ドラマエデュケーション これからどんな展開になっていくのか?
★平田オリザさんの演劇教育について、東洋経済education×ICT2024年9月2日掲載されています。「平田オリザ、なぜ「演劇教育」が主体的・対話的で深い学びの実現に有効なのか演じる、フィクションの力を使った学びの効能」がそれです。私は、ドラマエデュケーションについてはその歴史や変遷や各分野への広がりについてリサーチしたことはありません。ですが、重要なのだろうなあというのはいろいろな学校の様子を見ていて感じてきました。
(作成はBing)
★もうずいぶん前ですが、平田オリザさんが実際に訪れてドラマエデュケーションを行い、今でもオリザさんのお弟子さんたちが毎年引き継いで、その学校でドラマエデュケーションを行っています。その学校とは海城学園で、説明会では必ずこの教育の意義について語られます。
★文化学園大学杉並のDDコースで行われるPBL型授業では、一つのトピクの授業が終わるときにプレゼンテーションを行いますが、スライドでスピーチをしてもいいし、絵で表現してもいいし、ドラマで表現してもよいという、多様なプレゼンテーションを選択できるようにしているのをみて、ここでドラマなのかあと妙に感激したことを覚えています。
★昨年も東京私立中学校演劇発表会で特別賞を受賞したのは、工学院大学附属です。その存在について知ったのは、10年前の2014年の学校説明会に行ったときのことでした。OGがたまたま来ていて、演劇部だったことを話してくれました。演劇部が、自分の価値観や創造性や人間関係づくりを育んでくれて、それが学びにも大いに役立ったと。八王子のあの公立大学で学んでいたのを覚えています。
★聖学院の英語の授業は、よくロールプレイとして寸劇を創って表現する授業が展開していました。フランスから来た友人が学校を視察したいというので、聖学院の英語の先生に頼んだら快諾していただけたのです。シナリオを作成するときにフランス人の友人もある一つのチームにファシリテーターとして参加していました。彼女は多言語主義者で、日本語も話せますが、そのときは英語でコミュニケーションをとっていました。
★パロスバーデス(米国)のプレップスクール2校を視察に行ったとき、驚いたのは、両校とも演劇専用のホールが建設されていたのです。体育館やグラウンドとは別にあるのです。両校とも、今でいうPBLは当たり前での学校だったからかもしれません。
★ミュンヘンのシュタイナー学校を訪れたときも、当然ながらドラマエデュケーションは盛り上がっていました。
★社会学者のゴッフマンが、演劇から社会を考察する手法をとっていたので、そのアプローチからドラマエデュケーションを考察するのも一案だと思っていましたが、未だにやっていません(汗)。ただ、ゲームのRPGや最近Youtubeで、ゲームの世界を異世界転生に置換えている作品をみると、見事に役割演技が仕組まれているし、麻布の国語の入試問題で出題される物語の構造も、それに重なるなあと感じています。
★カトリック学校では、中学ぐらいまでは、「聖劇」を行っているところも多いですね。
★サイトで語源辞典などを調べると、ドラマも演劇もその語源はギリシャ語のようですから、ドラマというか演劇の歴史は世界史をたどれるレベルです。ドラマは結局「行為」がその原点で、演劇はシアターですから劇場という「空間」がその原点です。
★平田オリザさんが、演劇教育が「主体的・対話的で深い学び」に重要な影響を与えると考えているのには、オリザさんの独自の手法とその根底に自由でありながらシナリオのある創造的な「行い」とそれを生み出す「空間」の仕掛けがあるからでしょう。
★AI社会にあって、「行い」と「空間」の意味付けがリアルとサイバーとで多次元になります。リアルな空間でのビジネスとサイバーでのビジネスがハイブリッドになっていくSF的な(あのマトリクスみたいな)ドラマエデュケーションに着々と進行しているのでしょう。
★その中で変わらないものは、「行い」と「時空」です。その意味と組み合わせはどんどん変容していくのでしょうが。
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