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2024年9月13日 (金)

桐蔭中等教育学校 「新しい進学校」というパラダイムシフト完成 そしてさらにブラッシュアップ

桐蔭中等教育学校の玉田裕之校長による2025年中学入試説明会の動画が公開されています。2018年12月に当時の岡田直哉校長からお聞きした「新しい進学校」へのパッションが、ついに実現したと感動しました。

Toin

(写真は首都圏模試センターから)

★同校は、

1)アクティブラーニング型授業×探究×キャリア教育という学びの新しい統合を果たしています。

2)この3つの循環が、6年間通して学びのストーリーを描いています。

3)そのストーリーは、世界に視野を広めるマインドとスキルを生徒が獲得し、その能力を地域の未来都市構想に活用し、最終的には自分のやりたいことの課題に絞り、解決の仮説を立て、データサイエンスに基づいて数理モデルも活用しながら論文やプレゼンをしていく生徒1人ひとりの成長物語のサポートプロットにもなっています。

4)したがって、大学に合格することがゴールではなく、社会の在り方を構想し、それを実現するために自分がどのような使命や役割を果たしながら生きていくか人生のトランジションが描かれる新しい進学校となっています。

5)何より、この「進学校から新しい進学校へ」へという学内パラダイム転換を学内の先生方が全員で意識しています。そして、そのことが日本の教育のパラダイム転換に対し社会的インパクトを果たす人間力を身につけた多くの卒業生が羽ばたいていくというコンセプトが明快で、それが今年度の共学一期生が証明するという段階に来ています。

★神奈川エリアにおいて、まだまだ進学校型学校が多い中、桐蔭中等教育学校は、新しい進学校へ誘うプロトタイプリーダー校です。

★まだ、リサーチができていないのですが、この同校の新しい進学校のストーリーをコアプロトから弾けるように創造的に生徒が成長していくには、ルーブリックができあがっているからです。

★おそらく、世の中が新しい進学校に変われないのは、このようなルーブリックがないからです。新しい進学校に変化している登校の学校では、それぞれ独自のルーブリックを持っています。

★世間がここに気づくにはしばらく時間がかかりますが、生成AIがこの問題を解決してしまうのもそう遠い未来ではありません。おそらく桐蔭中等教育学校は、その開発も進行していると思われます。同校の9つのターゲットをベースにしたルーブリックは国際比較ができるように仕上げられているからです。

 

 

 

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