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2024年9月20日 (金)

建学の精神の時代(01)学校における「建学の精神メカニズム」と「ルサンチマンメカニズム」

★私立学校の理事長・校長と対話しているとその覚悟が違う。建学の精神の文言はそれぞれ違うが、そのメカニズムはどうやら同じだ。というのも、建学の精神をベースにすることで生徒1人ひとりの才能価値を無限に生み出し、その生徒がより良き社会をつくっていくことになるという確信を抱いている。そういう信念の覚悟がる。

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★そして、どの時代も大きな問題があり現実社会はそれに翻弄されるが、その嵐の中で、生徒の才能を育み、未来をよりよい社会にするためにいまここで大いに学べる環境を守り続ける信念。だれも未来をディストピアにしようとなんて思っていない。だが、ユートピアはともすればたんなるバラ色の夢の世界であると誤解されかねない。だから、表向きは、極めて慎重である。

★現実社会の課題を見定め、そこを解決するために目の前の問題に対応すべく対症療法をするときが多い。しかし、それでも、ディストピアにはしないという覚悟がある。対症療法と根本的解決はプロセスで連続しているものだ。

★私は、無粋だから、そこを尋ねてしまう。だから、中には何をそんな難しい話をという理事長校長だっているが、その理事長校長が信念の人であることは行いを見れば了解できる。そういう場合は、そのような理事長校長については遠くから眺め、好き放題言って凄いんだよと言うことにしている。迷惑そうな顔をするが、ウソを言っているわけではないなあと思ってくれている(だろう)。

★しかし、私立学校から外に目を向ければ、大競争社会の中で、他者と比較し、妬み、嫉み、羨み、怨念、妄執と化しているリーダーもいる。そのようなリーダーは、自分を正当化するために高度ないいわけをする。だから、世間は、そのもっともらしさに騙されることもあるだろう。こうういう組織はルサンチマンメカニズムが働いている。

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★成果主義や能力主義は、このルサンチマンメカニズムが作動しているから、そこに属するメンバーは、知らず知らずのうちにゴーレム効果に陥っていく。悲惨だ。そこは、すでにディストピア的組織になっている。高度な合理化防衛機制が働いているので、誰もがなかなか気づかない。

★そのような組織が悲惨な事件を引き起こしているのは、日々ニュースで映像が流れている。しかし、それがルサンチマンメカニズムだと抽象化し、リフレクションモデルにすることはあまりない。そこは専門家に任せてしまう。だから、世間はいつまでも判断基準がない。ただ共亜kンすることはできるから、そのようなニュースをみてハッとする。

★AI社会になると、ますます合理化型の防衛機制が、リスクマネジメントと見分けがつかなくなって、蔓延するだろう。私立学校の建学の精神メカニズムを体現し続けることは重要な時代である。

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