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2024年7月10日 (水)

東京私学中高協会 近藤会長語る 東京の私学の経営と教育を守る 受験生の保護者にも共有します

5月の一般財団法人東京私立中学高等学校協会は定期総会を開催しました。そのときに会長の近藤彰郎先生(八雲学園理事長・校長)の挨拶の内容が、同協会東京私学教育研究所のブログで紹介されています。おそらく受験生の保護者の皆さんは、私立学校が保護者の教育費軽減のために、生徒の質の高い教育環境を作るために、日々一致団結しているとは意外と知らないでしょう。そして、その一致団結の絆を壊す団体もあり、そこに属すことによって自分の子供の人生さえよければよいということに意図していないのになってしまう可能性があることに気づいていない場合もあるでしょう。

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★私学の教員の給与は、保護者が支払う給与だけでは賄いきれないということも意外と受験生の保護者は知らないかもしれません。そのため私学振興助成法というのがあって、助成金が支払われているのです。給与というより、教育の質は教師力にかかっています。ですから教師が安心して生活し、教育力を磨き上げられるようにしていく必要があります。東京私学教育研究所は、そのために私学の教師120名強が協力し合って研修プログラムを作成・運営・実施しています。

★なぜなら、そうしないと助成金をゲットできないからです。協会と父母の会は、毎年要望書を知事に提出します。毎年、少しずつ助成金を増やしているのは、この運動をしているからです。この要望を通すには、教育の質の向上の保障が先述した助成法には明記されています。

★また、東京都の高校は、教育費軽減のため、48万4000円が、所得制限関係なく出されます。中学は10万円がでます。これもこの要望の運動によってゲットできているわけです。

★もし、このような運動をしないとどうなるか?私学の経営権を守る力が弱くなります。ですから、そうならないために、一致団結しなくてはならないのです。この絆を受験市場がときどき切断するような動きになるときがあります。もちろん、この動きを阻止する正義の受験企業もあります。それに、簡単に絆が弱くなることはないのですが。

★また私立学校法の改正は、油断すれば、国の私学に対する統制を許すことになります。建学の精神に基づいて独自の先進性・先見性を進化させることにブレーキをかけることになりかねません。そうならないように、法律的な勉強もし、各学校の事例ケースをもちよって研修を行う私学経営研修も行っています。理事長・校長部会、教頭部会は、夏季合宿までして行うのです。

★ここにおいても、あるシンクタンクは、理事会に入り込んで、社会的混乱を生み出すときがあります。そうすると、国はその不祥事をきっかけにガバナンスの法改正をして、私学撲滅政策にいつの間にかでるということになるのです。実際にこれはここ数年起きていましたね。

★そうならないように、文部科学省と協会及び連合会は常に対話をしているのです。

★さらに、公私協という都立高校入試と私立高校入試の入試要項などに関する申し合わせの会議があります。私立学校は私立学校だけのことを考えているのではなく、東京都の生徒の学びの機会を守ることを考えています。この公私協の申し合わせを破る行いは互いにチェックしあって防いでいます。最近では、広域の通信制高校が都に拠点をおいていないことをいいことに、この申し合わせを無視する動きがあります。都内の私立の通信制高校は、まじめに申し合わせ通りに入試を開催していますが、それを無化する動きをされるわけです。

★経営と教育は両輪です。もし、経営に力点が傾けば、教育の質が劣化するのは明らかなのですが、そこは氷山モデルです。水面下は見えません。これは、学校改革もそうでなんです。改革がもし表面的なもので終われば、持続可能にはなりませんから、改革=混乱になります。それは歴史に学ぶと明らかです。

★国や都と対話をするのは、私学の経営権と教育の質を高め続けるためには必須なのです。もし対話をしなければ、疎遠になります。すると、私学は弱体化するのです。そうならないようにするには、対話です。

★はっきり言うと、私立学校振興助成法と私立学校法と一見法的拘束力はないけれど、文科省の「通知」によって行われるようになった公私協のルール変更をされないように権利の交渉をしているわけです。これは、実は2007年に開催された教育基本法のときも同様でした。もし、交渉対話や要望をしなければ、私学を統制する項目が忍び込みそうだったのです。

★今のところ、日本の公立の教育は平均としてはすぐれていますが、海外のエスタブリッシュスクールにはかないません。そこは、私立学校でしかできていないのが現状なのです。東京都という1都市に中学と高校合わせると私立学校が400校以上になる都市は、世界にはありません。

★ここに人類の智慧の泉がこんこんと湧いているのです。この智慧の泉を枯渇させることは日本にとっても不利益なのです。どうか受験生の保護者のみなさんは、この智慧の泉をもっと豊かにするために共に私立学校と協力していこうではありませんか。よろしくお願いいたします。

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