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2024年9月25日 (水)

聖学院 新しい教育は発展し続ける~驚きのカリキュラムマネジメント

★昨日久しぶりに聖学院に立ち寄りました。GIC(Global Innovation Class)のSTEAM教員である山本周先生のプロデュースしているSTEAM授業(もはやプロジェクト)を見学しに行きました。随分緑深くなった心癒されるキャンパス空間にしばし足を止めながら校舎に入りました。

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★事務の方の丁寧なご対応に恐縮しながら約束の時間よりかなり早めに着いて座して待っていたのですが、すぐに山本周先生が飛んできて、授業まで少し時間があるのでと、GICのカリキュラムについて丁寧に情熱的にそしてクールにプレゼンしてくれました。

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★そして、一気に聖学院のカリキュラムマネジメントの凄さが伝わってきたのです。このプレゼン力は、聖学院の生徒とも共振しているなあと思いながら、わかりやすく常に同校の理念がやわらかく相手を見守るような雰囲気で話されるのです。

★それもそのはずです。1週間の授業のうち20%強が教科以外のSTEAM教育、Project、Immersion、Liberal Artsの授業が展開しているのです。この柔軟なカリキュラムマネジメントは、アイデアとその企画実現力が群を抜いている証なのです。次期学習指導要領に先立ちこの4月に省令改正で、柔軟なカリキュラムを組めるという法令がわざわざ規定されたのですが、どこの学校も動けそうにありません。

★ところが聖学院は4年前からGICを立ち上げて、柔軟に学内外のリソースと連携してプロデュースしているのです。そんなワクワクするような内容をプレゼンするのですから、山本周先生の表情が柔らかく、それでいてシンプルに言葉がアウトプットされるはずです。

★それから、その時間割の授業数に対し10%が礼拝に充てられ、生徒の皆さんはその都度教育理念に還って自分を振り返えるのです。つまり、教育活動の30%くらいは、柔軟な学びの時空に浸っているのが聖学院生なのです。そして、当然そのすべての学びの時間がフュージョンしています。

★20%の影響力は、よく言われます。まして30%なのです。その仕掛けをカリキュラムマネジメントしているのですから驚きです。

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★そして、なぜ融合が可能なのか?それは山本周先生によると、すべての教育活動でICEモデル(PBLの1つのタイプ)を共有しているからだというのです。

★要するに、対話をしながら基礎的な知識をつなげる発想を転移して多様な世界で生かしていく価値創出をする学びの環境を聖学院の先生方が共有できるカリキュラムマネジメントをしているということでしょう。

★その共有が可能なのは先生方も生徒も決定的な5Tを有しているからでなのです。5Tとは何か?それはいずれ述べたいと思います。

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