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2025年3月21日 (金)

これからの教育(05)落合陽一さんの「第3のてこ」ヒントにアービトラージ学習

★パンデミック以前に出版された落合陽一さんの「デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂 」( PLANETS/第二次惑星開発委員会:2018/6/15)は、やはり傑出しているなあと。前職の勤務校で、この発想で、森とデジタルをベースにした教育をと思っていたのですが、そのときはパンデミックの時期で、いまここでに集中しなくてはならなかったので、未来を語るだけで終わってしまいました。環境だけは整えたので、あとは新校長(エネルギッシュで、着々と森とAIの教育を実践しつつあります)に任せて、再度別の領域で挑戦しようと。それでも、その挑戦の準備に、校長を辞めてから2年かかりました。3年目で、ようやく出発できそうです。何せパーティーを創るというのが一番の準備でした。新プロジェクトメンバーは正式に決まり、将来のメンバーとのネットワークもできつつあります。

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★教育におけるレバレッジポイントとは何か?これが私たちのコンセプトで、ずっとこれをあらゆるところで対話してきました。もちろん、再重要なのは、生徒一人ひとりのレバレッジポイントです。

★従来は、偏差値をあげるための知識集積型のレバレッジポイントでした。これはこれで、よいのですが、このレバレッジポイントは偏差値階層構造から抜け出すことができず、多くの創造的才能者が自己肯定感を勝手に低くし、もったいないことに、うもれてきたわけです。

★ですが、新プロジェクトのメンバーのA.T.先生(4月にならないとまだ実名は公表できません。理事会とのお約束がありますから)といっしょに、目の前の生徒一人ひとりには才能があって、それを尊重できる組織や授業をつくろうとしてきたわけです。

★グローバル教育は、目の前の生徒の中に、自信と価値を無限に豊かにしていくトリガーになっていました。しかし、そうでない生徒もいます。探究論文がトリガーになる生徒もいました。しかし、みんがそうなるわけではありません。グローバルプロジェクトのアントレがトリガーになる生徒もいました。しかし、みんながそうなるわけではありません。ICTの活用がトリガーになる生徒もいました。デザイン思考がトリガーになる生徒がいました。PBLの授業がトリガーになる生徒もいました。しかし、まだ全員ではありません。ただし、偏差値をあげるためのレバレッジポイントで、埋もれていた生徒が、才能を開花し、多くの生徒が、自分の価値を無限にするトリガーを見つけたことも事実です。

★それでも、さらにほかに何かないのか?新たなレバレッジポイントを見つけたり、開発したりする旅は続いているのです。

★A.T.先生をはじめとする先生方とは、その果てしない旅をしていくわけです。

★グローバル教育は、目の前の生徒がそのままの状態で空間を広げることによって新たな価値が生まれてくる教育です。

★プロジェクトは、目の前の生徒がそのままの状態で時間の密度を高めることによって新たな価値が生まれてくる教育です。

★もちろん、新たな価値が生まれてくることで、生徒は自己変容を果たします。

★この二つの空間と時間のレバレッジポイントは、落合さんがいう2つのてこの原理です。

★落合さんは3つ目のレバレッジポイントを見出しています。それを学習に転移させるとアービトラージ学習となるでしょう。アービトラージとは現状では金融業界のワードかもしれませんが、いまここに過去と未来の価値を融合することで、今のままの価値が豊かな価値にトランスフォームするてこの原理です。落合さんのいう第3のてこの原理ですが、当然落合さんが語っているのですから、そこにAIがかかわってくるのです。

★生徒の才能を尊重し無限の価値を生徒が生み出すような授業を創る旅にでようというのが4月からです。生成AIと英語という道具を活用しながら才能や価値を無限に生み出す教室づくり。いずれ、多くの方々といっしょに旅をしたいです。が、今は少人数の仲間から始めようと思います。トリムタブ作りからと言い換えてもいいと思います。

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