2025中学入試動向(10)千葉の私立中学出願状況 価値志向の多様化
★千葉エリアの私立中学入試は1月20日から本格化。20日から23日までの同エリアの出願状況を観る。出願者200名以上で出願数の多い順に並べてみた(日能研倍率速報2025年1月11日現在)。まだまだこれからだが、概ね傾向が分かる。
★もはや従来と違って、東大合格実績だけの軸で選択されている学校はほとんどない。グローバルと理数教育に力を入れていることが前提になっている学校選択が大勢を占めている。
★そのうえで、大学進学実績か授業スタイルが対話型や新しい学びのスタイルになっっているか。
★芝浦工大柏、専修大学松戸、麗澤の3者が人気も高くなっているのは、大学進学実績と新しい学びのスタイルの授業の統合を図っている教育のあり方に価値を置く受験生が増えてきたことを示唆している可能性が高い。
★統合というのは言うは易く行うは難しなのだが、それに挑戦している。
★わかりやすいのは、統合せずに、3つくらいの柱をそれぞれ充実しパワフルにするというやり方。これは見える化しやすいので、マーケティング的にはうまくいきやすい。
★統合は、質的な付加価値を生み出すが、それは見えにくい。にもかかわらず挑戦する気概と情熱。
★合理的計算か付加価値への気概か。経営判断の違いがわかりやすいのが千葉エリアの私立中学入試の状況かもしれない。どちらがいいのか?それは私事の自己決定だし、価値自由。ただ今からそのような違があることを考察しておくことは、今後の激減する少子化局面における私学のマネジメントの方法及び受験者側の学校の選び方にヒントになるだろう。2027年までは、そこまで深堀する必要はないが、準備のために必要というコト。
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