2025中学入試動向(05)埼玉私立中学入試2日目 大手メディアの表現にちょっと驚く
★本日11日、埼玉エリアの私立中学入試2日目。インフルエンザだけではなくいろいろな病気が流行っているので、コンディションを整えて中学受験生はがんばってほしい。今回も日能研倍率速報(2025年1月11日現在)のデータで、200名以上出願されている学校の出願数の多い順に並べてみた。順位は表の通りだが、なぜ今回昨年比ではなく出願数にしたのかというと、ある大手新聞社の記事が、埼玉県の発表によるデータにようるとして、開智所沢が「日本一」生徒を集め、今まで首位だった栄東が「陥落」したというのだ。「日本一」とか「陥落」という表現を、大手新聞社の記事で使うのは、ちょっと驚いてしまった。すでに本ブログでも指摘しているけれど、開智所沢と開智は、合同出願システムをとっているから、同日試験日に一人の受験生が両方に出願できるのだから、爆増するのも当たり前で、数字上、NHK首都圏ナビの記事ように「上回った」というのはまあそうだろうなあぐらいの感覚で、「日本一」とか「陥落」とか、条件の違う数字に対して端的にいうのは、ちょっと不思議な気がした。表現の自由だから感想しか語れないが、そういうのもあって、入試日別にみると栄東も従来の出願方式で「上回っている」。
★それに細田学園が小規模な学校だが、昨日の入試に続き2日目も昨年比をしっかり上回っている。このような事態が埼玉エリアで起こっているのは、なぜか?NHK首都圏ナビは直接具体的な学校名はあげていないが、首都圏模試センター取締役・教育研究所長北一成氏の言葉を引用して「グローバル教育や理数教育に力を入れている学校が、志望者数を増やしているということです」と記述している。つまり、北氏がいつも語っている通り、新しい学びの教育を実施しているところが注目されているということだろう。細田学園もその流れなのかもしれない。
★中学受験市場を盛り上げる役割も果たしている受験情報誌も、この条件が違う数字を比較して先ほどの端的な表現はしないはず。倫理的資本主義を「論語と算盤」で説いた私学人渋沢栄一の出身県である埼玉。受験業界がそれを保守している。それなのに。。。時代は本当に変わったなあ。これも2025年の転機の一端かもしれない。
※なお、「2025中学入試動向」シリーズで使う倍率速報データは、日能研が公開しているものと首都圏模試センターが公開しているものを活用させていただいている。両者の発信は中学受験市場をカタチ作る重要な営み。本当にありがたい。埼玉のように県が中学入試志望者数を調査するというのは、一般にはないと思う。私学の独自性との兼ね合いで、判断は控えめというのが多くの自治体の姿勢だろう。それゆえ、民間セクターがこのような手間もコストもかかるデータ集計をしているのは重要。
前者の倍率速報は、全体を眺めるのに有効。後者の出願速報は、個別に詳細に見る時に有効。中学入試の動向を鳥の目と虫の目の両方で観ることができる。
さらに、各学校が個別に公開しているところもあり、こちらも活用させていただく。日ごとの軌跡がわかるものがあり、受験生の動きの流れを実感するのに有効。水の流れをつかむ魚の目が使える。
もう一つ、首都圏模試センターがネット上でも公開している首都圏の受験者数の推移グラフも使わせていただく。過去の出来事から今を観ることができる。歴史に学ぶ逆からみるコウモリの目が使える。
あとは私の独断と偏見の心の目を使ってみていきたい。
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