2025中学入試動向(28)たしかに学校選びは変わりつつあるようだ
★すでに中学受験業界の多くのシンクタンクが、必ずしも御三家だから受験するという時代ではなくなった。自分の子どもの成長に適合する学校を選ぶようになったのだと。厳しさとかプレッシャーとかオプレッションとか楽しさとか心理的安全とか、これらは子ども1人ひとりの捉え方や感じ方によって違う。とても主観的なものだ。従来だと、主観的なことは我慢して、客観的な指標で学校を選ぶというのが一般的だったかもしれない。しかし、そうではなくなったのかもしれない。
★たしかに、いわゆる御三家とかそれに準ずるが校は昨年と比べてみると減っている。とはいえ、学校当局にとっては、定員は確保できるのだから問題はない。ただ、上記のように、2月1日だけ入試日を設定している男子校は、受験生は分身の術を使えないから、ほぼ実数計算ができる。
★すると、上記の表の学校の出願数の昨年比は、ー138人で、96.4%。微減とはいえ、138人がこれらの学校を選ばなかったということなのだ。いや慶應普通部は選ばれたが、プラスマイナスゼロではないから、すくなくとも138人は、他の学校を選択したのだ。首都圏の中学受験生はざっくり5万人だし、定員100人前後の学校も少なくない。
★したがって、この138人の行方は、学校選択の傾向を考える際に、無視できない。
★では、栄光や聖光にその分回っているのかというと、現段階で、両校の出願数は昨年を上回っていはいない。
★では、すべての学校が増えていないのかというと、そんなことはない。
★中学受験生は、最終的には、自分の学びで通用する学校で、自分の成長物語を豊かに描ける学校を選ぶということになっているのではないか。
★いくらでも大学の選択肢はある。キャリアデザインもライフシフトの時代である。
★それに、6年後大学入試はさらに大きく変化している。大学にそもそも行く必要があるのか。いったん社会に出て、また大学にチャレンジするということも可能な時代になっている。
★ただ、そのような価値の多様化に対応できる柔軟な自分になっている必要はある。自分の内面に自分以上の自分が生成されるような能力を身につけておく必要はある。互いに励まし合う仲間を作るコミュニケーション能力も大事だ。個別最適化と協働的学びの一体化という表現には、どことなく外から作られる雰囲気が漂ってならないと感じているのはわたしだけかもしれないが、自分で自分以上の自分にチャレンジする仲間を自ら掴みとることができるかどうかが根本的な人間力で、それはAIにはできないだろう。それをもできるようになると嘯く人もいるが、もうその時は人間は人間として存在していないだろう。今更ながら人間とは何者か?議論する時代がやってきた。
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