建学の精神のインパクト(1)ICU中嶌校長語る
★東京教育研究所のブログで、ICUハイの校長中嶌裕一先生が、同校の建学の精神についての論考が掲載されています。研究所は一般財団法人東京私立中学高等学校協会に所属する部署ですから、私立学校の教育研究を発信しています。そして、その発信対象は東京の私立学校の先生方です。ゆえに受験市場にウケルような話題を提供しているわけではありません。しかし、それがゆえに、私立学校の新たな面を発見することができるかもしれません。ぜひご覧いただきたいと思います。
★学校説明会で、建学の精神についてだけ、これほど多角的に深く語られることはありませんから、目からウロコということもあると思います。受験市場で建学の精神を発信する場合、その文言と意味内容を伝えるのが精いっぱいだと思います。
★しかし、中嶌校長の論考を読むと、建学の精神をめぐる多様な方向性やパワーがあることに気づきます。そもそもなぜ戦後にICUが創設されたのか?ここには、戦後という時代を超えてその存在理由ともいうべき原点があります。
★また、創設当初から昨今のグローバル教育だとか探究のような教育はすでに行われていてその先見性に驚愕しますが、そもそもそれは建学の精神から生まれているのです。
★そして、ICUで育成された精神が卒業して以降も連続していることの証明もされています。
★さらに、建学の精神を教育の中で具現化し、その先に、建学当初から想定していた社会の在り方を映し出すインパクトがあるということに改めて気づき、感動的です。
★同協会には、自分の学校だけではなく私学のために役員を引き受けている理事長校長、研修の委員会をサポートしている理事長校長がいます。研究所のメンバーがいっしょに仕事をするときに理事長や校長にインタビューしていきながらブログをまとめていくということです。受験生・保護者の方々にとって新たな情報の発見につながれば幸いです。
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