聖学院中学校が、22世紀の世界を導く男子校であるわけ➋
★聖学院の中1の国語の授業が実に興味深いのです。中1の6月に、おそらく1学期を振り返りながら、「良い授業とは何か?」という問いを生徒と共に対話し、考えるというのです。2時間かけて、次のような問いについて対話したようです。
授業1回目:根源を問う・言語化・自己評価
【根源】そもそもなぜ私たちは学校で授業をうけているのか
【言語化】そもそも「良い授業」とはどんな「授業」なのか
【評価】いま自分のクラスで「良い授業」が成立していると思うか
授業2回目:分析・対策
【分析①】「良い授業」を受けたいと考えているにもかかわらず、それが実現していないのはなぜなのか
【分析②】それでは「良い授業」を成立させるために生徒・教員はどうすればよいのか
【対策】ここまでの考察をふまえ、「良い授業」を成立させる仕組みやルールを考えてみよう
★よく授業評価を生徒にとるということはありますが、ダイレクトに生徒と良い授業について話し合うというのはそうあることではないでしょう。しかも、高1ではなく、中1とです。これからの6年間を見通した時、ワクワクするような授業があったなら、それは素晴らしいことですから、中1段階から考えようというのでしょう。
★しかも、「そもそもなぜ私たちは学校で授業をうけているのか」という授業だけではなく、学校とは何かまで考えるというのです。学校があるからそこに行くのではなく、自分がなぜ学校に行くのか、行く価値のある場なのか、そこで授業を受けることは自分にとってどんな意味があるのか。
★ともすれば、おもしろくないのは教師のせいだとか、学校にいかなくてはならないのは、法律で決まっているからだとなりがちですが、おもしろいとはどういことなのか?学校に通うとはどういうことなのか?そこに自分はどうかかわり、どういう意味を主体的に生み出しているのか?
★それは教師自身にとっても同じでしょう。意外と、うちの生徒は集中しないとかいう言葉を耳にするものですが、そんな生徒に責任転嫁しない、実ほど・・・という謙虚で優秀な、そして愛情たっぷりの教師がいるからこそ、このような哲学対話が授業の中で成立するのでしょう。
★この当たり前のことを当たり前で終わらせずに、その歴史的意義や心理学的意義や未来社会との関係や知を共有する友情などをどうとらえるか、かけがえのない価値を生み出していく対話が、授業の中にあるのでしょう。
★このコンセプトは、聖学院のどの授業でもそうだし、そもそも校長ブログがそのコンセプトで貫かれています。22世紀の世界を導く男子校たるゆえんでしょう。
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