私立学校の教師の特徴
★東京私学教育研究所が実施する教務運営研究会の委員の先生方は、私学の教育の魅力を表現しようと新しい研修会を今月末に実施します。私学の教師というのは、いうまでもなく学校に所属しています。たいていの専任の教員は、所属している学校で生計を立てています。民間企業とそれは同じですね。しかし、決定的に違うことは、自分の才能の価値を無限に広げて、つまり学校の価値以上のおもしろいことをもちろん組織のルールを守ってですが、取り込むことができます。
★教員のイメージって、学校に所属し、学校のルールに従って自由度が低い仕事のように思えますが、生徒が成長するのに画期的なアイデアをほしいままに活用し創り出すことができるめちゃくちゃクリエイティブな仕事です。
★タレントとテクノロジーとトレランス(寛容)の3Tが揃っているクリエイティブクラスなのが私立学校の教師です。テクノロジーはエンジニアリングも含みますが、エンジニアリングで実現するための発想を生み出す技術が大事です。問いを立てるというのはテクノロジーがサポートできます。
★だから、デザイン思考だ、SELだ、システム思考だ、アート思考だ、グローバルアントレだ・・・・と生徒がワクワするような学びをどんどん取り入れて、生徒が自らおもしろいことやりたいということを発見できる機会をどんどんプロデュースします。
★もちろん一方で現実社会の格差社会で負けないようにサバイバル能力を鍛える名コーチングだってやってのけます。できれば、その格差社会を是正して欲しいと願いながら。
★前々回ご紹介した金子孝太郎先生をはじめ、思いつくまま並べてみると、文大杉並の染谷先生、工学院の田中歩先生、八雲の近藤隆平・嘉彦先生、富士見丘の佐藤一成先生、水都国際の太田先生(今年校長になってしまったけど)、成立の宇田川先生、武蔵の赤間先生、多摩大目黒の川端先生、成城学園の青柳先生、佼成学園の上野先生、聖学院の山本周先生、和洋九段女子の小仲井先生、湘南白百合の水尾先生、海城の中田先生、日本私学教育研究所の伊東竜先生(元聖パウロ学園)・・・などまだまだあげればきりがないのです。
★そして、それぞれの先生方は同じような仲間とそれぞれ100人以上コネクテッドしているんです。そして、その100人の中にはつながっている方々もいるのです。
★すごいワクワクするような智慧のリソースが広がっています。すてきな「コンヴィヴィアル・コミュニティ」です。
★そうそう、そんなことはない。こんなにクリエイティブな価値を広げたいのに、それがなかなかできないという場合もあります。そのような教師を生み出している学校があったとしたら、受験生。保護者はそのような学校を選ぶ場合、ちゃんとリサーチしたほうがよいかもしれません。
★本当にその教師がクリエイティブなのか、そうでないならきちんと対話をして覚醒する人間関係やシステムをその学校が創っているのか、そこはなかなかリサーチは難しいのですが、不思議なもので説明会にいくと、雰囲気で概ね察知できるものです。
| 固定リンク
「創造的才能」カテゴリの記事
- 2026中学入試準備(28)工学院と聖学院 成長するときの響きを聴く教師(2025.03.14)
- 私学の現場の先生方と対話して 「青年即未来」 ネガティブケイパビリティを有している先生方と(2025.03.14)
- 2025東大合格者発表のシーズン(09)洗足学園 理Ⅲ 2名合格(2025.03.13)
- 私立学校の教育の質の展開(01)成城学園の生徒の視点(2025.03.09)
- フュージョン広報(01)工学院、駒女 本日学校説明会(2025.03.08)
「創造的対話」カテゴリの記事
- 2026中学入試準備(28)工学院と聖学院 成長するときの響きを聴く教師(2025.03.14)
- 私学の現場の先生方と対話して 「青年即未来」 ネガティブケイパビリティを有している先生方と(2025.03.14)
- 私立学校の教育の質の展開(01)成城学園の生徒の視点(2025.03.09)
- フュージョン広報(01)工学院、駒女 本日学校説明会(2025.03.08)
- 大学入試の役割が変わる 2027年から 東大藤井総長の発言の意味(2025.03.08)
「創造的破壊」カテゴリの記事
- これからの教育(01)東京科学大学シンポジウム(2025.03.14)
- 本田由紀教授の短いメッセージにも日本の根本問題を暴く(2024.10.29)
- 日経ビジネス 禅と哲学 駒沢学園女子の教育がグローバルなわけ(2024.10.22)
- 2027年に向けて動く世界と私立中高一貫校(了)2050年以降の社会は、だれもが創造的才能者になる(2024.10.01)
- 2027年に向けて動く世界と私立中高一貫校(7)2050年以降の社会を創出する創造的才能者を生み出す教育(2024.10.01)
最近のコメント