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2025年1月 8日 (水)

2025中学入試動向(02)東京私立中学の帰国生入試の結果から見えるコト

★東京の私立中学入試の出願はこれからだが、すでに帰国生入試が終了し、出願数が判明している学校がある。首都圏の帰国生としての受験生は、600人くらいいるかどうか(文部科学省基本調査から推定)。首都圏中学入試人口の約1.2%だから、本来1人でも出願があることは重要な意味があるが、ここでは10人以上出願数がある東京の私立中学で、昨年比100%以上の学校を観てみたい。従来の帰国生の選択志向に少し変化が起きているようだ。

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★三輪田学園は一般入試でも人気があるが、帰国生入試でも人気。英語教育だけではなく、海外大学進学準備の「仕組み」も整えているので、そこに明快に帰国生は反応している。

★大妻グループはある意味、帰国生入試としては老舗感があるが、グループとして帰国生が注目しているということは、グループ内の何らかの協働的な意志が働いていると推察できる。

★文大杉並の帰国生人気は昨対比だけではなく人数も多い。首都圏帰国生の数が600人だとするとその重要性がわかる。

★中央大学附属が帰国生に注目していること自体、時代の変化を感じないわけにいかない。本来、経営上、1.2%に対し、力を注ぐ必要はない学校だ。一般受験生の数は盤石のはず。にもかかわらず、帰国生にというのは、中央大学自身が変わろうとしている影響を受けていると考えるのが自然だろう。

★同様に東大をはじめ国内超難関校に進学させている海城が帰国生入試を定着させたどころが、今でも人気を誇っているというのも、時代は明快に変わったことを意味している。ただ、首都圏の帰国生受験生が600人くらいしかいないとすると、海城受験の帰国生は、一般入試で開成や麻布、武蔵なども受験するだろう。しかし、定員30名は維持するわけだから、帰国生の中に確実に海城ファンがいるわけである。

★広尾学園グループは帰国生にとって魅力を定着させた。グループとして動けるのは、大妻グループと同じ強みだろう。

★聖学院は、帰国生の出願数は目立たないが、毎年安定している。他の学校を併願するというより、聖学院の他の学校にはない強烈なグローバル×STEAM×探究(あるいは哲学)×タイ研修という教育を通じて、つまり好奇心にあふれ、オープンな感じでしかも深く学ぶ環境を通して、それでいて国内外の有名大学に進むオンリーワンの教育に共感するのだろう。

★私立学校は、ブランディング戦略をとるが、そのコンセプトは多様である。ポピュリズムの流れを強烈に生かすブランディング戦略と本質主義とブランディングを融合させる戦略と。

★本質とブランディングの間はグラデーション。どのあたりで戦略を立てるかは、どのような生徒に来て欲しいかと生徒の志向性との兼ね合い。手っ取り早く集める戦略もあるし、ジワジワと集める戦略もあるし。どの戦略をとるかは、倫理的私学経営権の自由である。帰国生入試はそのせめぎ合いが一般入試よりもわかりやすい。

★まだ公開されていない帰国生に人気の学校があるので、最終的に判明したところで、再度考えてみたいが、いずれにしても帰国生入試の老舗以外に新しい学校が出現してきたことの意味は、世界の中で日本の置かれているグローバル経済の影響を無視できない。

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