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2024年12月27日 (金)

次期学習指導要領議論始まる(1)質の充実化へ

★12月25日、文部科学省は、中央教育審議会に「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」諮問。審議項目を見ると、新しい学びの方法論は、現状の新学習指導要領以上のものは一見ないですが、生成AIはたんに「情報」の中に納まりきれる感じではなさそうです。

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★また。教科、探究、そのほかの教育活動の結びつきをなんとかしたいという方向性は今まで以上にありそうです。

★全・定・通の制度的見直しや教育課程の時間の伸縮自在な柔軟性もこれまで論じられてきたことを踏まえています。

★社会に開かれたとありまますが、それがグローバル化の時代の国内に限られているのかどうかはわかりません。もちろん国際教育というのはこれまで同様あるのですが、外国から見た国際教育なのか日本国内からみた国際教育なのかは、暗黙の了解があるようです。というか憲法にのっとっているので、当たり前ななおかもしれません。

★私立学校がグローバル教育というとき、もちろん複眼的なので、学習指導要領の想定するミニマムの範囲を突破することになります。

★ダイバーシティの考え方も私立学校と公立学校とは現実問題の次元では違いがでてきます。

★教師の資質能力の向上についても、物理的時短が前提になっていますから、私立と公立ではやはり違いがあります。

★私立学校の場合は、同一時間でも各教科間や探究などとの生徒の思考や感情のつながりが構造化され内的連関が循環するので、密度があがります。物理的時短だけではなく、学びの内的連関についても目を向けています。

★この連関に生成AIも結びつくので、その密度はどんどん高くなります。

★生産年齢人口が少なくなっていくわけですから、学びは多様な項目の「混合」ではなく「化合」というプロセスを重視していく必要があります。少ない時間や人材で、大きな成果を上げる学びや仕事のやり方を考えるという学びのイノベーション時代が次期学習指導要領が求めていることでしょう。

★そうでなければ、現状のの膨大な学習指導要領の学習項目はこなせません。

★学習指導要領は、最小限これは学んでほしいということらしいですが、最小限がこんなに多くてどうするのだろうと途方に暮れている現場もあります。

★もし、審議事項にあるように、子供たちの興味と関心を喚起したいのならば、もっと選択意思決定が作動するような学びの項目の作り方が必要でしょう。DX化は、こういうところで本来有効なはずです。

★これも試練ということで、今まで10時間かっかていたことを3時間ぐらいでできるような学びの内的連関の構造を組み立てるしかないようです。

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