2025年中学入試動向(14)JGの人気は 矢島家の文化遺伝子が生みだし続けている?
★2025年のJG(女子学院)の中学入試では、受験業界によると人気のようです。2026年は2月1日が日曜日ですから、JGは2月2日に入試日をシフトします。いわゆるサンデー毎日で、応募者はさらに爆上がりでしょう。しかし、同校にとっては、それは自分でしかけていることではないので、だから何だということでしょう。
★というのも、150年前以上から、矢島家のグローバルなプロテスタンティズムが脈々と続いているからです。この文化遺伝子は、日本の教育において広範囲に影響を与えています。しかも初代院長であった矢島楫子の生き様は、今もJGに無意識のうちかもしれないけれど相当影響を与えているでしょう。
★現在、ようやくジェンダー問題をなんとかしようという動きが日本でもでてきていますが、矢島楫子は先頭に立って、活動していたのです。そのリベラルなプロテスタンティズムの活躍に、当時の麻布の江原素六や幾つもの私学に影響を与えた内村鑑三なども一目置くどころか、かなわないなあと思ったほどでしょう。
★とにかく、ロゴスと行動力がすさまじく、米国にも今でいうジェンダー問題を解決するために渡航しているほどです。
★その精神が如実に表れているのが、JGの中学入試問題です。たとえば、国語の課題文をみてください。また問いを見てください。比較の視点、置換レトリックの視点、小論を書く視点、物語の構造を問う視点がさりげなく配列されています。
★そういう視点を内蔵している課題文が活用されているのですが、これは何を意味しているのか?
★実は、JGの生徒の多くはよく本を読み、よく哲学的(神学的)プレゼンをし、よく論文を書き、よく物語を編集します。探究などの大前提にこのようなロゴスの学びが溢れています。
★ですから、卒業時までにJGの生徒が書く文章のレベルは、中学入試で出題された課題文と同じか超えるものになります。
★このロゴスの力こそ、矢島家の文化遺伝子です。このことについては、中学受験の情報知の塊であるN研のI氏なら詳しく語ってくれるでしょう。矢島楫子のアクロバティックな凄まじい生き様を。
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