児浦准教授のプロジェクト型講義=ゼミ=研究=アントレ
★共愛学園前橋国際大学の児浦准教授の講義を見学しました。同大学の講義はほとんどが20人前後の学生が参加していますから、講義なのかゼミなのか区別がつきません。特に児浦准教授の講義は、はじめゼミなのだと思っていました。ところが、講義の始まる前や終了後に児浦ゼミ生が、何か情報共有しに児浦准教授のところに行き来していたので、これはいわゆる講義だったのかと改めて認識したほどです。
★最初に紹介されたゼミ長のSさんが、その講義に出席していたこともあったし、Sさんのチームの企画が、資金調達も考えながらだったのを見ていて、これはゼミだと思っていたのです。それに最初児浦准教授の研究室を訪れたときに、OCTANのFounder&CEO鈴木雄祐さんもいて、講義でアドバイザーをするということだったので、ますますゼミだと思い込んでいたのです。
★それにしても、児浦准教授は、聖学院時代の生徒と今もつながりがあり、こうして鈴木さんとジョイントしているのですから、さすがです。鈴木さんは聖学院のOBでSFCに進んで、今でいうライフシフトなアントレプレナーです。何より資金調達のアイデアが豊かです。
★鈴木さんは、南牧村に移住してそこで大きな古民家で事務所を開いています。脱空間的な仕事をしているのですね。そして、その南牧村の役場と児浦准教授と共愛学園前橋国際大学のコラボレーションもヘルプしているそうです。児浦准教授は、さらに地域と連携して補助金などもゲットしながら、ダイナミックな講義をしていて、ゼミではもっと激しく行っているというのですから、まさにクリエイティブクラスのチームですね。
★児浦准教授とはこのクリエイティブクラス(21世紀をクリエイティブクラスの世紀だと唱えたリチャード・フロリダ教授のコンセプトで、落合陽一さんも紹介している)育成というのは、共感してきました。ある意味、これを中高でやりましょうと。中高ではしかし、「死の谷」段階までがやっとで、限界もありましたが、大学だとそこを突破し「ダーウィンの海」に出られるという実感を抱けました。さすがですね。
★というわけで、児浦准教授の講義は、ゼミであり、プロジェクトであり、アントレであり、ダイレクトに研究そのものです。自治体や民間、学校、それから工学系の大学の教授陣との連携をし、まずは目の前の地域から世界へという大胆で細心の注意を気遣った研究を学生と共有しています。研究というのは、こういうフィールドワークを行いながらプロジェクトを行っていく成果を数理モデル的な方程式に練り上げていくということを指します。児浦准教授は、数学や美術、情報の専門家でもあるので、この数理的なモデルという仮説検証が得意ということでしょう。
★このような児浦准教授と共に活動できるのですから、学生の皆さんは、自らのコアを見つけ、そのことに自信と希望を抱いているのは当然ですね。
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