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2025年3月17日 (月)

2025東大合格者発表のシーズン(11)洗足学園の国語の中学入試問題に驚き

★今年の洗足学園の東大合格実績の飛躍についてメディアは大いに盛り上がっている。この秘密について、取材が殺到していることだろう。そして、その秘密の1つに洗足学園の国語の中学入試問題のデザインにもあることについて解き明かして欲しい。

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★洗足学園の国内生向け中学入試は3回ある。第1回目の説明的文章は、中高生対象の哲学対話から出題。第2回目は、哲学者西谷修さんの文章から出題。そして、第3回目は社会学者というか現代思想家の大澤真幸さんの文章から出題。

★大澤真幸さんの現象それ自体が存在という考え方がベースにある文章。資本主義という現象もそうで、トランプやイギリスのEU離脱という現象はあまりに衝撃だったが、それは私たちの想像力が豊かでないために、映し出されていない部分がある。それゆえ、資本主義の現象それ自体の存在が豊かでない想像力に突き付けた結果なのだと。

★そして、ただ見えていないだけではなく、見えていないということが壮絶・凄惨な事態を引き起こしていることに気づかないでいる私たち。

★ここでは、ポリティカル・コレクトネスが生み出すパラドキシカルな現象を事例に語っているのだが、この発想というか逆説的コンセプトが、生徒2人の米国映画の感想文に共通して語られていることを説明する記述式問題も出題されている。コンセプトの転移学習の視点がものをいう問題だが、さすがに受験生の5%も解けていない。

★しかも、一般的な中学入試の記述式問題は、字数指定の条件が付いているものだが、同校の問題では、たとえば3行以内で書きなさいという条件があるだけだ。この条件はどこかで見たことがあると思う。そう東大の国語や社会の記述式問題の形式だ。

★中学入試の段階から、東大の現代文のレベルの問題を出しているのが洗足学園なのだ。転移やパラフレーズの視点適用の問いは、実は、200字の論述を出すよりも複眼思考があるかどうかがわかる。

★多分東大は、30年くらい前にそれに気づいて、200字の論述を出題しないようになったのだろう。それで、今のスタイルが定着している。

★ある一定の学校の中学入試問題は、作成者が東大の問題も研究しているから、そこからブレイクダウンしてきて、それにつながるように作成している可能性がある。中学受験塾の教材やテストを作成する部署のスタッフもそこは当たり前のようにリサーチしている。

★だから、洗足学園がこれだけの東大合格者を出しているのだから、中学入試問題もそうなるはずだと了解ができるわけである。

★全国学力調査テストでは、そんなのは難しすぎるし、教科書を逸脱していると大変なことになるだろうが、トランスファーラーニングができる生徒に来てもらいたいという私たちの想像力を超えたアドミッションポリシーを洗足学園は構築したのであろう。

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