リスクマネジメントしての中学選択(02)ベルカーブのパラドクス
★偏差値というのは、ある集団の反応率の分布を表現しているだけです。一枚のテストに正解の反応率の高い生徒の数、中くらいの生徒の数、できなかった方が多かった生徒の数を並べると、確率論的にベルカーブを描くだけのことです。いつも同じ形式、内容のテストに反応する生徒の分布。そのテストにたけている生徒の才能だけでを測っているわけです。それ以外の才能ではかってみれば、反応率の高い生徒が入れ替わるのは明らかです。したがって、あのベルカーブのポジションに占める生徒は、検査条件を固定して使うか多様にするかによって全部違ってくるのです。
★学びの条件を固定して序列化してきた教育が今までの教育です。その条件が多様性・多次元性のこれからの社会で役に立たなくなったということです。10%はまだ役立つのですがね。
★このベルカーブは、生徒1人ひとりのその時々の主観的な心理的反応率をチェックするには最適なのです。今Aはピアノを弾いている。最高に良い気分で、創造的才能がふくらんでいることの実感を得ている。そのAにとっては、創造的才能ゾーンにいるわけです。
★しかし、BにとってAと同じように弾こうとするとパニックになる。
★さらにCにとっては、Aのように弾くのは退屈過ぎて心理的安全ゾーンにいる。
★Bはパニックゾーンから退避したほうがよいし、Cはもっとユニークな弾き方を研究する創造的才能ゾーンに移行すればよい。
★これがサイエンスだったり、言語だったり、昆虫だったり、魚だったり、子どもたち一人一人にとって、好奇心や興味は違う。それぞれの好きなものに応じて、自分の心理的反応率をモニタリングしながら、パニックゾーン行かないようにリスクマネジメントするのが実は学びで、パニックゾーンに突入するぞがんばれっ!ていうのは学びとは言わないのです。
★偏差値を学校選びの指標にすると、90%の生徒にとってはパニックゾーンに突入することになる。10%はクリエイティブな状態。10%の子どものための計測条件を90%に当てはめるのは、プロクルーステースのベッドで悲劇的ですが、計測条件を多次元いして、子ども1人ひとりに個別最適化することによって、自分のメンタルモデルを豊かにできるデータになります。すばらしきかな偏差値モニタリングとなるかもしれません。パラキシカルですね。
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