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2024年12月15日 (日)

2025年中学入試動向(34)普連土、JG、かえつ有明、麻布、工学院、聖学院、鴎友学園女子、明大明治、八雲などの司書・司書教諭の豊かな人的資本力

首都圏模試センターのサイト記事「LOVELY LIBRARY 第20回·普連土学園の図書館《特別編》」を読んで、私立学校において、司書・司書教諭がいかに豊かな人的資本力を有しているか思い出しました。

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(写真は、同記事から)

★この記事は、普連土の図書館のすてきな思索の空間をデザインしている二人の司書教諭の知性について焦点をあてたインタビューです。昨今は読書離れがますます進んでいると言われています。これは統計からではなく、現場での実感にすぎませんが。しかし、普連土学園の司書教諭の先生方の本を愛する情熱に内なる光をともす同校の理念とぴったり重なると感じ、このような光こそ、読書のモチベーションであると改めて気づきました。

★そう考えていると、私が見学した学校の司書・司書教諭の力量を思い出しました。20年くらい前にJGに訪れたとき、司書教諭の方はOGであり、女子学院の歴史を編纂するJGの教育の象徴である編集力を発揮されていました。教科横断とか探究という言葉がない時期に、司書教諭だから、すべての教科を横断できるという発想と実行をしていたのを思い出します。

★かえつ有明も同じくらいに見学しに行って、司書・司書教諭がサイエンス科という、今でいう探究の先駆けの学びのプログラムの拠点づくりをしていました。今では、図書館「ドルフィン」は完全にプロジェクト型の学びやマインドフルネスという学校中に心理的安全の精神を普及する拠点になっていますね。

★麻布の図書館は、司書教諭のみならず、全教職員と生徒の共通した知のコモンズとしての機能を果たしています。「論集」をはじめとする様々な論文や作品を生み出す拠点ですが、教師も麻布文庫を執筆するまさに学習者中心主義の拠点というわけです。

★今の工学院の図書館は、電子書籍化していて、リアルな図書は新刊が中心になっていて、そこはファボラボにもなっています。前任者の司書教諭が、デザイン思考の拠点空間にしたために、そのようなハイブリッドな空間になっているのでしょう。その司書教諭の方は、当時から兼任していましたが、今は大学の先生として教鞭をとっています。多くの私学の司書教諭とのネットワークも広く、影響力があります。

★聖学院の司書教諭も、図書委員と知の冒険プログラムを企画運営しているし、GICの学びの拠点にもなっていて、文献リサーチ(研究という意味)の場になっています。

★鴎友学園女子も、どの教科も授業プロセスの中で、必ず立ち寄るワクワクする知の洞窟のような空間です。谷川俊太郎だったらきっとそう語ったでしょう。

★明大明治の図書館も、また司書教諭が、随分以前から探究的なプログラムを図書館で実践しています。必然的に生徒は本をエビデンスや発想のの動機にしますから、本を読むことになりますね。

★八雲学園の図書館は、姉妹校ケイトスクールの図書館のような、教育の総合力を身につける場であると同時に、自分の内面の中にある自分が知っている自分以上の自分を見出す没入空間になっています。

★学校を訪れたときに、どうしても授業を中心に見て回るので、各教科の授業とダイレクトに接続している図書館司書・司書教諭の方と話をすると以上のようなことが見えてきます。時間があれば、図書館司書・司書教諭の方のお話も聞きたいところですが、首都圏模試センターのこのシリーズがあるので、こちらを見れば、もっと詳しくわかると感じ入りました。

★それにしても、司書・司書教諭の教育の総合力を生み出す人的資本力は極めて重要だということですね。

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