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2024年10月22日 (火)

新しい学校とは?結局シンプルな「対話」のメカニズム=Dialogy

★今やグローバル、STEAM、探究(探究はグローバルやSTEAMのベースになっている学校もある)を行わない学校はないでしょう。予測不能な時代の学びとして、あるいは2050年社会を生み出す創造的才能者を育成する学びとして行われています。だから、日本の教育が問題だとか、海外に比べて日本の教育は劣っているとか、そのような批判は、本当のところ当たっていないのかもしれません。初等中等教育の学校がすべて、つまり児童生徒全員がこの環境にあるというのはおそらく誇るべきでしょう。もちろん、程度や質の違いがあり、それは改善していく問題です。

Dialogy

★しかし、それは生成AIが今後教育の領域に入ってくることによって、解決されていくはずです。もちろん、AIのメリット、デメリットはあります。倫理的な配慮やセキュリティなど熟慮しなければなりませんが。

★いずれにしても、生徒中心主義的発想は、いろいろ議論されていますが、その流れは止められないでしょう。個々の創造的才能というかコア能力が養われていきます。

★自然と社会と精神が循環する、それが宇宙まで拡張する社会像あるいは世界像を、社会課題を解決する多様な学びを介して作っていけるコア能力。これらの多様な学びのうち、自分に適合する学びを<媒介項>として選び、それぞれが個性を生かしながらそんな社会像や世界像に行き着きます。

★まさか、今目の前の生徒の基礎学力をみると、そんなことはあり得ないという方もいるでしょう。でも、その基礎学力を育成する学びが、その生徒のコア能力を育成する<媒介項>として適合していないだけなのです。

★そういう多様な<媒介項>の共通するメタ<媒介項>があります。それが<対話>なのです。これは意外と当たり前すぎて、ピンとこないかもしれません。

★これから世の中どうなるかわかりません。電気エネルギーが突然なくなり、あらゆるものが動かなくなった時、ほとんどの学びが作動しません。さて、それでも学びは続けなくてはなりません。身体とメンタルと人間関係だけが残った場合、<媒介項>として学びは<対話>です。いつでもどこでもだれもが持っている最強の学びの<媒介項>は<言語>です。

★この対話のメカニズムとしての<媒介項>をダイレクトにトレーニングする<Dialogy>の学びの機会を有している学校が新しい学校として認識される時代が、AI社会だからこそ逆説的にやってきます。

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