国内大学か海外大学か サバイバルキャリア志向で サバイバルマインド&スキルはいまこそゲット
★アメリカで最も長い歴史を誇る私立芸術大学の一つ、ユニバーシティー・オブ・ジ・アーツが6月7日をもって閉校したというニュースを聞いて驚きました。STEAMの時代です。アートの名門大学が破綻するというのは、どういうことだろうかとそう思っていると、ノンフィクション作家の林壮一さんが米国大学が週に一つは潰れていると執筆している記事が眼に入ってきました。
★現代ビジネスで林壮一さんが、大学通信の井沢秀さんにインタビューしながらまとめている記事で、啓発的です。今日本の私立中高一貫校からは海外大学に進学する生徒が急激に増えています。また国内大学に行っても海外大学に1年間留学プログラムを体験したり、大学院で留学したりという学生もいます。さらに、海外大学卒業後、日本の大学院に進む学生もいます。
★国内大学卒業するだけで、キャリアを積もうとすると、最難関大学に入って安定的な大企業や官庁に勤務する道を選ぶことが多いですよね。医学部などは、まだまだ国内大学の医学部が多いと思います。いい大学に入れば将来は保証されるという牧歌的な時代は終焉しましたが、最難関大学だけまだそれを維持できています。とはいえ、その頂点に立つ東大卒業生のキャリアは、かなりサバイバル志向になっているということのようですが。
★そんなわけで、まずは中堅大学に入って、在学中に海外大学に留学したり、編入し直したりということもでき、そこに着目する生徒が出現してきました。それに高校卒業段階で海外の大学に進む場合は、その高校が難関高校である必要はないので、ますます中学や高校の入試は、偏差値から解放されます。サバイバルキャリア志向でキャリアデザインを考えると、偏差値ゲットの投資は必ずしも時代に会っていません。
★林壮一さんが語っているのは、海外大学どこころか実は国内の大学こそがサバイバルモードになっているというわけです。どんなに伝統があって名門と言われていても潰れる時は潰れます。リスクを回避するサバイバルキャリア志向を持つには、まずは偏差値から解放されている状況でなければ学びの投資の仕方がもったいないということなのです。
★7月7日の都知事選を境に、東京だけではなく、日本も世界もサバイバルマインドとスキルを必要とするでしょう。どこでそのマインドを学ぶのか、どこでそのスキルを体得できるのか。マジ考える時が今です。
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