2025年中学入試動向(27)国学院久我山 本来的なSTEAMを「くがラボ」で
★首都圏模試センターの学校特集記事「国学院大学久我山中学高等学校2024 体験を通して探究心を磨く。理科教室「くがラボ」が目指すもの」は日本の質の高い教育の原点の象徴が「くがラボ」であることを表現しています。
★この記事ではSTEAMという言葉は活用されていませんが、STEAMの真髄のサイエンスのものの見方・考え方と数理的発想をベースにした科学的探究がしっかり土台となっていることが了解できます。
★STEAMでDXは大事ですが、肝心のSとMの部分がなかなか関連付けられないまだ発展途上であるのが中高現場での課題でしょう。自然科学に限らず、人文科学や社会科学においても、好奇心、オープンマインド、問いを立てるということは重要ですが、この視点をシンプルに身に付けられやすいのは、自然科学です。
★人文科学や社会科学は、膨大な文献リサーチから始めざるを得ないのですが、自然科学は、森を散策しながら、料理をしながら、スポーツをしながら好奇心・オープンマインド・問いを生成する行動は生まれやすいのです。
★それがいつの間にかそこから遠のいてしまったわけです。同校の「くがラボ」はその原点に回帰し、科学研究のプロセスをワクワクしながら没入していく仕掛けを作っています。
★このプロセスは、実はグローバル教育やSTEAM、探究、そしてなんといっても教科の学びにおいても共通する最強の土台です。
★科学的思考や科学的プロセスの学びと建学の精神を問い続けるリベラルアーツが揃っている私立中高一貫校、そしてジェンダーの問題も独自の別学教育によって解決のヒントを世の中に提案している私立中高一貫校、それが国学院久我山だと思います。
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