2026中学入試準備(10)富士見丘の突出型グローバル教育 チームワークと自分の言葉としての英語へ
★富士見丘は、中学受験業界で、英語教育型グローバル教育ではなく突出型グローバル教育をデザインし、子供の知性を育てる独自の教育が大いに支持されています。今年の中学入試においても、2024年比で出願数は125.2%、2023年比では181.3%と大幅な増加(首都圏模試センター調べ)を見せています。昨日2月14日、その突出型グローバル教育のある意味集大成の成果を発表する行事「2024年度WWL課題研究発表会」が行われました。在校生、保護者だけではく教育行政関係者も見学しにきているほど充実しています。文部科学省にとっては良質のグローバル教育ロールモデル校です。
★というのも、富士見丘は、文部科学省が支援している「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム」を構築する拠点校として、この突出型グローバル教育を実施しているからです。この事業は、高校と国内外の大学、企業、国際機関が協力し、高校生に高度な学びを提供する仕組みを作り上げるためのコンソーシアム構築が目的です。
★ですから、鹿児島県の池田高校とも連携しています。池田高校はSSH認定校です。富士見丘はもともSGH認定校です。したがって、WWLコンソーシアムの1つの目的でもある文理融合的探究活動のプロジェクトデザインも実施しているのです。毎回、このWWL課題研究発表会では、池田高校のサイエンスチームも成果発表をします。今回も鹿児島から参加していました。
★また、WWLコンソーシアムの事業の一環として多くの高大連携によるプロジェクトを実施しています。今回の行事が行われたメインアリーナのロビーでは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の准教授(今回の審査員の1人でもある)とその研究生・留学生が英語でグローバルな探究プログラムとして高1で行っているグローバルワークショップの成果をポスターセッション空間にしていました。
★開演前は、見学者がたくさんポスターセッションに参加していました。まるで知の序曲の演出で、すてきでした。
★今回は高2のグローバルスタディー演習課題研究の2グループの発表でした。1つ目のグループは、マレーシアフィールドワークチームが6チーム発表しました。2つ目のグループは、グアムフィールドワークチームです。5チームが発表しました。
★いずれも、年間通じてのプロジェクトです。もう10年続いています。実はこの発表会は、コンテスト方式でオーディエンスである在校生も投票します。ですから長時間の会ですが、みな真剣に耳を傾けています。先輩の知の勇姿を観ることは、大きなロールモデルエフェクトを生み出します。それが10年間続き進化してきた理由の1つでしょう。
★6分間の短いプレゼンですが、1年間のリサーチ、インタビュー、データ分析、ワークショップ企画、ソリューション提案など議論をしながら・富士見丘の先生や大学の先生、現地の先生方との協力を得ながら・チームワークを充実させていきながら(もちろんその過程は紆余曲折というグループダイナミクスがあったでしょう)の試行錯誤・創意工夫の跡が刻まれていました。もちろん、このプロセスはすべて英語で行っているのです。
★教育行政関係の方々は驚愕でした。目の前の景色は、日本の学校なのか!と。吉田晋校長は、外国の優れた教育を学ぶのは当然ですが、そこから外国の学校もなかなかできなくて困っている教育の根本問題を解決するチャレンジは、私たちがしていかなければと。それが生徒と共に私たちが社会に・世界に貢献することではないかと語りかけているのです。吉田晋先生の哲学は、高みから見ているだけの思想ではありません。実践の中から本物教育を組み立てている実存的哲学そのものです。
★発表会の具体的な内容はとても語り尽くせないので、またいずれYoutubeなどで、先生方と対話してお知らせしたいと思います。
★今回驚き感動したことを一つ書いておきたいと思います。それは会が終わったときに副校長の吉田成利先生から少しお話が聞けたその内容です。成利先生は、「今回チームづくりができことが大きかったですね。そして何よりうちの生徒は英語を自分のことばとして語れるようになったことが嬉しいです」と。
★チームをつくるにしても、ことばを自分のものとして語るにしても、生きる座標軸が自分の内側にしっかり生成されていなければ、それはできません。たしかに、日本とマレーシアやグアムの文化の違いを超えて共に多様な問題を解決していこうとするには意志がしっかりとしていなければならないでしょう。それが学内外の多くの知性と英語で語り合うことで、自らの中に生み出していく教育。富士見丘の突出型グローバル教育とは、本物の人間教育をしているという意味が含まれていたのです。感銘を受けました。
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