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2024年6月20日 (木)

聖パウロ学園 ソウルシップ(魂のリーダーシップ)が生まれつつある

★昨日は、聖パウロ学園高等学校校長小島綾子先生といっしょに四谷にある聖パウロ修道院を訪れました。私も副理事長なので(汗)。聖パウロ学園は、もともとは修道院が創設した学園です。しかし、長い歴史の間に、法律ができて、宗教法人と学校法人は別法人なりましたから、今は経営的には互いに独立しています。しかし、聖パウロという精神的支柱は当然同じですから、ミサの時には神父がやってきてくれ。

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★今回お会いしたのは聖パウロ学園の卒業生でもある前管区長の澤田神父です。日本のカトリック教会も世界と事情は同じで、聖職者の数は少なくなってきています。ですから、世界を飛び回っています。日本にいないときは、サレジオ会の神父様にミサを依頼します。

★神父の皆さま方は、当然忙しいのですが、ミサ終了後、上智を受験する生徒や哲学や社会学に興味がある生徒と対話をしてくれます。

★昨日も澤田神父と対話をした後、小島校長は急いで高尾に戻りました。探究ゼミでサレジオ会の関谷神父がワークショップをすることになっていたからです。

★信者はほとんどいません。聖職者も常駐していません。しかし、幾つかの修道会と連携して、カトリック学校の軸を持続可能にしています。そんな中で、澤田神父が、なぜ聖書や神学を学ぶのかと問われました。それはおそらく哲学や社会学、今では経営学にも通じることです。AI世界ではますます重要です。

★世界の政治経済の軋轢がなぜ起こるのか、どうしたら解決できるのか、その知恵を無尽蔵に学ぶことができるからだというのです。

★さすがはパウロの弟子です。そうこなくては!聖パウロ学園に入学してくる生徒は、偏差値エリートではまったくないのですが、自分を変えたいという希望の火を灯して入学してきます。

★その静かな情熱をこのグローバルリスクが遠くの出来事ではなく、生活圏内に及んでいる今だからこそ燃やすのだと。聖パウロ学園のスクールモットーであるゴールデンルールを胸に探究という人生の道につながる学びを行っています。

★そして、数々のボランティアや未来都市構想コンクールなどで教育出動しています。その姿は魂のリーダーシップそのものです。私はそれを「ソウルシップ」と呼びたいと思います。

★もちろん、大学進学実績もなかなかななものです。たぶん、入学の時に比べるとちょっとあり得ない感じかもしれませんね(微笑)。

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