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2024年11月 7日 (木)

2025年中学入試動向(1)学校選択の新しい見方

★2025年中学入試に挑戦する受験生が卒業するときには、社会がガラッと変わっています。それがどう変わるかは、多くの人が語っているので、折に触れ観ていきたいと思いますが、結論からいって、そのときに、自分がどんなに大きく成長し、AI社会の新たなカタチの研究や仕事に取り組んでいるかは、グローバルとSTEAMのフュージョン教育を行っているあるいは行おうとしている学校選択に着眼するかどうかがレバレッジポイントになると思います。

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★グローバル教育とSTEAM教育のフュージョンのカギは、STEAMのAをAnthropology(人類学)の頭文字に置換えられるかどうかです。人類学は心理学、比較文化、遺伝子学、ジェンダー学、美学、哲学、社会学、生態学など多様性への視点や多角的なものの見方かんがえ方を学べます。

★現在行われているPBLなどで、生徒同士が対話によって、どのような感情を共有しているか、どのような人間関係をつくっているか、どのように共創共生ししているかなどを観る教師の眼差しは人類学的な着想があります。

★イメージはベイトソンですね。21世紀型教育をつくるとき、よく学んだ学者の1人です。コミュニケーションと精神科学を結び付けた臨床学的人類学をベイトソンは研究したと思いますが、今の合理的配慮などの必要性をすでに予告していたと思います。

★人類学はフィールドワークや比較研究は基本ですから、グローバルプロジェクトとしての海外研修を行っているところは、すでに人類学的手法を活用しています。また、グーグルアースやGISアプリケーションを使って地理学を授業している学校も人類学的知を使っていますね。博物館と連携している学校もそうです。

★そしてこの人類学的活動をしようとしたら、最低C1英語は必要になるのです。

★前回ご紹介した工学院×文大杉並×和洋九段女子はグローバルとSTEAMのフュージョン教育を行っていますが、ご紹介した活動はまさにAbthropology的活動です。

★今後のこのレバレッジポイントの視点でいろいろな学校をいっしょに観ていきましょう。

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