リスクマネジメントしての中学選択(05)共愛モデルに学ぶ
★今年の7月、共愛学園前橋国際大学の児浦准教授のゼミを見学する機会を頂きました。同大学の学生は、様々なプロジェクトを生み出し、活動しています。高校で探究活動の一環としてフィールドワークやインターンシップを活用した学生が集まっているのは、このようなプロジェクトの広がりが大学で展開しているからだということがその時了解できました。
★そして、前橋まで児浦准教授と仲間のゼミ生におくっていただき、自分たちのプロジェクトの拠点である商店街も案内していただきました。高校の探究と違って、大学のプロジェクト活動は、学問的理論やフィールドワークの質的リサーチ、インタビューによる文化人類学的なアプローチで地域の根本的社会課題を見出し、解決策を提案し、実践していく理論と実践が循環するそして経済につながる試みだと感動して帰路についたのを鮮明に憶えています。
★あれから4カ月たった今、児浦准教授のfacebookで、ゼミ生の幾人かが子ども食堂を企画し運営し成功し続けているという情報を得ました。
★高校段階では、ここまで行うのはなかなか困難ですが、児浦准教授の前職の高校では、実際に起業する中高生もいて、児浦准教授にとっては探究とプロジェクトとアントレプレナーシップの高大連携のイメージはすでにあったのだなあと。さすがです。
★高校と大学の探究やプロジェックトの大きな違いは、学際的な理論と実践が起業において結びついているかいないかですね。子ども食堂を大学生が運営すると、それはグローカルな視点を当然持ち込みます。どうして子ども食堂を行う必要があるのか、根本的な問いを見出し、解決するために文献、フィールドワーク、インタビュー、インターンシップなど多角的なリサーチをします。
★今回も、子ども食堂を行うこととゼミで行っている限界集落の創生を行う手続きは似ていたでしょう。
★根本的には、格差を生み出してしまった金融や経済を支える新自由主義的資本主義社会の価値の転換やパラダイム転換が重要なのですが、それを言っているだけでは何も変わりません。自治体や企業、NPO、市民などとコミュニケーションをしながら支援を仰ぐのですが、この過程がコミュニティの意識を変える活動になっているのです。
★おそらく、小さく始めて大きく育てる段階で、世界の共通の痛みとつながって共感の輪が広がる可能性がある活動をしているのです。
★高大連携の重要性は、ここにあります。高校ではまだまだシミュレーションです。でもその準備段階は重要です。それがあるから、大学で、理論と実践を結びつける行動力を発揮できるのです。
★高校ではまだまだinter-actionですが、その対話の質と量は大学ではtrans-actionに変容します。もちろん、どこの高大連携でもそうなるわけではありません。この先鋭的で本質的な高大連携を展開している共愛モデルは、昨今トレンドの高大連携をしている中高一貫校の選択を考える際の参考になるはずです。ぜひ共愛モデルを同大学のサイトで、思い切り発信して欲しいですね。共愛モデルをみんなで共有したいものです。世界が変わります。共愛から。
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