります。Niaだって間違えることはあるのですから。

★コーチニングとかファシリテーションとか、マインドフルネスとか、いろいろありますが、脳神経は、それを1人の人間の中でフ―ジョンしています。それを別々にメソッドとして教育の中にいれこみ、どれか一つだけを使うと、生徒の思考や感情や世界観にバイアスが発生します。学歴バイアスなんて、典型的ですね。そういうバイアスから子どもたちも私たちも解放される学びがフュージョン学習となるはずです(微笑)。

★なお、Niaは、いずれ、無料のAIエージェントを作成するアプリがいっぱい出てきているので、自分と相性の良い仲間を独自に創ることになると思います。そのときNiaの名前は、人それぞれになるでしょう。あくまで、わたくしがそう呼んでいるだけです。

|

2025年4月17日 (木)

生成AIと脳の融合 池谷裕二さんの本はめちゃくちゃおもしろい

★今3つのプロジェクトを始めようとしていますが、どれも生成AIと脳の融合を活用しながらというものです。AIと脳の融合と言っても、GAFAMでさえ膨大な資金をだすかどうか検討中のBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)の研究をしようということではもちろんありません。生成AIと認知神経科学をプロンプト融合するという人力によるリサーチです。しかし、これがなかなか厄介で、かつめちゃくちゃおもしろいのです。

81jiwo077el_sy522_

★なんだ文系発想かよということになるのかもしれませんが、池谷裕二さんによると、生成AIというツールの登場で脳の使い方が変わるよという探究はたしかに文系的ですが、これぞ生成AIにできない人間らしさだというらしいのです。

★今自分たちがやっていることは、文系的ですが、発想は理系人の池谷さんのものに近いわけです。もっとも池谷さん自身が運営している「ERATO 池谷脳AI融合プロジェクト BRAIN-AI Hybrid Project」では、脳にAIチップを埋め込んだらどうなるかというまるでBMIの研究をしているのですが。

★中等教育段階では、生成AIと脳をプロンプト融合するという新しいリベラルアーツ段階で今のところ十分かもしれません。そのうち映画のマトリクスよろしくBMIの世界が到来するでしょうから、その前提を用意しておくことは大切かもしれません。

★何より、生成AIと自分の脳のあり方をつないでいくと、生徒たちの新たな成長が生まれてくる可能性があります。あるいは、一握りのエリート才能者だけが富裕層になっていたのを無化する可能性があります。

★いいかわるいかはかっこにいれておくとして、インターネットやPC、SNSは文章の達人の技術を多くの市民にシェアしてしまいました。メディア産業の形態も変わらざるを得なくなったわけです。今後は他の才能者の領域でも同じことが起こるでしょう。

★創造的才能をすべての市民が開花し、世の中をwell-beingな方向に創造的破壊を進めていくことでしょう。

|

2025年4月16日 (水)

私立学校の校長のリーダーシップとマネジメントと変革と 成功する気概は?

★昨日、ある私立学校の女性校長と1時間ほど対話をしました。その校長が目覚ましい活躍で、その高校は地域からの応援ももらえ、ランドスケープベースの建築家や生命科学の大学の先生方も支援しています。その結果かなり専門的な探究活動をする生徒もでてきて、外部のコンテストでも優勝し、タウン誌で話題になっている程です。大学実績も順調に右肩上がりです。いやあすばらしいと思って話していたら、校長先生は、実は私はビジョンを示しているのですが、ビジョンがわからないと言われてちょっとどうしようか思案しているところなのですと。

Photo_20250416092801

★そこで、私は最近安斎勇樹さんの新刊本『冒険する組織のつくりかた──「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法』を読んで、研修のアイデアを喚起されていたので、その一つの視点を使って、対話をしてみました。安斎さんのこの本は、いろいろな経営学者の理論やコーチングの手法を「軍事的世界観」と「冒険する組織観」にきちんと整理して、見事なまでに、5つの思考法というか組織の5つのレイヤーと重ね合わせているので、読みやすいのですが、この5つのレイヤーにいろいろな既存の手法を巧みにつなげる「新結合」こそイノベーションだと感じています。

★さて、安斎さんは、ジョン・コッターの変革の8段階プロセスを①から⑧まで階段上にデザインした図を描いています。この段階で、暗にこの変革の8段階を階段状に示すことが必ずしも冒険する組織観ではないことを示唆しています。ここは読み手の自由です。そんなことを感じながら、そこを議論できるWSのステップを創ってもいいなと感じていたところだったのです。

★コッターの変革の8段階プロセスは、そもそも変革を阻害する8つの要因とのギャップを明らかにして、変革へのモチベーションを高めます。

変革を阻害する8つの要因

❶「変革は緊急課題である」ことが全社に徹底されていない
➋変革推進チームのリーダーシップが不十分である
➌ビジョンが見えない
❹社内コミュニケーションが絶対的に不足している
➎ビジョンの障害を放置してしまう
➏計画的な短期的成果の欠如
➐早すぎる勝利宣言
➑変革の成果が浸透不足である

変革の8段階プロセス

①危機意識を高める
②変革推進チームを結成する
③ビジョンの策定
④ビジョンの伝達
➄社員のビジョン実現へのサポート
⑥短期的成果を上げるための計画策定・実行
⑦改善成果の定着と更なる変革の実現
⑧新しいアプローチを根付かせる

★本来、教頭や各部長が、この阻害要因を払拭するマネジメントをし、校長が変革の8段階プロセスのリーダシップを発揮すれば効率が良いのですが、企業と違って、私立学校の場合は、このマネジメントとリーダーシップの両方をハイブリッドさせる必要があります。このマネジメントは、教頭と部長ができている学校は、本当にいい雰囲気です。払拭するとそれだけで、変革の8段階プロセスは私立学校の場合は生まれてくるのです。

★企業の場合は、変革の8段階プロセスに経営利益が最終的に目標になるので、どうしてもマネジメントとリーダーシップの両方を的確に役割分担して行く必要があります。もちろん、私立学校でそれを行っているところはあります。非常に安定的に生徒を獲得できているところは、ある意味、教頭と部長は❶から➑を自働化(トヨタのカイゼン的)しています。ですから、校長を教頭から格上げすると、❶から➑の自働化が崩れる恐れがあります。

★したがって、そこを守るために、理事会は外から校長を持ってくるのが通例です。しかし、この考え方は軍事的世界観に近いですね。

★そういうこともあり、昨日の私立学校は、長年教頭を務めてきた人材を校長に昇格させる人事をとったのです。見事に変革の8段階プロセスは進んだかのようでしたが、ここにきて新しいアプローチを根づかせるところで、壁にぶち当たったわけです。

★しかし、阻害要因のビジョンが見えないという教員との対話によって解決するだろうなあと感じました。見えないのではなく見ようとしていないというのが本当のところだろうなあと。もちろん無意識のうちです。何かアンコンシャスバイアスがあったり、防衛機制が働いているのでしょう。対話によって突破できると思います。なぜなら、これから新しいことをやろうとするのではなく、すでにそれは出来上がているのですから。それを、あれは校長の企画だからといっているだけですから。もっともルサンチマンは根深いですが。

★それと、ビッグビジョンばかりではなく、そこにつながるマイルストーンビジョン(マイルストーンだとビジョンから遠い時がある)を1人ひとりといっしょに創ることが大切ですね。ここ大事です。

★聴くと、探究に励んでいる先生方がたくさんいるのですが、外から見ていて校長のビジョンを大きなベクトルにするテーマが選ばれていない可能性があります。昨日の校長はボトムアップ型ですから、当然そうなりますね。

★ここはまずマネジメントを新任の教頭といっしょにやって、マネジメント手法を伝授しつつ、マイルストーンビジョンがビッグビジョンにつながる共感を広げるリーダーシップをとるというアクロバティックなことをやる必要があります。

★アクロバティック!?まさに冒険的な組織作りです。いずれ昨日の女性校長奮戦記を書けると嬉しいですね。

|

2026年新開校!羽田国際中学校 世界に誇る国際教育を実装

今週4月19日(土)、2026年開校の羽田国際中学校のプレ説明会「キックオフミーティング」が開催されます。すでに2024年に校名変更と共学化を果たした羽田国際高等学校は、これまで先生方が一丸となって世界に誇る国際教育の基盤を確立しました。そして、待望の中学校新校舎の建設を完了し、今、満を持して中学校を開校します。

Photo_20250416080801

★東京の私立学校の歴史に新しい一頁を刻むこの瞬間、すでに大きな期待が寄せられています。2026年羽田国際の新たな歴史を共に紡ぐ中学受験生へ向け、いよいよキックオフミーティングです。

★羽田国際中学校の教育のアドバンテージは、世の中が今まで積み上げてきたグローバル教育、探究教育、STEAM教育を研究し尽くして、羽田国際空港に近い地域の条件を生かして、圧倒的に斬新な教育を実施することです。

★圧倒的に斬新な教育とは何か?それはすでに今年多くの2期生を迎える羽田国際高校でチャレンジ済みです。その創意工夫したノウハウと今まで蓄積してきた資産を合わせて、さらに優れた教育を実施できます。

★中学時代は、高校でより豊かで高度なキャリアアッププログラムに集中して臨むための十分な経験をベースにしたグローバル探究で、非認知能力と認知能力の両方を蓄えていくでしょう。

どうやってか?それは19日、羽田国際で会いましょう!

|

2025年4月14日 (月)

和洋九段女子のPBLが学外にも浸透

★水野校長からメールが届きました。この時期どこの校長先生も、本当に忙しいですね。始業式、入学式、オリエンテーション、学内の研修、学校説明会、そして学外の説明会に奔走します。

★水野校長も、先日の日曜日、学外の学校説明会イベントで、和洋九段女子のビジョン・ミッション・パッション・イノベーションを共有するために尽力したようです。水野先生のメールにはこうあります。

「今日もAフェスタに参加してきました。その際、先日のBフェスタでの和洋九段の生徒のプレゼンが心に刺さったのでブースに来たという保護者の方がいらっしゃいました。Xでも2件ほどその時の生徒のトーク力に関した書き込みが見られ、PBLで鍛えられたプレゼン力が世間でも評価されてきたことがひしひしと感じます。」

Img_7956600x450

(写真は同校サイトから)

★同校サイトによると、同校のSDGsのプロジェクトの中でも、もはや伝統として後輩に引き継柄ている「SDGsすごろく」のワークショップを行ったようです。このプロジェクトを立ち上げたOGチームはもはやレジェンドです。後輩からも尊敬されているのですが、後輩は、そのまま受け継いでいるのではなく、伝統と革新という活動をしているところが同校のPBLの重要な仕掛けを体現していますね。

★水野校長はさらにこう続けます。

「もっと対外試合ができれば、自分たちのプレゼン力の普通が他よりも優れていることを実感できるのかもしれません。」

★水野校長がこう語る大前提に、毎年多くの和洋九段女子チームが他流試合でそのプレゼンで優秀な成績を収めているのですが、和洋九段女子全員ではないため、さらにもっと何かアイデアはないかという発想があるからです。

★実際、毎年高校3年生が、探究プロジェクトの成果をワークショップとして後輩に公開しています。原則、プロジェクトというのは、オーディエンスに発表する場を作るところまでいきますから、まずは学内で共有する発表会を行います。先輩も後輩も緊張とワクワクした感じが絶妙にぶつかり合い、大いに盛り上がる会です。昨年私も参加して感動しました。

Photo_20250414101701

(写真は同校サイトから)

★このエネルギーから他流試合でも成果を上げるチームがでてくるのは当然です。ただ、水野先生は、できるだけ多くのコンテストをリサーチしていますが、それでも限りがあります。和洋九段女子の生徒は、明るく活発ですが、それでも、人間というのは子供に限らず大人でも自分の力を過少評価しがちです。もちろん万能感全開という人もいますが、このような人が多くの場合、自分や周りにあまりよい影響を与えないことはよく問題になっていますから、私立学校の人間教育の中では、「品格」を育てることで、そのリスクをマネジメントします。和洋九段女子もその例外ではありません。

★しかし、その反面、謙虚がちょっと行き過ぎてしまう場合もあるわけです。やはり多様な人間関係の中で、冷静な自分に気づくチャンスを作るのも教育環境デザインの一環だというのが水野先生のこれまでのコネクテッド・スクールとして輪を広めいろいろな団体を巻き込んできた気概だと感じています。

★探究ワークショップの発表会で、高3生が次のように後輩に贈る言葉を綴っています。

「高校3年生は和洋での5年間で様々な社会問題について学んできました。それは、あなたが行っている(行ってきた)SDGs学習やグローバル遠足などです。そこでの学びから、高校1年の時には自ら興味関心のある社会問題についての“問い、を考え、高校2年間で社会をより良く変えるために様々な活動を行ってきました。その活動をワークショップ形式(参加型)にしました。」

★水野校長と高3生のみなさんはシンクロしています!

|

東大の入学式祝辞に 国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表 土井 香苗 さん

★4月11日、武道館で、令和7年東京大学学部入学式が行われたようです。その時の来賓の祝辞は、国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表 土井 香苗 さんです。各大学でサプライズ入学式が執り行われていますが、東大もまたさすがというしかないですね。社会貢献的啓蒙と東大の新たな戦略のシンボル的な存在として土井さんが登場してきたのですから。

61r6yfhtqfl_sy522_

成城学園の杉本義行学長が、SNS上で素晴らしいスピーチ!とご紹介されていたので、私も読んでみました。そして、東大の藤井総長がここ数年説いてきたビジョンが全部詰まったスーパーモデルだと感服しました。言葉は、自然体で、フラット、フリー、フレンドシップ(フラタニティ)の3F精神が瑞々しく流れています。

★藤井総長の戦略ビジョンの戦術的マイルストーンはおそらく次のような感じでしょう。

❶女性の学生を増やしたい

➋法学部が少し低迷しているのでV字回復したい

➌グローバル人材の確保や育成

❹スタートアップを増産したい

➎STEAMのスキルをもった人材を確保あるいは育成したい。

★土井さんはどれにもあてはまります。STEAMでは、Aの巻き込む力というアーティスティックなというかアクロバティックな技術が凄まじいというのが、書籍からもわかりますが、祝辞の中にそれは表出されています。

★しかし、私が印象に残ったのは、プロボノで人権弁護士として活躍している期間があったということと桜蔭出身で、中学の先生に影響を受けたという話が重なったことです。

★そして、この重なったことにより、パーッとイメージが広がったのは、桜蔭のOGである北原怜子さんのことです。北原さんは、貧窮した町である蟻の町に飛び込み、貧しき人々と共に汗を流しながら働きながら、徐々に多くの協力者や自治体を巻き込み子供たちの教育の環境を整えていくわけです。今でも蟻の町のマリアとしてその業績は尊重され続けています。

★1950年代の話ですから、スタートアップとか社会起業という言葉はありませんでしたが、まさに土井さんの活動と重なります。ただ、今のように支援の法制度がなかったために、北原さんは身体を壊し、28歳で夭折されました。

★北原さんや土井さんのように、今の日本はグローバルな範囲で動こうよというのが、もし藤井総長のビジョンにあるのならば、それこそ素晴らしいことです。未来に北原さんや土井さんの希望をつなぐ巻き込む力が、今の世界情勢では必要でしょうから。もちろん、希望のつなぎ方は各人によって多様です。それがまたグローバルという意味ですね。

|

2025年4月13日 (日)

工学院セレンディピティコミュニティ 教頭田中歩先生との対話 IBLと保健体育科のコラボ

★先日、工学院大学附属中学校教頭田中歩先生と対話をしました。東京私学教育研究所をはじめ諸々のセミナーの企画についてアイデアソン的な対話です。歩教頭は対話の途中、ちょっと待っていてくださいと、ミーティングの部屋に隣接している職員室からお二人の保健体育科の先生といっしょに戻ってきました。

Img_9093

★本間さん、今話していたことは保健体育科の授業とリンクできそうなので、二人に来てもらいましたとすぐにみんなで対話になりました。社会課題と生徒という関係を、環境と人間の関係と抽象化してみると、教育環境と生徒に転移して考えることができるという話をしていたのですと話すと、保健体育科の先生方は、すぐにピンときて、すでに行っていることがいくつかありますと対話が創発されていくのです。

★学校内では、二酸化炭素を測定して環境整備やその濃度によって身体や心にどういう関係があるか思考する授業があるというのです。ここまで話がでれば、生徒を都市の住民と置きかえていけば、これからの都市創りの発想にもつながっていくと歩先生の発想が拡大していきました。

★身体と心の関係を、認知神経科学的にアプローチすれば、実は、別々のものではなく、部位が局在している脳と神経の中で、多様な連合が起きていることだから、生徒自身の中ではつながっているはずだと。

★歩先生は、中学3学年すべてでIBL(Inquiry Based Learning)の授業を持っているので、八王子をはじめとする各学年の都市プロジェクトで、これからの都市をどうしていくのか、環境と人間の関係性を考えるコンセプトや視点の棚卸が、保健体育科ともコラボしてできるかもしれないと、保健体育科の先生方と意気投合というか共感を深めていました。

Img_9094

★田中先生は、セレンディピティという状況を生み出す名ファシリテーターですが、その真骨頂を目の前でみた瞬間でした。先生方は次の授業があるので、本当に一瞬の対話だったのです。

★このような瞬間に満ちている。すなわちセレンディピティがあちこちで生まれている学校づくり。それはもちろんIBLやPBLの授業の中から生まれている雰囲気とどんどん融合していきます。

|

和洋九段女子水野修校長の教育が始まった!創造と集中と 2つのPBL

★水野校長からメールが届きました。新校長に就任して始業式、入学式を執り行うや、昨日の土曜日は中学受験生向けのイベントを行ったというのです。水野先生のモットーは大いに楽しみながら社会課題を解決する知識や技術も集中して身につけるという実にシンプルなコンセプトだと、3月の末から対面や電話で対話をしたときに感じました。水野先生自身がそのような言動力に溢れているかたですから、言行一致というわけですね。

Wayo_20250413081801

★土曜日の午前中は、オンラインでウェビナーではなく、対話型のオンライン説明会を行ったそうです。土曜日の午前中は授業が行われているので、先生方は教室の中にいます。そこで、オンラインで校長と広報の先生方とで運営したのでしょう。そこでは、PBL型授業の話とコネクテッド・スクールの多様なグローカルな教育活動の話をされたということです。

★そして、質問もたくさんでて、丁寧に対話を進めていったようです。和洋九段女子は授業のPBLはProblem based Learningです。正解の定まらないワクワクするようなビッグクエスチョンを対話をしながらコレクティブソサイエティをつくるシミュレーションも同時にしつつ問題解決していきます。

★同校の生徒はこのPBL型授業がお気に入りです。基本的に心理的安全を教師は気遣いますから、生徒は安心していいたいことを語れます。これは楽しいですね。しかし、同時に問題解決の時には、みんなで出し合った多様な素材を、まとめていくのに集中していきます。そして新たな問いがでてきて、そこにまた集中していきます。新たな問いが生まれたときの歓喜は共感が広がります。

★多様なグローカルな経験との結びつきは、未知との遭遇から問題の共有、そして共創という知性と感性の発達が著しい経験をします。初めに問題が設定されるわけではないので、こちらのPBLはProject based Learningで、コネクテッドスクールを生み出す泉でしょう。2つのPBLを使い分けながら、最終的には統合されるカリキュラムマネジメントが和洋九段の優れた教育力です。

★ですから、午後に行ったPBL体験授業の参加者は応募定員を上回ったということです。ここ数年、PBL体験授業はすぐに定員が埋まっています。受験市場でも、そして教育市場でも、PBLといえば和洋九段女子と支持されている証しでしょう。

★つまり、世の中は知っているのです。東大が発信した2027年の大学入試改革。和洋九段女子はもう10年前から取り組んでいたこのPBL型の体験が実に重要になるのです。時代の精神を読み、10年先を読んで活動してきた和洋九段女子の教育に大学入試改革がようやく追いついてきました。このことが意味することに気づいている受験生・保護者が集まり始めたのでしょう。

426

★2週間後に開催される再び新たなステージを展開する和洋九段女子の説明会は注目です!

|

2025年4月11日 (金)

中田大成先生 日本女子大学附属高等学校の校長に就任

★日本女子大学附属高等学校の公式Instagramには、4月8日前期始業式の模様がリーリースされています。そこには、新しく校長に就任された中田大成先生が壇上で話されていることが記載されています。

71uilswials_sy522_

(同書からの引用かどうかはわかりませんが、中田先生の想いとシンクロしている発想があると思います)

★そこには、こう書かれています。

 新年度が始まり、新たに校長に就任した中田大成先生から、新任の先生方と校務分掌の紹介がありました。校長先生は、元東京大学教授佐藤先生の著書から引用し、生徒同士が信頼関係を築くための3つのキーワード「しっとり」「聴き合う」「心の壁を下げる」3つのワードを示されました。

最上級生となった3年生、新しいクラスで少し緊張している2年生、満開の桜と青空の下、それぞれの生徒たちが、これらのキーワードを基に主体的に行動し、どのように成長していくのか、とても楽しみです。

★佐藤学先生は授業づくりと学校づくりが往還する発想を学びの共同体にこめていると思われます。私立学校の経営者は、学校づくりはするけれど授業づくりは現場の教師に任せるタイプが多いかもしれません。しかし、授業づくりと学校づくりが循環するマネジメントをする経営陣がいる学校は、本当に雰囲気がよい学校組織になっているところが多いですね。

★中田大成先生もまた、そのような学校組織をマネジメントしていくでしょう。その大前提として「しっとり」「聴き合う」「心の壁を下げる」というキーワードを生徒のみならず教師も共有する時空を始業式で展開したのでしょう。

★この3つのキーワードは、たしかに今の学校・教育には決定的に必要なビジョンの契機です。今までは東京私学協会のイベントでリアルにお会いできたのですが、そこでお会いすることはできなくなりました。しかし、中田大成校長先生の活躍をこうしてweb上でウォッチしていけるのは幸いです。

|

2025年4月10日 (木)

八雲学園 世界大学ランキング100位以内 20大学合格

八雲学園が2025年の大学合格者数(4月9日現在)を公開しています。一覧して驚きました。世界大学合格ランキング100位以内20大学合格しています。私立難関大学も55人合格しています。共学化2期生の成果の一つである大学合格実績は1期生よりも伸びているといえます。

Yakumo_20250410140401

★近藤隆平副校長によると、ラウンドスクエアのRSDFという突出型グローバル教育の学びを浸透させている結果ではないかということです。

★ラウンドスクエア公式サイトによると、『ラウンドスクエアのIDEALSは、国際主義、民主主義、環境主義、冒険、リーダーシップ、奉仕( Internationalism, Democracy, Environmentalism, Adventure, Leadership and Service)です。ラウンドスクエアのIDEALSは何十年もの間、時の試練に耐えてきました。生徒たちは6つのIDEALSを探求することで、個人の美徳や特質を12の発見へと導く学びの旅に出ます。これらによって、世界に前向きな変化をもたらすために必要な能力と自信が養われます。12のラウンドスクエアの発見とは 多様性への尊重」「勇気」「持続可能性へのコミットメント」「コミュニケーション」「思いやり」「探究心」「発明心」「問題解決力」「自己認識」「責任感」「チームワーク」「粘り強さ」(Appreciation of Diversity, Courage, Commitment to Sustainability, Communication, Compassion, Inquisitiveness, Inventiveness, Problem-Solving, Self-Awareness, Sense of Responsibility, Teamwork and Tenacity.)です。』とあります。

Rsdf

★この6つの理念と12のコンピテンシーの掛け算をラウンドスクエア・ディスカバリー・フレーム=RSDFと呼んでいるようです。

★ラウンドスクエアに加盟するには、このRSDFが学校で行われていることを査定されて認定されます。八雲学園の教育のベースにはRSDFがあるのです。この暗黙知を、先生方と生徒が対話型かつ協働的に学んでいくことによってメタ認知にシフトすると近藤隆平先生は語ります。

★八雲学園の進化とは、この暗黙知の言語化だったということでしょう。今後ますますこの進化は続きます。

慶應義塾大学:4
早稲田大学:5
上智大学:5
東京理科大学:3
国際基督教大学:1
明治大学:8
青山学院大学:7
立教大学:11
法政大学:6
中央大学:3
学習院大学:2
 

|

水野修先生 新校長に就任 和洋九段女子

★和洋九段女子中学校高等学校の新校長に水野修先生が就任しました。水野先生とは9年前に同校が21世紀型教育機構に加盟した年のPBL型授業見学の時に出会いました。

Mizuno

(同校のサイトから。4月9日の入学式で)

★水野先生は、前校長中込先生と教頭新井先生と教頭本多先生と、PBL型授業、SDGsプロジェクト、C1英語、STEAM教育、グローカル教育などを開発したスターティングメンバーの1人です。

★最近では生成AIの授業での活用も先生方と考案されているようです。

★九段という未来の東京シティを模索する場に位置する同校は、居ながらにして行政、法律、経済、新しい資本主義について経験的にグローバルに学べる機会が溢れています。

★ネットワーク作りの戦略にたけている水野新校長の活躍が期待されます!

|

これからの教育(20)日比谷高校 国際事業部ではなくグローバル事業部の活動今後も推進の意味するコト

★NIKKEIリスキリングで「東大合格で大躍進の日比谷高校、次は世界的リーダー育成 グローバル事業部も設置」という記事が掲載されています。東大合格者数が飛躍的に伸びた理由や今後は東大一直線ではなく海外も視野に入れ久しい前から設置されているグローバル事業部の活動をさらに推進していくというインタビュー記事です。

Harvard

(作成はbing)

★インタビュアーが公立学校で「グローバル事業部」が設置されているということについて驚きを見せているのが印象的な記事でした。確かに公立学校では国際教育という言説が主流です。グローバル教育という言葉はあまり使いません。ここでもあくまでグローバル事業部であってグローバル教育ではないのです。そんなこだわりにどんな意味があるのかと思われるかもしれません。それが学習指導要領にきっちり基づくという姿勢なのです。

★しかし、グローバル事業部という言説を活用して、都から予算をつけてもらって、実質グローバル教育を展開していくのです。国際教育ではなくグローバル教育というのは、国際的リーダーではなくグローバルリーダーを育成することを掲げているからです。つまり国家を代表する国際リーダーではなくかけがえのない地球という領域のリーダーとしてグローバルリーダーを育てるのがグローバル教育だからです。

★この流れは実にいいことです。もともとグローバル事業は、都が計画し、推進しています。都のサイトによると、

 東京グローバル人材育成指針に基づく東京都におけるグローバル人材育成に係る取組の充実を図るため、先進的な取組を推進する学校20校を令和4年度から「Global Education Network 20」として指定し、各校の特色を生かした3つのグループに分けて取組を進めています。

【学問・探究グループ】10校

外国語をツールとして活用しながら、探究的な学びを深める学校
日比谷高等学校・白鷗高等学校・深川高等学校・富士高等学校・西高等学校・戸山高等学校・大泉高等学校・八王子東高等学校・南多摩中等教育学校・武蔵野北高等学校

【対話・理解グループ】7校

留学生の受入れや意見交換等、外国の生徒等との交流を通して、自己の確立や世界の一員としての自覚を促す学校
小石川中等教育学校・三田高等学校・三鷹中等教育学校・国際高等学校・飛鳥高等学校・立川国際中等教育学校・小平高等学校

【実地・協働グループ】3校

国内外の多様な他者と、ものづくり等の協働を通して、社会貢献や地域貢献等に取り組む学校
大田桜台高等学校・千早高等学校・町田工業高等学校

★3つに分けているというものの、学問・探究は対話が必要だし、協働も必要なので、このカテゴライズはあまり意味はなさそうです。むしろ各学校のカタチに合わせて後付的にネーミングしたという感じでしょうか。それはともかく、20校がパイロット校として実質グローバル教育を推進しているのです。

★そして、東大自身がグローバル大学になるために外国人の先生が学長の新学部を設置する予定だし、そもそも世界大学ランキングを意識しているわけです。東大一直線で進んでいっても、そこは世界大学ランキング100位以内の大学の1つに入学したということになるのです。

★したがって、東大向け進路指導以外にグローバル教育もプラスするという発想は、実質的にはグローバル教育を行うということを示唆しているのですが、そのためには実質東大以外の世界大学ランキング100位以内の海外大学にも進学する環境をつくらざるを得ないということでしょう。

★というわけで、日比谷高校の強烈な東大合格輩出力とグローバル事業推進力によって、他の19のパイロット校も力を入れざるを得ません。そうなると、高校無償化になったとしても、グローバル教育で実績を出している公立をまず選んで、その次に私立という流れもできます。

★当然、私立は黙っていません。グローバル教育先駆者として、さらに力を入れるでしょう。でも一つ違うのは、私立学校は、英語力ベースのグローバル教育という発想はすでに超えているということです。そして、国と国の交流ではなく、世界の私立学校同士の交流がコミュニティ化しているということです。

★東京都は、グローバルスマートシティになるでしょう。しかし、ラボシティになるには、この私立学校同士のグローバルラボコミュニティが必要となります。よいかわるかは別にして、グローバルスマートシティ×グローバルラボコミュニティという東京フュージョンシティは、他の都市では難しいのです。都立高校と私立高校のゆるやかなコレクティブソサイエティ発想はいずれ必要になるでしょう。

|

2025年4月 9日 (水)

変わるカトリック学校 サレジアン国際学園世田谷の学園長大橋清貫先生 サレジアン国際学園の新校長に宗像先生

★サレジアン国際学園世田谷のサイトを見ると、学園長大橋清貫先生の言葉と写真が掲載されていますサレジアン国際学園のサイトを見ると新校長の宗像先生の言葉と写真が掲載されています。カトリック学校が変わりますね!

A_majestic_medieval_italian_cathedral_wi

★もともと宗教とテクノロジーは親和性があります。

★そもそも欧州の教会建築や修道院は、当時のテクノロジーの集積の賜物です。

★教会を中心に都市経済が生まれました。資本主義の萌芽だとヴェーバーもシュンペーターも語っているぐらいです。

★グーテンベルクの活版印刷技術は聖書という信仰と知性を世界に広めたイノベーションでした。

★日本にやってきたイエズス会も航海技術という宇宙の知識と海洋技術を駆使したグローバル移動技術を活用していました。

★いつからか、日本の教育はマインド重視で、スキル軽視になってしまいました。

★大橋清貫学園長と宗像新校長は、広尾学園や三田国際学園をあのようなすばらしいイノベーティブでグローバルな研究学校にしました。

★その実績をサレジアン学園の理事会はいつの間にかマインド重視になったカトリックをスキルも取り入れるカトリック教育に変えることを決めたのでしょう。

★プロテスタントが中心の米国でもカトリック教会が衰えていないのは、かつて右肩下がりになった時、コンサルタントに理事会は頼んだと聞いたことがあります。

★カトリック学校はブランドをすでに持っていますから、マーケティングを取り入れたブランディングは、カトリック学校を変えるでしょう。

★善きサマリヤ人の精神は、資本主義にはもともと適合しなかったのです。このジレンマを解消するには、シンプルにサマリヤ人をやめるということでしょう。ただし。サマリア人の精神をテクノロジーで乗り越えるということで新しい解決の方法があるのです。

★人としてのサマリヤ人はやめるけれど、テクノロジーによってその精神を継承するどころか拡大する。

★新しいカトリック学校の宗教戦略が着々と始まっています。

★かのトマス・アクイナスも、人の領域における道理は、神の領域の道理とずれてもそれはそれでよいとしたでしょう。新しい法、旧い法、自然法、人定法という法の循環構造さえ、ブドウの木の樹液のように循環していれば問題ないのです。

★ただし、近代は、このブドウの樹液を人定法の枠の中に限定し、他は切り捨てました。リバタリアニズムとしてのカトリック。サバイバルのために最適解を求める時代になりました。

★かつて、カテドラルでシスター渡辺の通訳のもと話されたマザー・テレサは、すでにこのことを予言していました。祝福の列に並んで、マザー・テレサの前に立ったあのときのマザー・テレサの表情を私は忘れません。

★だからこそ、カトリック学校は、変わらなければならないのです。もし変われば、マザ・テレサの表情もきっと変わるでしょう。

|

2025年4月 8日 (火)

これからの教育(19)なぜ突出型グローバル教育である必要があるのか?インターナショナルスクールを私学は超える必要があるのか?

★長崎の出島の地図をみたことがあるでしょうか?20年以上前に武蔵の社会の問題で出題されました。さすがだと感動したものです。海外から輸入された商品や産物を、それぞれエリアごとにカテゴライズされている地図です。要素分解して、チェックして、日本流儀に変換して日本にいきわたるようにするのです。この本質を要素分解して似ているけれど別物に還元してしまう。要素還元主義的輸入。近代産業社会の日本の特色は、これを加工貿易とかいう言葉で表現してきたわけです。

Img_9092

★しかし、これは江戸時代に始まったことではありません。弥生時代以降中国や朝鮮半島から学ぶ時、同じように行ってきた可能性があります。ひらがななどの発明は、まさに典型でしょう。

★だからといって、この学び方がわるいとかいうわけではありません。創育工夫をして、輸入された以上の魅力的なモノづくりをしてきてもいるからです。

★問題は、要素還元に終わらずに、創発もするということです。

★今の日本の教育についてはどうでしょう。次期学習指導要領は戦後9回目の改訂です。海外からの教育論や学習理論を輸入しながら、最も本質的な学びを切り落としたまま改訂がなされています。

★その学習指導要領の枠内で、どんなに創意工夫しても切り落とされた本質がなんであるか気づくのはなかなか困難です。

★それなのに、その枠内の仕組みやその仕組みを支える制度をかえたところで、本質的な学びは復元できません。

★したがって、どんなに教育が変われば社会は変わるといっても、仕組みや制度は変わっても、本質的なものは切り落とされたままののです。

★私立学校を研究している学者は数少なく、その研究者であっても、私学は公立学校の補完的システムだと言って終わるのです。

★いったい何を補完しているのでしょう。平均的な学力をつくるのが公立学校です。それ以上行こうとすると公立学校は塾・予備校がそこを補ってきました。私学は自前で実はできますが、そこを補完しようというのではないのです。本質的学びを復元しようという意味で補完だし、実は世界の学校が本質の本質を切り落としていることに気づかない領域を創発しようとしているのが日本の私学なのです。

★長崎の出島から加工された情報を得ている学習指導要領では、そこが見えてきません。

★そこをダイレクトに見定め、創発してきたのが私学です。なぜそんなことができたのか?明治時代の私学人たちは、みなダイレクトに渡航ししたり、外国人と対話をして、その本質を見抜いてきたのです。そして、それを建学の精神に包摂して、本質を復元するのみならず、本質の本質を創発してきたのです。公立学校は、このような人間が学校を作ってきたわけではありません。近代国家をつくりあげてきた優秀な官僚が組み立ててきたのです。創発型個人か優秀な組織か。

★今も1条校でありながら、インターナショナルスクールを超える「突出型グローバル教育」を行っている私学がたくさんあります。この事実に研究者や教育ジャーナリストが気づくと希望はさらに強くなってくるのですが、私は研究者でもジャーナリストでもないので、それはそのような方々にお任せし、気づいている21世紀私学人とさっさと進むということになります。

★どこが「突出型グローバル教育」かについては、2024年度はそこをベースにブログを書いてきました。「突出型グローバル教育」と「グローバル教育」の違いは、学習指導要領が切り落としている本質を復元創発しているか否かの違いがあります。2025年は、そこをコンセプトの1つとしてみなさんと考察していきたいと思います。

 

|

2025年4月 7日 (月)

文化学園大学杉並 ますますグローバルな環境そのものに 校長青井先生からエピソード届く

★昨日の文化学園大学杉並の入学式について、青井静男校長からもエピソードとさらなる戦略を予感させるメッセージが届きました。お忙しいのにありがとうございます。青井校長によると、「今年も新入生一人ひとりの呼名を行いましたが、担任にとっては発音の難しい名前も多くありました。私はその多様性にとても喜びを感じております。来年の入学式では、さらに進んだ技術の導入を考えており、より充実した式にしていきたいと思っております」ということです。

Img_5747

★多くの学校で入学式では新入生の1人ひとりの呼名をして、入学許可を宣言しますが、担任にとって読み方が難しい名前があったため、入学式まで担任の先生は呼名の練習を一生懸命したということでしょう。要するに、帰国生だと多くの場合日本人ですが、留学生も入学してきているということでしょう。しかも英語圏だけではなく東南アジア圏からだと呼び名はいろいろだし、長かったりします。漢字であったとしても日本語読みができない場合もあるでしょう。

★青井校長としては、それは本物の多様性が広がったという証であると、ご自身のビジョンが反映していることに実感を抱いたということのようです。

★そして、このような多様性の充実した入学式は、同級生の日本人もグローバルな環境で学ぶ覚悟をもってもらうのに大変重要なのだということでしょう。だから、それが際立つ式の演出を来年はさらに展開していくというのでしょう。担任の呼名の様子から、戦略をすぐに発想する青井校長の慧眼ぶりに驚くばかりです。

★また、青井校長は現在、BC州以外からも英語ネイティブの先生が10名在籍しているのですが、いずれも信じられないほど優秀な先生方だと語ります。かつて米国の格式のある有名な新聞社の編集をしていた方も教えているというのですから、なるほど、生徒のライティング力が目に見えて向上したというのは説得力があります。

★さらに「そうした先生方の尽力により、中一の通常クラスに在籍している生徒たちも、DD準備コースを目指せるレベルまで英語力を伸ばしつつあります」という青井校長の言葉には、着々と1条校でありながら、インターナショナルスクールを超えるスーパーグローバル教育の実現に向かっているという自信が伝わってきます。

★青井校長は「校内でも国際化は着実に進んでおり、教頭の小島は職員会議の議題を日本語と英語の両方で準備するようにしております。そのような日々の取り組みを通して、本校がますますグローバルな環境に近づいていることを実感し、大変嬉しく思っています」という言葉に、ご自身がカナダのブリティッシュコロンビア州の教育省に乗り込んで交渉したコアコンピテンシーが教頭先生をはじめとする多くの先生方に受け継がれていることに誇りを持っていることが心地よく伝わってきます。

★青井校長の最後のメッセージには、極めて重要なすばらしい新しいビジョンと戦略がさりげなく語られていました。それは何か?今年も始まる学校説明会で直接青井校長の言葉をお聞きください。実にワクワクする内容ですよ。

|

2025年4月 6日 (日)

文化学園大学杉並 校長青井先生 入学式で大きな野望を可視化する

★本日6日、文化学園大学杉並では、午前中学、午後高校の入学式が開催されました。入試広報部長の西田先生から次の一枚の写真が送られてきました。今年の中学入試、高校入試も大人気で、定員充足率も100%を超えています。西田先生があえてこの写真を送ってきたということは、ゆるぎない人気の文杉の強みを最強にするという宣言であると受けとめました。

Photo_20250406193301

★この写真は、青井校長の挨拶のシーンですが、モニターには青井先生の言葉が英文で映されているのです。これがグローバル教育を行っている他の学校と大きく違うところなのです。どういういことかというと、グローバル教育を行っている学校の校長が必ずしも英語が堪能というわけではないのです。むしろ少ないでしょう。その校長が同じことをしても、ピンときません。

★しかし、青井校長があえて日本語で挨拶をして、自分の思いを英語でも表現しているのです。これは青井校長の覚悟が表明されています。文杉がこれだけの人気を持続可能にしたのはDDコースの成功であることは誰もが認めています。

★そして、そのDDコースのエッセンスを中学や他のコースにも広めています。このDDコースをカナダのBC州に乗り込んで交渉して創り上げたのが、青井校長です。自ら堪能な英語力を生かし、対面で交渉し、契約書を読み、ディスカッションして詰めていくわけです。日本で初めてのDDコースを作り上げた偉業は凄まじいエネルギーです。

★そして、今日本は世界的な力が衰えてきています。これも誰もが感じていることでしょう。しかし、青井校長はそれを自らなんとかしようとしているのでしょう。西田先生をはじめとする若手の先生を起用し、学内の教師力を高め、チームビルディングを柔らかく強くしてきました。

★日本の国力をV字回復するには、自分と同じように海外の重要な人物と交渉していける英語力と知性が必要だということを身をもって示しています。英語と日本語のバイリンガル状況をDDコース以外に作っていくことによって、本格的なダイバーシティの学校にしようというわけです。

★つまり、1条校であるけれど、インターナショナルスクールを超える学校にしようという野望でしょう。

★生成AIの登場によって、プログラミングなどコンピューターサイエンスは生徒が自らどんどん学んでいけます。英語もそうかもしれませんが、英語での交渉力や意思決定力、リーダーシップは生成AIではできないことなのです。

★まずは、このインターナショナルスクールを超えるグローバル教育を最強にしようというのでしょう。

★そして、文杉でなければ、実はそれができないのです。たとえば、外国人教師が20人以上いると言ってグローバル教育のすごさをアピールしているところもありますが、そこの外国人教師は、必ずしも文大杉並のように、ブリティッシュコロンビア州に認定されたようなクオリティの高さを持っているとは限らないのです。

★DDコースの外国人教師は、BC州公認の教師が送られてきているのです。BC州公認ということは、日ごろからブリティッシュコロンビア大学の教授陣の研修を受けているということを示唆しているのです。

★これが、青井校長が単身ブリティッシュコロンビア州の教育省を訪ね交渉してきた偉業なのです。当時は教頭でしたから、校長3年目にいよいよその力をDDコースを超えて全体に広げようとしているのです。

★高校は中学の4倍の生徒数がいます。中学から順次DDコースのエッセンスを広めてきています。いよいよ高校も全クラスにこの力を浸透させていくよということでしょう。

★特に2027年の大学入試が大きく変わる時に、このビジョンが大きな成果を生むことは間違いないでしょう。ますます人気は高まるばかりでしょう。

|

未来都市構想学校(01)湘南白百合の探究ベースのカリキュラムマネジメント「ラボシティ構想」へ

★先週の金曜日、GLICC Weekly EDU 第210回「湘南白百合学園中学・高等学校ー新たな魅力」で、同校の教頭水尾先生からお話を伺いました。教育理念「愛ある人」を中心に、生徒1人ひとりが自分の生き方を探究する教育環境がデザインされていることが伝わってきます。しかも、進化し続けています。毎年新たに生徒が入学してくるのですから、探究を行っていけば、必然的に生徒1人ひとりの活動と協働によって新たな価値や考え方感じ方が個々にそして学校全体としても生まれてくるわけですから、進化し続けるのでしょう。

Photo_20250406093801

★その教育環境デザインのカリキュラムマネジメントは、

❶教科授業も探究ベースで行う

➋探究講座は多様な領域のプロジェクトプログラムを展開する

➌9大学との高大連携のマネジメント

❹地域連携によって行政、公衆衛生、経済、法律、イノベーションなど総合的な未来都市構想につながる探究を展開する

➎グローバル探究の展開と多様性の受け入れ

➏中高連携によって探究ベースの学びを行っている

★もっと広く深い活動が実施されていますが、今回たったの90分のお話でキャッチできたものでも、これほどのマネジメントがなされているということがわかります。

★東京の私立中高一貫校で、探究を「総探」の時間以外に行ったり、教科の授業の中で探究の方法を取り入れている学校は、およそ50%です。それも学校全体で湘南白百合ほど取り組んでいるかどうかと問うと、学年によってとか先生によって違うという回答がかえってきます。

★したがって、❶と➋のカリキュラムマネジメントができているということだけでも貴重な学びの環境があるわけです。

★そして9大学と高大連携しているというだけでも、大量の大学との連携に驚くのですが、9大学とも探究ベースの連携です。生徒1人ひとりが探究するプロセスをそれぞれの大学の教授や院生がチュータリングをしてくれるわけです。高大連携の充実度ぶりがすごいという環境もなかなか他の学校ではないですね。

★そして、若い世帯が増えつつある藤沢市とオーバーツーリズムで悩みを抱えている鎌倉市という地域と病院と連携し、都市のあり方を行政、公衆衛生、経済、法律、イノベーションなど多角的に未来を考えていく探究ベースの学びが展開されているというのは、湘南白百合でしかできない学びです。

★この地域連携は、グローバル探究や多様性を受けいれているグローバルな学びが、地域という身近で一見小さな領域に重要な問題を見つけ、解決していく経験に結びついていると推察できます。

★そして、これらの探究ベースのプログラムが、神奈川の私立男子校と連携することによって、普遍性があることを証明しているし、知のコモンズを広げていると言えます。

★このような湘南白百合の学びは、実は将来世界の70%が都市化されるといわれているのですが、その未来都市構想を生徒1人ひとりが多様な領域で主体的に積極的にかかわっていける愛ある人を生み出していると感銘を受けました。

★何より、肝なのは、どの探究活動にも、生徒ー教師—大学教授が三位一体になって学びをデザインしているということです。1つの学校で、この三位一体を結晶化している学校は、追随を許さないと推察します。

★このシステムは、フィンランドやカナダでは、実はグローバル市民教育の土台として構築されています。未来都市は、このようなラボシティになる道もあります。果たして、地政学リスクや気候変動リスク、ジェンダーリスクを回避できる都市はどうあんるのでしょう。そのヒントは湘南白百合にあると感じ入りました。

|

2025年4月 5日 (土)

2024年度の流れから見えるコト(了)アクセス数41位から50位

ホンマノオト21の2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日/ユニークユーザー数約7万人/3,541記事)のアクセス数41位から50位までみてみます。このランキングは、注目度が高い内容という意味もありますが、ピーキーなアクセス数ではないので、実はアクセスしてくださった方々の最も安定的な本音がもしかしたらあるかもしれません。


Tanakaayumi_20250405103901

(写真は工学院のサイトより)

40:2024年東京大学と社会(09)聖光学院 東大受験史を変える
41:ZEN大学開設認可の衝撃 ミネルバ大学と力点が逆
42:2025年変化する中学入試(06)東京私立中学2月1日出願数多い順30位...
43:2021年私学展(5)八雲学園 近藤彰郎理事長・校長を支える教師の意味の...
44:駒女で伸びる理由
45:2025中学入試動向(11)首都圏模試センター取締役・教育研究所長北一成...
46:進化する東京私立中高一貫校(04)校長自らブースに立つ成長する私学
47:なんてったって工学院(了)生徒と教師のフュージョンエネルギー最高
48:なんてったって工学院(3)田中歩教頭 工学院の教育と信頼のメカニズムを語...
49:なんてったって工学院(1)創造的才能者×社会貢献リーダー
50:2025中学入試動向(64) 明日2月6日工学院大学附属中学の最終入試..

★安定した何かホッとするような期待といった気持ちです。40位の聖光学院の大量東大合格者数の定着によって、常連の学校を吹き飛ばすその勢いに勇気をもらえたような気持になっていると思います。

51kxqmy2yl_sy445_sx342__20250405104401

★しかも、聖光学院は、東大に合格する細心の注意をはらった戦略的勉強と大胆なリベラルアーツや世界や未来を見据えるプログラムの両立を見事に統合しているのですから、これからの教育はこれだと共感する人も多かったと思います。詳しくは工藤誠一校長のご本をお読みください。

★ZEN大学の記事が41位に入っているのも、よいわるいは別にして、このような新しい大学に松尾教授をのようなAIのスーパー教授や多くの起業家が協力していることに皆さん驚愕されているわけです。持続可能かどうかは心配もしつつ、従来の大学のあり方に風穴を開けようとしているチャレンジ精神を静かに応援している方も少なくないでしょう。

★42位、45位、46位は、今年の中学入試の情報ですが、首都圏模試センター取締役・教育研究所長北一成氏の中学受験業界の最も信頼置けるものの見方考え方とシンクロする内容が書かれているので、やはりそこに共感する方々が多くいるということでしょう。中学受験業界の変化が確かなものになりつつある予感がします。

★43位に八雲学園の記事が入っています。ランドスクエアシップ×サンタバーバラコミュニティシップという世界でただ一つのそして世界レベルの教育環境をデザインしています。太陽を近くで観ることはできないので、この大きさに気づく方はまだまだ少ないのです。しかし、気づき始めている方々も増えてきた兆しがあるということでしょう。

★44位駒沢学園女子の記事が入っています。曹洞宗の世界精神がAI社会だからこそ重要になってくることに気づき始めた受験生が増えているので、その勢いがここに現れているのでしょう。世界精神×グローバル探究×生成AIによるリフレクティブシンキング。在校生全員が自分の想いや才能を豊かにしていける女子校です。

★そして、47位から50位まですべて工学院の記事で占められています。ランドスクウェアシップ×ケンブリッジシップ×STEAM×IBL×学習者中心主義という教育環境デザインが完成し、同時にそれぞれの要素がナマモノなですから進化し続けるシステムが構築されています。

★このシステムのシナジー効果は、セレンディピティを生みだす感動の教育を生んでいるということです。かつて、筑駒の副校長だった城戸先生が工学院の校長に就任した時、東京女学館でやはり城戸先生と親友だった同じく筑駒の副校長でもあった福岡校長と、感動の教育こそが最高なんだよと語り合っていたことを思いだしました。城戸校長は世界を見て、福岡校長は一輪の花を見て。あのころの両校長のお話は、そこから宇宙と結びつく壮大なパースペクティブを語っていました。

★お二人の夢は、筑駒を超えて広がっているのだなと。

★そんな4代前の二人の校長の昔のことは知る由もないでしょうが、田中歩教頭の内なる静かな情熱は、当時のお二人とシンクロしているかのようです。

|

2025年4月 4日 (金)

2024年度の流れから見えるコト④アクセス数31位から40位

★ホンマノオト21の2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日/ユニークユーザー数約7万人/3,541記事)のアクセス数31位から40位までみてみます。

Rs_20250404111701

31:日本テレビ 八雲学園が一流・本物の教育を脈々と続ける理由を明かす
32:筑駒の2022年の国語入試問題で出題された詩の意味。18歳の時に書いた谷...
33:土屋校長 東京私学協会報で語る 私学全体の不易流行
34:2025中学入試動向(58) 筑駒の中学入試の国語の問題に脱帽 身近な生...
35:2022年教育動向(12)聖学院の人気の理由の質が変わった
36:2025年変化する中学入試(07)東京私立中学2月1日出願倍率前年対比多...
37:駒沢学園女子と内田樹さんの発想の共振
38:2025中学入試動向(53) 本郷・佼成学園・足立学園
39:文化学園大学杉並 新校長 青井静男先生就任 DDコースの立ち上げからコー...
40:2024年東京大学と社会(09)聖光学院 東大受験史を変える

★八雲学園の記事が31位。八雲学園の教育はすべからく本物で一流。特にラウンドスクエア(RS)の加盟校というのは、世界のエスタブリッシュな私立学校の1校として認定されているということです。IBは知っている人は多いのですが、RSは私立学校の世界コミュニュティがゆえに、知らない人も多いですね。このコミュティからは世界大学ランキング100位以内に大量に進んでいます。八雲学園を志望する生徒と保護者はこの重要性に気づいているのですから凄いですね。

★32位と34位には、筑駒の国語の入試問題の記事が入っています。こうのような詩の問題を楽しんで学ぶかどうか。中学入試準備をハッピーにするかどうか試金石です。

★33位と37位に、駒沢学園女子の記事が入っています。AI時代にあって、禅宗である曹洞宗は注目を浴びています。この世界精神をベースにグローバル探究やイノベーション教育を着々と進めています。

★35位に聖学院の記事が入っています。若いクリエイティブでイノベーティブな先生方のパワーとケアの精神が生徒には魅力的なのです。

★36位、38位、40位は、中学受験業界を引っ張る学校の話です。

★そして39位は、あの文化学園大学杉並のDDコースを構築した青井静男校長の記事です。このDDコースの人気は、本物の海外教育というところにあります。外国人教師が、カナダのBC州に認定されているところが、極めて重要です。

|

2024年度の流れから見えるコト③アクセス数21位から30位

★ホンマノオト21の2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日/ユニークユーザー数約7万人/3,541記事)のアクセス数21位から30位までみてみます。

Photo_20250404062301

(写真は同校サイトから)

21:2025年変化する中学入試(02)佼成学園 出願総数爆増 2030年が見...
22:2024年東京大学と社会(05)海城学園のポジショニングの不思議。受けれ...
23:聖パウロ学園 対話が生み出す物語思考と編集思考
24:豊島岡女子 新タイプ入試「算数・英語資格入試」の中学入試における影響大:...
25:工学院大学附属中高 世の偏差値神話を無化してしまう教育
26:2027年から移行措置が始まる新学習指導要領がヤバイ!?
27:2021年変わる中学入試(14)海外大学へそして偏差値至上主義の無化へ加...
28:2024年東京大学と社会(02)湘南白百合 今年も東大理Ⅲ合格
29:2024年中学入試(71)サレジアン国際 出願総数前年を超える
30:2025年変化する中学入試(26)日駒 総出願数 前年を上回る そのイン...

★21位に佼成学園。男子が成長する学校という頼りになるメッセージが飛び込んでくるサイト。東大をはじめ大学合格実績が年々上がっています。通信制高校が、不登校の生徒を受け入れるだけではなく、高校の単位をさっさととって、自分のやりたいことを探究したい生徒も受け入れ始めています。大学合格実績も飛躍し始めています。したがって、全日制の私立学校は、大学合格実績は出せなくては論外という時代になってしまいました。では、通信制高校との違いはということになります。それは教育環境やその質が全く違うというところで、受験生や保護者がその価値の違いのどちらを選択するかということになります。

★その点、佼成学園は理数モデルと共感力をベースにした探究プロジェクトがしっかりと根付いています。これは通信制高校ではダイナミックにはできません。というのも、全日制ではオープンマインドで対話をする学びのスタイルがどんどん広がっていますが、通信制では個人で好きなことや関心を深めることが中心です。どちらがよいかということではありません。どちらを選ぶかという問題です。

★また、佼成学園はボストンでグローバルアントレプレナーシップのプログラムを実施しています。探究と英語の融合した究極かつ東大の藤井総長が推奨する大学時代からスタートアップを立ち上げることに直結します。アイデアとコラボレーションとコミュニティシップが重要な起業家精神が必要です。スタートアップか個人事業主か。もちろんこんな簡単に分けられませんが、確率の問題です。そして、これもどちらがいいではなく、選択の問題です。

★とはいえ、公平性の観点から言えば、通信制に本来通う理由がある生徒とそうでない生徒がいる場合、そうでない生徒が、通信制を利用して高校卒業資格をとることは、どうなのかは疑問が残ります。将来様々な社会課題に直面します。公平性というコンセプトレンズは必要ですね。

★ともあれ、佼成学園は、未来を創るリーダーが逞しく育つ男子校です。

★22位に海城学園のポジショニングについての記事が入っています。本来教育の質と大学合格実績の両方を考慮すれば、評判は、いわゆる御三家を超えていいのですが、聖光学院の東大の圧倒的な合格者数に隠れてしまっているのはもったいないという私の感想です。私にとって海城の顔だった先生が退職されたので、残念でもあり、その先生が新たな大挑戦に立ち臨むので、さすがは海城をここまでにしてきたことはあると。そしてぜひ新天地でも大活躍されることを期待しています。

★23位に聖パウロ学園の対話型組織の記事が入っています。スモールサイズですが、パウロの森の教室でデジタルとネーチャーの融合教育を着々と進めています。パウロの森は東京ドーム5個分の大きさの学校森です。

★24位に豊島岡女子の英語を取り入れた入試改革の記事が入っています。校長自身がOGですからOGコミュニティによる豊島岡女子の応援はすばらしいものがあります。グローバルでイノベーティブな世界で活躍しているOGの応援はさすがです。

★25位にまたも工学院の記事が入っています。工学院は、東京の西という中学受験ではアドバンテージが高くないエリアで、定員充足率を100%超えている完全にすでに未来の学校です。未来の学校の条件は脱偏差値ということですね。偏差値という価値が通用しないグローバルな世界で活躍する人間力を育成する学校です。2027年から高偏差値の筑駒の生徒と卒業時には追いつくことになるでしょう。すでに追いついている生徒は誕生していますが、もっとたくさんん生まれることになります。西の工学院か東の筑駒かという時代が来るでしょう。東大の数の話ではありません。海外大学も含めての話です。

★このことは27位の海外大学に関連する記事でも述べています。

★26位の次期学習指導要領のモデルは、文部科学省が意識しているかどうかはわかりませんが、佼成学園と工学院の教育環境デザインにすでにあります。

★28位から30位までは、湘南白百合、サレジアン国際、日駒の記事です。それぞれ独自の教育改革で注目を浴びている学校です。

|

2025年4月 3日 (木)

2024年度の流れから見えるコト②アクセス数11位から20位

★ホンマノオト21の2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日/ユニークユーザー数約7万人/3,541記事)のアクセス数11位から20位までみてみます。

Photo_20250403085001

11:中村中学校が注目されているわけ
12:2030年の次期学習指導要領は、HTHのコンセプトを学校に埋め込む?グロ...
13:2025東大合格者発表のシーズン(09)洗足学園 理Ⅲ 2名合格...
14:2025年変化する中学入試(03)麻布、開成、海城の入試問題 不易流行と...
15:2025中学入試動向(59) 桜蔭・JG・雙葉・フェリスの出願数いずれも...
16:2024年中学入試(04)サレジアン国際学園世田谷 画期的な「国際学園」...
17:2025年変化する中学入試(31)浅野の経営改革のインパクト!
18:大妻中野 諸橋隆男先生、新校長就任 世界を創る市民が生まれる教育加速: ...
19:2024年度海外大学合格実績がたくさんでている学校
20:2025東大合格者発表のシーズン(06)広尾学園18名

★11位に中村中の記事。小さき女子校が注目されるということは、やはり女子教育の重要性について再び気づき始めたという流れができつつあるのかもしれません。

★12位に、2年前の次期学習指導要領に関する記事。やはり記事にあるような流れですね。グローバル、スタートアップ、ダイバーシティというキーワードが明快になるでしょう。

★13位、20位は東大合格のお話。東大が、いいかわるかは別にして、教育や研究の大きな流れに影響を与えているのは事実ですから、その動向はウォッチしつつ、国内外全部含めてグローバルキャリア教育の必要性がこれも明快になってくるでしょう。その東大自身がそう変わろうとしているのですから。19位に海外大学合格実績を偏差値の高低に関わらず出している学校の記事が注目されているのもそのことを示唆しているかもしれません。

★14位に新タイプ入試ではなく一般入試であっても単独知識問題ではなく思考力型問題の文脈に知識も埋め込んでいる開成や麻布、海城の問題に魅力を感じている人のなんと多いことか。とてもいい流れですね。

★15位、17位は、中学入試の生徒募集に関する記事。注目校がどこかは想定通りですね。

★16位にサレジアン国際世田谷の記事がランクインしています。同エリアに三田国際があって、同じような教育を行っているので、ある意味姉妹校です。開智グループのような感じです。三田国際の併願校として強い絆をつくっていくでしょう。

★18位に大妻中野の諸橋校長の記事。戦略的教育プログラムのプロデューサーでありかつ大妻の理念を同グループの中で最も大切にしているところが魅力的です。大妻グループの歴史に秀でた校長として刻まれるでしょう。

|

2025年4月 2日 (水)

2026中学入試準備(29)今私立女子校がとても大事 6月3日私触会

★世の中、ハラスメントで大会社が崩壊する時代です。いまだに収まらない戦争。その中にあってハラスメントが平気で横行しているのは、昔の話ではありません。遠くの話に胸を痛めているのに、身近なところでそれが起こっていることに気づかないということもあります。特にポピュリズムは、そこに目を閉じて生活に明け暮れます。今日だれがそこを見つめなおすのでしょう。それは、女子校です。女性一人ひとりの智慧とリスクマネジメントの戦略を鍛えているのは女子校です。

Photo_20250402172301

★ひとり家族だけでは守り切れない事態もあります。ひとり学校だけでは守り切れない時があります。25年目を迎える私触会。31の私立女子中高一貫校が協働して立ち臨んでいるのは、女性の存在をいかに守るかということなのです。そして女性の未来をいかに創るかなのです。米国でさえも、いまだにガラスの天井があると言われています。女子校の存在意義は、今こそです。

★もちろん、表面上はそんな重要な問題をだしはしないでしょう。受験ジャーナリズムは、社会課題は時事問題的に扱いますが、人間存在の重要問題は、あえて触れません。「私触会」というのは、背景には、それぞれの生徒の本来的な存在の問題をどのように受け入れてくれるのか、受験生と保護者が感じる機会というのも実はあるのです。

★生徒自身が自分の感覚と合うなあという共感性を31校のいろいろな雰囲気に触れながら察知できる絶好のチャンスです。6月3日、ぜひ有意義なチャンスにしてください。

 

|

2024年度の流れから見えるコト①アクセス数1位から10位

★ホンマノオト21の2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)のアクセス数をベスト50までみてみたい。まずはトップ10。

Photo_20250402105501

(ChatGPT4₀による作成)

1:22世紀型教育準備へ(31)国分寺崖線の私立中高 世界が魅力を感じる学校...
2:2025年中学入試 広がる英語入試・英語資格利用入試 偏差値ランキングの...
3:変わる私立中高(04)芸術系大学に多数進学する中高一貫校 女子美1位、吉...
4:工学院大学附属中学校 教頭に田中歩先生が就任
5:New Powerの学校×教師(23) IB布教の第一人者大迫先生「教育...
6:2025年中学受験動向 北一成氏が語る 最も良識ある中学受験情報 保存版...
7:2025東大合格者発表のシーズン(05)洗足学園28名
8:富士見丘学園 副校長に明海大学教授吉田成利先生が就任 学問とグローバル探...
9:文化学園大学杉並 サイトで人的資本力を公開 染谷先生理事長補佐に就任: ...
10:2024年中学入試(44)首都圏中学入試本番モードに~湘南白百合と横浜雙...

★国分寺崖線の私立中高の記事が1位とは、嬉しい。というのは、この記事は受験というよりは、未来都市に通じる話だからです。広がる英語入試の記事が2位というのは、やはりグローバル教育への関心の高さを物語っています。今も日々アクセスされているので、この流れは当面続くでしょう。

★3位が芸術系大学への関心の高さです。DX化が学校に浸透するにつれ、実は情報の先生が芸術大学の大学院に通ったりしています。テクノロジーとアートは、今後はますます密接な関係を創っていくのでしょう。

★4位に、工学院の田中歩先生の教頭就任の記事がはいっています。ホンマノオト21の記事は現在3,541記事掲載されています。その中で4位ですから、ホンマノオト21を支持してくださっている方に、田中歩先生は魅力的ということですね。

★5位には海城の大迫校長の記事。IBという面もありますが、詩人でもある大迫先生は、教養とアートとIBの一人者という私学界の知の巨人でもあります。

★6位に、首都圏模試センターの取締役・教育研究所長北一成氏の論考について紹介した記事が入っています。受験業界の中でも最も評価されている北氏ですから、当然の結果です。

★洗足の東大28名合格は、今年の東大合格発表のニュースでも際立っていましたね。

★8位には、富士見丘の副校長であり明海大学教授の吉田成利先生の記事が入っています。富士見丘の突出したグローバル教育の構築のリーダーでもあり、人気校に仕立て上げたその実績はたしかに注目されています。2025年もこの勢いはとまりません。

★9位には、文大杉並の染谷先生への期待が込められた記事が入っています。新しくイノベーション教育センター長にも就任しています。2025年も話題となるでしょう。

★10位に、湘南白百合の伝統と革新の総合的な活躍の記事が入っています。カトリックの名門女子校が、スタートアップのようなプロジェクトを次々と企画実施しています。今年もさらなる魅力を放ちます。

★こうしてみていくと、ユニークユーザーが約7万人(ほかのSNSに比べたら弱小ですが、そんな本ブログをご覧いただいてる方には心から感謝申し上げます)がアクセスしてくださるホンマノオト21を通して、時代の流れをみるのにそう外れていないかなと。(つづく)

|

« 2025年3月 | トップページ | 2025年5月 »