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2025年1月 4日 (土)

2025年再び転換の起点(1)3fの時代へ転換するHRP トリムタブ再考/最高

★世界の紛争の数が止むことなくむしろ増え続けている社会、気候変動はますます拡大している社会、ハランスメントレスにならない途方に暮れる日々の社会、それでもなんとかしようと私たちは思っている。しかし、これらの原因は、シンプルに格差があり抑圧があり愛がふみにじられる人間関係がもたらしていることは明らかだ。

Hrp

★しかし、公共という名で制約の多い現代社会の枠組は、データエビデンスや学問的根拠がないとこのことを認めることは単純すぎると一蹴する。善きサマリア法がまだまだ世界に広がっていない。しかし、だからといって、手をこまねくのではなく、このようなシンプルな原因がバタフライ効果でディストピアさながらの社会を拡張するのであれば、一方でオードリー・タンさんが引用するバックミンスター・フラーの語る「トリムタブ」という効果もあるはず。トリムタブとは、小さな部分が、巨大な全体をわずかな力で動かす働きのことを指す。本来のトリムタブとは、船舶において舵自体につける更に小さな舵のことを示す。フラーはか弱い個人でも最大限の決意を持って正しいことを行えば、人類という巨大な船をも動かすという意味で、「トリムタブ」というレトリックを好んだということだ。

★バタフライ効果vsトリムタブ効果。どちらも小さい3%くらいの人々による行動から起こる。できるならば、バタフライ効果からトリムタブ効果を生み出す力を備えたい。

★この考え方だと、自分が立っているところから「考動」できる。このように、ネガティブ社会(あるいは精神)からポジティブ社会(あるいは精神)へ動かす力をHRP(Hope Renewal Power:希望再生力)と呼ぶことにする。このHRPは、いまここで発動するので、置かれた地点が上記の図にある最悪領域だといきなり理想領域にいくのは難しいかもしれない。まずは、善きも悪しきも混在する現実にたどりつくことが大事かもしれない。

★しかしこの現実領域は、他人の芝生はなんとかで比較競争の組織や社会である。比較組織や社会は、格差あり抑圧あり愛を踏みにじることありの世界。これをフラットでフリーでフレンドシップの3f精神が広がるウェルビーイングな最善領域にシフトするにはいかにしたら可能か?ということになる。

★それは個々人がそれぞれの能力を「巧み磨き」していくことによってなされるが、すべてがそううまくいくわけではないし、巧みが悪用される場合もあるのは歴史を振り返ればわかる。HRPがDRP(Despair Recovery Power)に反転するアンコンシャスバイアスが結界としてはられることもあるのだから。

★そのため、理想領域へ向かうHRPを発動し続ける不易流行のマインドセットが必要ということになる。「巧み錬磨力」と「仕組み構想力」の融合。そんな簡単なものではないよと最悪領域や現実領域から聞こえてくる。DRPの声が。それを払拭するHRPのトリムタブの役割を果たせればと2025年を出発する前に刻んで置く。

★実際、すでに産官学やそのほかの団体、起業チームなどそれぞれの場で、トリムタブ才能を開花している人々はいる。それがフュージョンする流れがダイナミックになるのが2025年だろう。私自身は私立学校関連領域の中でそれをやりたい。身近な場で「考動」。そして、突き抜けるトリムタブミッション。このミッションを抱いている人々も、それぞれの領域から越境してくる。それはやがて一つの動きになるだろう。

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