2025中学入試動向(53) 本郷・佼成学園・足立学園
★今年の男子校の入試で、注目されているのが本郷と佼成学園と足立学園。いずれも正しきエリート校である。本来「正しき」という冠をつける必要はないが、エリートというと、高偏差値という意味と間違われる。確かに、本郷の偏差値は高いが、東大や医学部を目指し、これからさらに困窮する日本や国民の生活に貢献しようという生徒を輩出するという意味で正しきエリート校というコト。
(足立学園はアフリカやアジアでの海外研修にも力を入れている。写真は同校サイトから)
★ただ、佼成学園はさらにグローバル×探究×アントレプレナーシップにも力を入れているし、足立学園も同様だが、さらに自学自習のサポート体制が教員ばかりではなく空間作りまで徹底している。
★それぞれの学校を選ぶ生徒の成長の出発点が違ったり、生徒のそれぞれの学びの特徴が違うため、教育環境づくりは違う。だから本郷にちょと背伸びをして挑戦する場合、その背伸びの程度に応じて、佼成学園や足立学園などを併願するのだろう。逆に本郷に確信をもって受験する生徒は、合格を獲得したら、神奈川の聖光学院などを挑戦する生徒もいるだろう。
★本郷の勢いからいって、2月1日は、第一志望者が多いはずだ。そして、佼成学園や足立学園、あるいは高輪など最近注目が高い学校が揃ってきたことによって、それらの学校で対流が起きているのかもしれない。「本郷・佼成学園・足立学園」圏という6,000人規模の目に見えないサークルができている可能性がある。もちろん、この考え方は私の独断と偏見で、エビデンスを示せるわけではないことはお断りしておく。あくまで、ものの考え方の一例に過ぎない。
★さて、この圏にどのような男子校が参入してくるのだろうか。要するに何が起きているかというと、学校選択がある1つの階層構造内で行われてきたのが、多様な圏の複合体になろうとしているのではないかということなのだ。中学受験生が、合格可能性がそう高くなくても、まず受けるだけは最上階層にチャレンジし、受かるところを併願にするという時代から、ある価値意識が共感できる圏内の中から併願を考えるという時代にシフトしたのではないかと。すると、倍率はあまり関係なくなってくる。ほどよく実受験者数の2倍から3倍くらいで、適正な受験市場がでてくるということになるのではないか。
★もちろん、併願戦略を立てる時にすでにそうなっているのが、意識と現実は違っていたのが、意識と現実が一致してきたということではないか。偏差値という夢から自分の成長への夢に、夢の立て方がシフトしてきたと言い換えてもいいかもしれない。
★そのような圏の中での受験デザインは、ある意味心理的安心安全を生み出す可能性がある。他人が作った偏差値基準を参考にしながらも、それに振り回さっるのではなく、自分の価値基準に合わせて学校を選ぶことは、抑圧感に苛まれることは防げる可能性が高い。
★この価値圏(と仮に呼んでおく)の形成をどうしていくかによって、2027年以降の学校のサバイバルが決まるということかもしれない。
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