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2024年7月31日 (水)

聖ドミニコ学園 生徒1人ひとりのタレントを価値あるものに

★新学習指導要領で、「個別最適化の学びと協働的な学びの一体化」「主体的・対話的で深い学び」「総合的な探究の時間」というフレーズでコンセプトが表現されていますが、このコンセプトは実は欧米の近代教育の本質的なものを言語化したものです。そして、それを生み出した西洋の知のひとつにドミニコ修道会があります。13世紀に生まれた西洋の歴史に大きな影響を与えた人材集積コミュニティです。この知の文化遺伝子をダイレクトに継承しているのが聖ドミニコ学園です。

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GLICC Weekly EDU 第181回「聖ドミニコ学園中学高等学校ー2024ビジョン」 

★何せスモールサイズの学校ですから、当然生徒1人ひとりと教師が対話する時間は他校に比べて相当充実しています。土居先生によると、その対話力の大きな特徴は傾聴力だということです。聞くという行為は、自分の世界を広めるだけではなく、語っている相手も世界を広めていきます。世界の限界は言語の限界であると同時に、言語化できるということは世界を広めることでもあるわけです。

★傾聴力が高く、同時に相手の世界を広げていく、つまり世界を変えていくのが修道会の創設者聖ドミニコの対話の真骨頂ですが、まさに現在のドミニコの教師と生徒はこの対話力を身につけているのです。

★そして「対話力」があるので、今どの学校でも模索中である「教科と探究のつながり」を、ドミニコ学園はうまく統合しています。それから、インターナショナルコースの英語の学びはCLILを採用しているので、英語で教科横断かつ探究的な学びも構築しています。

★探究については「ドミニコ学」という、欧米の知をつくったドミニコ会の学究的な学びを実践しています。大学で研究していく姿勢が身に付きます。アカデミックコースでも英語には力を入れていますから、ドミニコの生徒の進路は、国内ですばらしい実績をあげているだけではなく、海外大学にも進学しています。

★探究によって自分の将来学びたいことを学究的に学ぶので、それを実現するための国内外の大学に進んで、卒業後にも大いに役立つ知の技術を身につけることができます。

★2024年の高3は、実は聖ドミニコ学園が自分たちの伝統を21世紀型教育という言語化をして6年目です。つまり不易流行を新たに言語化したときに入学してきた生徒です。来春の進路実績はさらに興味深い結果になると思います。

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