聖学院中学校が、22世紀の世界を導く男子校であるわけ❸
★聖学院の<【レゴキング選手権・学校説明会】聖学院名物・第13回レゴキング選手権を開催 7月13日(土)>の記事は保存版です。ここには生徒が成長するギミックのヒントが満載されているからです。
(写真は聖学院のサイトから。才能あふれるonly one for othersの結晶)
★まず「コアパート」という学習のプロセスがそのまま生徒のタラントを象徴するわけです。こころをゆさぶる作品をつくって、価値あるものをつくる。そしてそれを崩して、その価値あるものの最も象徴的なものを取り出すわけです。さらに、その「コアパート」をまた別のものにつなげながら、新たなものを創造する。
★レゴキングのプログラムは、担当の先生が創意工夫して新たなものが展開するとありますが、レゴで生徒が学び、自ら成長している姿を振り返る、それこそ心揺さぶられるプログラムデザイン。
★担当の先生の独自でありながら、その学習プログラムの基本線は聖学院のプログラムのコアシークエンスになっています。
★このコアシークエンスと響き合う学びのプロセスのモデルが聖学院の授業のICEモデルです。価値を知る→それぞれのつながりを見出す→そのつながりを組み換えて広げていく。これは私の場合の思考コードの縦軸と親和性があります。
★そして、このコアシークエンスに担当の先生の独自の思考過程のギミックを織りなしていく。ICEモデルは3なんですが、そこに独自性が掛け算になると、3×∞になります。
★結局、多様な学びのプロセス、思考のプロセスが、モデル化されるのです。
★だから、前回紹介した国語の授業で、良い授業とは何かという哲学対話は、生徒一人一人によって違いながらも、3×無限というわけです。思考コードは、3×3なんですが、実は成長するにつれて3のn乗になるので、聖学院の先生方と親和性があるなあと感動しています。
★学びのプロセスや思考のプロセスを放置しないで、内省して自分なりのモデルと化するOnly One For Othersが成長しないわけないのです。このことは、多くの認知心理学者によって証明されているはずです。私はあくまで経験上、自分なりの学びのモデルをつくり、それを使いながら内省して改善していく生徒がその才能を発揮している姿を見てきただけなのですが、こういうことを研究している心理学者はたくさんいるはずです。
★ともあれ、レゴキングや思考力セミナーやICEモデル授業のように、聖学院は教師も生徒自身も、独自の学びのモデルを創って改善し続けているのです。それが、この記事には隠されています。
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