教務運営研究会始まっています(01)類例のない研究会
★かずさアカデミアホール・オークラアカデミアパークホテルで令和6年度の教務運営研究会の宿泊研修会が始まっています。この研修会はいわゆる教員研修の中でも類例のない特色を有しています。教科研修でもないし、探究の研修でもないし、生徒指導の研修でもないのです。経営研修でもありません。教員自身の自分の中の自分以上の自分を発見するために、他校の教員同士が協働し、その自分以上の自分の言動を発揮することを阻害する多様な壁が何で、それを乗り越えるにはどうしたらよいのかアイデアを出し合うのです。
★今回も東京大学大学総合教育研究センター副センター長の栗田佳代子教授によるワークショップ <ティーチング・ポートフォリオ(TP)の講演および実践>とおにざわ法律事務所の弁護士鬼澤秀昌先生による講演会<合理的配慮~法律的な観点から~>と分科会・情報交換会による対話の3部構成のプログラムになっています。
★栗田教授のワークショップは授業改善のための振り返り以上に自分にとって教師のあり方とは何か、その価値はすごいじゃないかという自分の中にすでにあったけれど気づかないでいた新たな自分を対話によって互いに発見していくワークショップです。
★弁護士鬼澤先生の合理的配慮についての講演は、たんにリスクマネジメントではなくリーガルマインドやスキルを経営陣のみならず、教師一人ひとりが体得することの価値や意義も学ぶことになると教務運営研究会の委員である金子孝太郎先生(本郷中学校・高等学校副校長)は語ってくれました。
★このような研修に多くの東京私立中高の先生方が参加するというのは、希望があります。もちろん、この希望は、簡単には生まれてきません。分科会や情報交換会で対話をしながらネガティブな壁をどうしていくのかジレンマ克服のためのヒントを各人が気づいていく過程の中で生まれてくるものでしょう。ネガティブをポジティブに、絶望を希望に転換する東京私立学校の教員の心意気をもっともっと発信しなくてはと感じ入りました。
★その実現方法については、委員長の井上実先生(足立学園校長)と対話することができました。井上先生の気概と情熱に感動しました。
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