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2024年8月26日 (月)

探究の次の次元が見えてきた~2027年新学習指導要領

★2027年以降に新学習指導要領の改訂の方向性は、時代と共振するので、どうなるか予測しやすいですね。国立教育政策研究所も表立って新しい学習指導要領の方法論的な研究はまだ公表していません。では改訂する予定はないかというと、そんなことはあるはずがないのです。2027年はSDGsの到達目標年2030年前夜に相当します。これを無視した動きになるはずがありません。

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(たとえば、ムーンショット目標4とムーンショット目標10の場合)

★すでに内閣府は2030年から2050年までにウェルビーイングな地球をつくる国家的規模の開発事業を始めています。2020年ころから公開され始め、現行学習指導要領の本当の目的がこれだったということがわかります。グローバル教育やSTEAM教育、そして両方をまとめる「探究」は、この開発目標を拡大できる高度人材を確保するために教育のピッチを上げたのでしょう。とはいえ、まだムーンショット目標に飛べるほど熟してはいません。

★一方で、国のために教育があるわけではないという方もいますが、今や政財官学と個々人が協働して地政学リスク、気候変動リスク、ハラスメントリスクに立ち臨まなければどうしようもない地球及び人類の危機に向かっているのです。

★もちろん、それに賛同するもしないも私事の自己決定ですから、それぞれが意思決定すればよいのです。

★しかし、学習指導要領は包括的な公の教育を創出するので、そこはムーンショット目標に掲げられた高度技術を理解しあるいは自ら高度技術を創造するようなクリエイティブクラスを生み出す必要があるのです。

★ムーンショット目標は10個ありますが、それぞれつながっています。目標10が今年加わったことにより、それが見える化されました。化石燃料を使い続けて社会課題を解決しようとしても、元の木阿弥なケースが多いわけですが、核融合によって1グラムで8トン分のエネルギーが創出されるならば、あくまで理論的な数値でしょうが、かなり希望がもてます。温暖ガスも排出しないし。

★そのためには、そうなればよいとかそうなるべきだか道徳的な言動だけでは足りず、文理融合的な技術を駆使して、実際に生み出していく高度技術の知が必要です。

★グローバル教育やSTEAM教育、そして探究はまさにこの次元に飛べるようになっていくでしょう。高大連携も今のところこの技術においては中高と大学はギャップがあり過ぎますから、そこを埋めるプログラムが発動するでしょう。

★そうはいっても、中高段階でそのような施設はないですから、その前提の「問いの力=思考動コンセプトレンズ」を同時に身につけるプログラムを開発する必要もあります。

★高度人材は思考動できるエンジニアリングやテクノロジーを駆使していくことになるからです。公共政策や公衆衛生、地球規模の災害対策なども構想しつつ。

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