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2025年1月23日 (木)

2025中学入試動向(27)国士舘が人気の意味は何か?

★国士舘の人気は今年も続く。1月22日現在で出願総数の昨年比は、102.7%(首都圏模試センター調べ)。御三家をはじめ、難関校が昨年比微減という今年の動向。ほとんどの学校が出願期間をたっぷりとっているので、1月31日まで、出願数はじわじわと増えるという傾向。現段階で昨年を上回るところは多いとは言えない。そんな中で、同校は上回る。2023年の出願総数131人→2024年が510→2025年が524。しかも今年はまだ22日現在だから、これからまだまだ増える。この人気の理由は?時代の胎動と関連するとみることができる。時代の流れを、生活世界の中では無意識層で起動している場合が多い。学問的裏付けは、学者に任せ、市民感覚で考えてみよう。

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★パンデミック後、医療関係や救急救命、警察など公衆衛生、公共的場でリーダーシップを発揮するエッセンシャルワーカーの重要性は、遠くの出来事ではなく、生活世界の中で私たちは実感できた。パンデミック後も、世界は地政学リスク、気候変動リスクなど、都市生活に被害を与える危機感は高まるばかり。そこに生成AIの登場だ。この領域における対応や問題解決は、生成AIロボティクスを活用して、そのエッセンシャルワーカーの仕事の精度を挙げていく期待がますます高まっている。

★そして、この仕事は、テクノロジーの駆使だけではなく、人間の「道」というマインドが欠かせない。

国士舘の教育と生徒の未来のキャリアデザインは、この時代感覚とシンクロしている。入学して吉田松陰の精神が、近代日本を生み出す原動力の1つであったことを学び、日々、剣道、柔道、茶道、書道という「道」の中で、自分以上の自分を自分の内面い見出していく。

★授業などの学びもこの「道」を自分軸として深めていくコーチング体制がしっかりしている。

★そして、このような教育環境デザインだけではなく、1人ひとりの学びの状況メンタルモデルの状況を丁寧に観て、指導するフィードバックとトレーニングする教師のパッションがある。教師も「道」の人なのだ。

★環境が生徒を主体的にし、さらに1人ひとりの道をサポートするコーチングやメンター制度。

★主体性が生まれる環境を整えるだけでは、すべての生徒が自分の道を適えることはできない。教え込む環境でもそれは同じだ。

1人ひとり痒いところに手が届くコーチングやメンターの体制が必要だ。

★多くの学校は、主体性が生まれる環境デザインをして、自立学習者がたくさん生まれる確率をあげようとするだけで終わる。確率を上げるためには、高い成績の生徒を入学時から囲い込むことによって行ってきたのが従来の選抜試験だ。

★しかし、国士舘は、どんな生徒も主体的になることは重要だから、その環境を整えるが、さらに1人ひとり丁寧に面倒を観る。

★だから、生徒は人間力も学力も伸びていく。そして「道」を歩んでいく。AI社会において、「道」が重要なのは、たとえば、GAFAMがZENや哲学コンサルタントを活用しているところからもすでにわかっていることだ。

★このような時代のウネリは、しかしながら、今や生活世界の中でも実感できる。時代の深層構造を学問的に掘り当てることは重要であるが、一市民でも生活世界の中で感じ取ることができるようになった。国士舘の人気の重要な意味は、そこにあるのではないだろうか。

【参考】

国士舘中学校 夢なき者に成功なし 精神的柔軟さと確固たる土台(1)

国士舘中学校 夢なき者に成功なし 精神的柔軟さと確固たる土台(2)

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