2025年中学入試動向(37)自分の中学入試における国語と算数の学びの領域の違いを振り返り、入試本番までに整える
★受験生が自分の中学入試における国語と算数の学びの領域を少しだけ振り返ってみましょう。国語は、読解や記述を学んでいますよね。すると自然に図のように、<言語的思考→言語構造→基礎・応用・発展問題>の循環が学びの領域になっています。ですが、言語構造や言語的思考については暗黙知のままというのが一般的でしょう。それで、得点がとれているのならば、何ら問題ないのです。しかし、基礎から応用に飛べないとか、応用から発展問題に飛べないという場合は。一度、熟語、文、段落、文章のそれぞれの構造を意識してみてください。
★すると、それぞれの構造のあり方がみえてくるでしょう。これだけでも、読み方や書き方が違ってきます。さらに、それらの構造の共通性について一般化してみると言語的思考に行きつきます。この一般化ができると、あとは語彙の問題や社会的文化的経験の問題がありますが、基本的には大学入試までいや社会に出てからも国語であまり悩むことはなくなるでしょう。
★一方算数は、応用問題がどこの学校でも合否のカギを握るので、大量に問題演習をします。算数の場合は、国語と違って、問題を解いているだけでは、数学的思考にいきつかないのです。
★算数の難しい問題が得意な生徒は、どこかのタイミングで数学的思考が身に付いています。ですから<数学的思考→発展問題>というショートカットができてしまいます。
★なぜかはその生徒の過去の学びの環境をみてみないとわかりません。持って生まれたものなのかもしれません。
★しかし、そのような生徒は一握りです。数学的思考に行き着かない場合は、「基本問題→解放パターン→公式→?」と一度たどってみてください。何度かそのプラクシスをやっているうちに?の部分である数学的思考がコツとして身体化する可能性が大です。するとあるとき、途端に基礎も応用も発展も算数の場合は境界線がないことに気づくでしょう。
★とはいえ、小6生は時間がないので、応用問題の演習を諦めずにしつつ、基本問題の取り扱いを前述のように丁寧にすることです。
★小5生で、算数の得点がうまく取れないという場合、このような基本問題から数学的思考にまでたどっていくプラクシスを重ねてください。
★この学びは、実は大学に行ってから、エンジニアや科学者になるときに役立つでしょう。
★このような算数の基礎探究みたいな学びを行っている生徒が、もし国語や英語において言語的思考にまで行き着いていたら、言語的思考と数学的思考は相互転移しますから、6年生になったときに景色が変わります。
★慶応義塾大学経済学部が、2026年から入試を変えます。同大経済学部は、大学入試の段階では、日本語も英語も言語構造や言語的思考で転移し合っている生徒を対象にするようになります。それゆえ、国語の試験はありません。
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