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2024年9月29日 (日)

2027年に向けて動く世界と私立中高一貫校(1)聖学院・文大杉並・工学院・和洋九段女子

★「PLURALITY(プルラリティ) 協働テクノロジーと民主主義の未来オードリー・タン (著), E・グレン・ワイル (著), 山形浩生 (翻訳),」が、サイボーズブックスから今年の12月31日に出版されます。同書は5月にすでに英語で出版されていますから、内容についてはメディアでも取りあげられているし、多くの方が知っている通りです。

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★同書のおもしろさは、伊藤穣一さんのいっているようなWeb3.0は実際に動いていて、デジタル民主主義やユニバーサル・ベーシック・インカムのようなニューコモンズも夢ではなくとっくにスタートしているということを再確認できることです。

★日本も2027年には少しずつそちらの方向に動いていることは確実です。世界同時的にパンデミックを乗り越えようとしたときに加速したということのようです。

★今回の東京都知事選や自民党総裁選でも、実はこのことを強力に推進する若い知事や総裁は生まれませんでしたが、そのような志向性の若き候補者がいたということは、彼らが将来知事になったり総裁になったりしないかもしれませんが、そのマスタードの種は小さくともやがて大きな樹になることでしょう。

★そして、そういうマスタードの種は民間セクター、非民間セクターでは驚くほど活発です。大学も一部は動いていますが、ミニストリーの力を忖度しつつ、どこがしたたかに転換するかは興味深いです。

★そして、大学よりもさらに比較的ミニストリーのルールを遵守しつつも自由度の高い私立中高一貫校、特に東京の知事と良好な関係である東京の私立中高一貫校は、そのような各セクターと協働して、STEAMという名を使ってデジタルネイチャーという世界をクリエイトしている学校が出現してきました。

★これができるには、実はグローバル教育が相当破格でないとできません。プルラリティは、テクノロジーだけではなく世界共通言語を持っている必要が今のところ必要だからです。

★もっとも2027年以降は、言語支援テクノロジーが急激に進化しますから、残るは「発想」ということです。

★その発想のおもしろさは、本当に身近なところか世界や宇宙につながっていくオードリー・タンさんやグレン・ワイルさんの発想は大いに参考になります。

★そして、同じような発想で動いているグローバル×STEAM融合教育×民主主義発想の融合を行っている超先進校は聖学院、文大杉並、工学院、和洋九段女子なんです。

★破格のグローバル教育を行っていて世界の民主主義のリーダーを育てようとしている学校もあります。そこはテクノロジーに関する準備もしているので、あっという間に超先進4校と肩を並べるでしょう。

★破格のグローバル教育とSTEAM教育をやっているところもありますが、民主主義的発想の融合にいたっていない場合、イデオロギーの問題が学内にある可能性が高いですね。保護者も実はグローバル富裕層でありますから、学内は居心地がとてもよいはずです。しかし、パラドキシカルにも、それが次の転換を阻むアンコンシャスバイアスとなる可能性があります。このような学校は、トレンドを気にしますから、グローバル×STEAM×民主主義、グローバル×民主主義の学校が成功すれば、乗ってくるでしょう。

★それは現状の日本の政治と同じ感覚ですね。新総裁が、そこを突破してくれることを期待しつつ、待っていないでどんどん進みたいと思います。

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