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2024年11月24日 (日)

2025年中学入試動向(13)和洋九段女子 生徒の才能が豊かになる生成AIの使い方勉強会はじまる

★和洋九段女子の先生方11人が、生成AIを活用して生徒の才能が豊かになる勉強会を開始しました。管理職である中込校長、新井教頭、本多教頭も参加しているのが本気度を示しています。主幹の水野先生がファシリテーター役を果たしていました。私も友情助っ人という感じで、参加させて頂きました。

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★生成AIに何かをつくらせるというやりかたではなく、論理力とか思考力とか知識のつながりとか創造力とかが豊かになっていく使い方で、一般に論じられている使い方とは違う展開でした。要するにプロンプトエンジニアリングの方法が違います。

★一般には、プロンプトの条件式をどうするかという話になりますが、もちろんそれは変わらないのですが、それだとその条件が限定的です。限定して活用するのですから、それは当たり前なのですが、それだとファクトの整理にはいいのですが、世界を広げることにはなりません。

★とはいえ、何でもかんでもいいとなると、平均的なおのができておしまいです。組織内で共有する告知的な文章はそれでよいでしょうが、生徒の才能がエンリッチメントになる方法論を和洋九段女子の先生方は、実験しながら対話しながら行っていました。

★和洋九段女子はPBL授業であふれています。したがって、今回の勉強会もそのPBL授業のストーリーをいつものように展開していくものでした。さすが!です。

★プロンプトの書き方は、実にシンプルなもので、生徒の才能が豊かになるきっかけ分析(生成AIが才能を引き出すことはできないのですが、そのトリガーになる整理は得意なのです)を行う問いかけをしていました。

★一般的には詳細に条件を書かなくてはならないのですが、二つのキーワードをつなげた魔法のワンフレーズを活用するだけでいけるのです。それが何であるかは、特許にかかわることもあり、ここでは示せませんが、<才能トリガーワード>でした。

★この才能トリガーワードは、限定しながらも拡張するという両義的な言葉です。

★生成AIは言語機能が得意ですから、それを言語哲学を土台に、活用していくと言語と思考一元論である欧米的な世界を生徒は観ることができます。同時に和洋九段女子は日本の文化をしっかり学べるので、九鬼周造的な言葉と感情を結びつける言語の世界も学べます。

★そのような欧米と日本の言語観を新たに融合するのは、新井教頭の言葉を使いながら、その過程を超越して感情に向き合うマインドフルネスの活用も徐々に広がっている和洋九段女子だからこそという気づきもありました。

★生成AIを活用することで新しい言語活動も広がっていくことでしょう。柔らかい和洋九段女子のSTEAM教育のワンシーンも観ることができました。

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