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2025年3月14日 (金)

私学の現場の先生方と対話して 「青年即未来」 ネガティブケイパビリティを有している先生方と

★3月というのは、卒業式や入学式の準備など多忙な中で、不思議なことに余白を見つけ合って、次年度のプランについて対話する機会が多くなりますが、今年もそれは変わりません。メディアやSNSでは高校の無償化の話題が多くなっていますが、私学の現場では、政権が変われば、政策も変わるので、翻弄されることなく、着々と進んでいくというのが基本姿勢です。

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(Bing作成)

★ここでいう現場の先生というのは、若い先生方、ミドルリーダー、教頭先生、校長先生など全部含めてです。私と対話してくださるこれらの先生方は一つの特徴があり、肩書き関係なくそれは共通しています。

★それはネガティブ・ケイパビリティの精神を有している先生方です。多くは逆境に直面しています。逆境というのは、小さなものから大きなものまでありますが、いずれにしてもすぐには解決しないし、正解がなかなか見えない矛盾やパラドクスに満ちています。世界の痛みに通じるものです。

★この具体的状況が、今いわゆる偏差値の高低に関係なく、どこの学校現場でも存在しています。おそらく社会のゆがみがストレートに学校現場にも映し出されているのかもしれません。

★そのある意味ケイオスやパニックになりそうな状況を引き受けて、粘り強く解決に向けて関係者や外部の支援者とコミュニケーションをとり続けるのは、なみの神経の持ち主ではないと感銘を受けます。

★メディアで論じられている問題は重要ですが、かりにその問題解決の施策が講じられようとも、現場では解決は遠いという問題が存在しているというのは世の常です。ですから、これは学校だけではなく、あらゆる組織でも同じです。

★その問題は、しかも複合的で、複雑なのは言うまでもありません。だから、初めから合理的に論理的に切り込めないものがあります。遠くに希望を求めるだけではなく、いまここでが問題ですから、いまここで希望を生み出し、それを未来につなげるためにバックキャストの想像力を発揮するというアクロバティックな発想をネガティブケイパビリティの精神を有しながら、いや有しているからこそ生み出せるのでしょう。

★このような先生方は、肩書きに関係なく、ボトムアップから未来を鷲づかみするコンセプトを生み出すネガティブケイパビリティリーダーシップを発揮しています。

★そのような先生方と意図せずに対話をずっとしてきたのですが、その先生方は今多くが教頭や校長になり、あるいは大学の先生になっています。ですから、今は肩書きのない若い先生であっても、10年後20年後は、現在のナチュラルリーダーシップに肩書きも付加されるようになるでしょう。実際、次年度からそうなる予定の先生方もいます。

★4月から、新しいプロジェクトも始まります。いまここで2050年を彷彿とさせるシーンを生み出すにはどうするのか?学校の授業は生徒にとっては未来の時空そのものです。麻布の創設者江原素六は、そのことを青年即未来と語りました。これは私学教育の共通の精神です。江原素六が麻布学園の創設だけではなく、≪私学の系譜≫のルーツの1人であるというのはそういうことなのでしょう。江原素六自身も、ネガティブケイパビリティの精神性を柔らかく強く有していたはずです。明治維新の動乱期を突っ走ったのですから。

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