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2024年8月28日 (水)

2025年中学入試 次の次元に進む私学(05)富士見丘 グローバル教育の真髄

★東京国際フォーラムでの私学展でもたくさんの受験生・保護者が富士見丘のブースに並びました。7月に行われた首都圏模試センターの合判模試の志望校データでも、冨士見丘は昨年比増だと聞き及んでいます。人気の秘密は、グローバル教育に欠かせない部活動の強さです。テニスは中学でも高校でも全国で優秀賞を獲得するほどです。少林寺拳法も強いですし、模擬国連部も全国大会で活躍しています。

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★そして、多様性の受容システムが凄まじいわけです。留学生や帰国生は、英語は抜群ですが、日本語は不得意という場合、個別最適化のサポートが手厚いわけです。逆に日本の生徒の場合は、英語が得意でないという場合があります。英語のサポートも個別最適化なわけです。そして、英語が得意な生徒にはネイティブスピーカーがさらにその言語の才能を伸ばす個別最適化のサポートをする体制ができています。それは国語が得意な生徒に対しても同様です。

★つまり、富士見丘にとって、英語も日本語も言語としてサポートする個別最適化のシステムがあるわけですね。

★英語や日本語を、学習指導要領の教科の枠組に収めていると、このようなサポートは放置されます。

★教科横断とか学際的という言葉は、今の学習指導要領で注目されているのですが、まずは、指導要領が規定しているカリキュラム越境型ができるかどうかなのですね。教科横断型だけでは、学習指導要領内で、グローバル教育にはマッチングできないのです。この生徒の具体的な才能に応じた個別最適化は、世に言われているものよりもはるかに痒い所に手が届く大胆で細密な学びの環境なのです。これぞグローバル教育の真髄です。

★一般的なグローバル教育はマニュアル的なプログラムが多く、富士見丘のようなグローバル教育の真髄を見落としがちなのです。AIやOCTで個別最適化などと言っていますが、それは教科書内の話で、教科書越境型の対話ベースの個別最適化は、生成井AIでもまだまだできないのです。当面2050年までは、ここは教師の腕の見せ所ですが、富士見丘のような教師陣はなかなか得難いのです。

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