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2024年7月21日 (日)

共愛学園前橋国際大学 3年後にさらに注目される

★共愛学園前橋国際大学。この名称に同大学の魅力が詰まっています。前橋市という自治体と国際世界をつなぐグローカルリーダーがどんどん輩出される大学というシンプルなコンセプトですが今もっとも多くの大学が欲しがっている教育と研究です。東京の大学群でも、一見同じような多様なグローカルプログラムは実施しています。しかし、多くの場合は、点です。それに参加した学生にはなんらかの経験値が備わりますが、大学や自治体、研究機関、民間、世界の要素がかかわって関数方程式を創り出すところまではいっていないのが現実です。

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★ところが、驚くことにというか、児浦准教授が活躍しているので、ある意味当然というか、期待通りなのですが、その関数方程式が確立されているのです。児浦准教授と学内を歩いていると、多くの学生とすれ違ったとき、児浦先生と学生の皆さんは、それぞれこの間のプロジェクトどうなった?とか、インターンシップでこんな面白い経験していますとか、学校経営について今度相談させてくださいとか、プロジェクトベースの対話が行われています。私も学校の魅力が広く浸透するには、他になんかアイデアありますか?とか問いをもらったり、地方再生のための資金調達の方法などについても対話したりしました。

★ここは大学というより、イノベーションコミュニティで、学生も同大学のオープンスクールの企画運営をしていたり、スタッフさながらです。社会課題について研究する大学は山ほどありますが、それが実際にアクションとして行政や経済に影響を与えることは一部の学生に限られます。多くのコンテストもありますが、まだまだ死の谷に直面してそれを乗り越えるグローカルスキルを身につけている段階にはなかなか進めません。

★ところが共愛学園前橋国際大学は、ダイレクトに「魔の川」→「死の谷」→「ダーウィンの海」への研究プロセスを歩めるようにしています。おそらく3年後、今も話題の大学ですが、それが実際に社会に現れ出でて、注目を集めるでしょう。

★何せ、グローカル科目を学生全員が体験する講義というか、プロジェクトが満載なのです。おそらくこの科目デザインに児浦准教授は深くかかわっているのでしょう。児浦先生は、デザイン思考×アート思考×システム思考×SELなどをインテグレートしたプロジェクトデザインを今までたくさん創り実践してきたし、その過程で、中学生起業家、高校生起業家を輩出しています。彼らは大学に進んでも株式会社を設立したり大活躍です。

★海外大学に進学した生徒も、先進的なコンピュータサイエンスとデザイン思考を組み合わせて、面白い研究=ビジネスを行っています。兄ようについては企業秘密というか、IPの問題があるので、語れませんが。

★今や大学は、従来の中高の延長上の単位履修をして卒後してよりアドバンテージの高い企業に就職するというキャリアデザインだけではやっていけません。そもそも国際競争力がある企業ランキングで、かつてはベスト10に3社もはいっていたのに、今は1社もはいっていません。勝ち馬に乗るための競争レースは、あまり意味がなくなっていることも確かです。

★学生自身が、多様なインターシップやプロジェクトで自分のコアを見つけ生かしていける新市場創出ができたり、それを支援できる新しい行政畑の仕事を生み出したり、都市の公衆衛生のあり方をデザインしたり、資金集めのプロになったりすればよいだけです。日本の経済を支えているのは、90%の中小企業です。ここが大企業の従属機関になるのではなく、自主自立したりすればよいのです。

★これを目指すと、一人当たりのGDPは今の倍以上になります。世界経済を権威や権力でではなく、グローカル市民の頭脳と手と行動力で牽引する日本に、いや共愛学園前橋国際大学となるでしょう。

★APUや秋田の国際教養大学のような脱空間型のグローカルリーダーの第3の拠点になることは間違いないでしょう。なぜか?学内全体に英語とICTとプロジェクトの3種の神器と利他的社会起業力が共有されていれば、必然的にそうなるのは、あたりを見渡すと明らかだからです。それを実感した児浦准教授のプロジェクト型講義についてはまたご紹介します。

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