リスクマネジメントしての中学選択(01)グローバルSTEAM探究教育を行うことが重要なわけ
★2025年の中学受験生が高校3年生になるとき2030年になっています。すでに次期学習指導要領に移行している時代です。どうなっているか?当然、この変化に合わせて大学入試は改革を進めています。いや今すでに大学が入試改革を行っているので、その変化に次期学習指導要領は対応していくかもしれません。
(STEAMの拠点MAKE ROOMで対話する工学院の先生方。左から田中歩教頭、中野由章校長。歩先生はグローバルの象徴。中野校長はDXの象徴。二つの知のフュージョン)
★ここで考えなくてはならないのは、今の子どもたち一人ひとりの才能を開花する発達成長を促す教育になるということです。一部の特定の才能を優遇する大学入試(わかりやすくいえば知識大容量処理能力という才能を測る偏差値で選抜する入試)は、10%くらい残るかもしれませんが、90%は、子どもたち一人ひとり違う創造的才能の開花の個別最適化を行う大学に変容します。
★したがって、今90%占めている教科別知識の体系的学びは、縮小します。74単位のうち40単位に収まり、残りは、グローバルSTEAM探究教育になります。40単位は現行の教科書の中にある基礎・応用・発展のうち基礎だけに絞られるようになるでしょう。知識の基礎体系を理解できれば、あとはグローバルSTEAM探究の学びで、応用・発展はなんとかなるからです。というか、その応用・発展は難度の話ではなく、新しいものを発見し創るということです。ディスカバリーとメイキングが主流になるからです。
★つまり、無限の価値を生み出す教育がメインストリームです。
★この道は今のところ未知ですが、予想されていることです。これだけ、日本の国力が衰退しているようにみえるのは、1人ひとりの無限の価値を無視しているからだけです。グローバルSTEAM探究教育は置き換えると知財教育です。発想は今のところ只で、それをうまく活用する企業が利益をあげます。しかし、利益をあげればよいのですから、視野狭窄的で、無限の価値を正当に評価できません。ですから、無限の才能の発想を利益につながらないと無視するバイアスにかかってしまうので、国力は衰退しているようにみえるのです。
★少子高齢化でも、これだけの子どもたち一人一人の無限の価値を掘り起こすと日本はどうなるか火を見るよりも明らかです。
★2030年は、そういう社会になっています。しかし、さて、そこに追いつくのか乗り遅れるのか、それだけではなく、道を自ら創っていけるのか。そんな夢物語と思う人と、そこまで緊迫しているのだと思う人の差はでてきます。
★それでも、10%は今のままですから、その領域で競争し、ハラスメントで苦しみ、へとへとになるのか、それとも残りの海原にでて挑戦してウェルビーイングなフラット・フリー・フレンドシップの3F社会を創っていくのか。
★そんな3Fコミュニティの象徴的な学校が工学院です。他にもあります。本ブログで紹介している学校の多くはそうです。これからも紹介していきます。
★中学受験における学校選択は、子どもたちの未来のリスクマネジメントの側面もあると捉える時代がやってきました。これが2025年中学入試の本当の意味です。
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