私学経営研修会 in 福島県石川町 理事長・校長意見交換会と学校法人石川義塾中学校・石川高校
★今回の福島研修で有意義だったことはたくさんありますが、その1つは、自治体の人口動態と私立学校の役割との関係が各地域によってかなり特色が多彩だということと地域と私学のつながりが濃厚だったということです。神奈川の私立学校から参加した校長とも話し合いましたが、首都圏は、1つの地域に私学はいくつもあるし、地域をまたいで生徒が入学するため、地域とのつながりとなると都や県単位になって大掛かりになってしまいます。単独私学では物理的にうまくいかない。そのためどうしてもグローバルという結局は多様点とのつながりになってしまうわけです。
★そんな話をはじめ多くの話題が、理事長校長がグループに分かれて情報交換をしたときに出てきたのですが、4つのテーマのうち「私立学校の特色と広報発信」というテーマのグループのときでてきた話を上記の図のようにまとめてみました。たまたまそのとき司会をということでしたので、最初、それぞれの理事長校長が思うところを話した後に、簡単にメモ書き程度でしたが図にして共有して、そこからそれぞれ深く掘り下げて情報をだしあっていきました。ちょっとここにはかけないようなディープで羨ましい話もあり、目からウロコだらけでした。
★紺色の部分が、当日話された話題です。先生方の話が目に見える話と目に見えない話があり、先にそれを氷山モデルで分けてから話を進めました。生徒募集に効果的な教育の特色と最も伝えたい特色だけれど言語化しにくい部分と分ける流れは、理事長校長にはすんなりでした。ワークショップにも慣れている理事長校長が多かったので、ブレインストーミングというよりフレームストーミングで行こうという流れは阿吽の呼吸でした。学校にいる時とはまた対話の空気が違いました。実際に改革を進めて切る若い理事長・校長(40代後半から50代が多かったですね。私は当然その中で年寄です)が多かったということもあるでしょう。
★生徒が主体的に説明会で発信させることはかつてはあり得なったけれど、今は経験が重視されるよういになったため、経験者が語ることは受験生保護者は大いに共感を示すし、その発信の経験それ自体がその生徒の成長にもつながるという積極的な意義があるということもさらりと。自分の学校に誇りを持っている在校生の存在こそ口コミにもなるしと。そこはさすが経営陣ですね。
★何より大前提は、地域にいかに愛されるかだということでした。それの具体的な活動は上記図の左の楕円の下の白抜きのところに並べました。
★教育の特色については、21世紀型教育(という言葉がでていました)的な方法論はもちろんやるのは当たり前だが、基本は不易流行で何か特別なことをやっているというわけではないと。ここには不易流行の捉え方がいろいろあっておもしろかったですね。流行はあくまで手段で不易を重視する不易中心タイプ。不易は目に見えるものではないので、その時代その時代に受験生や保護者に伝わりやすい道具を扱うという意味で不易流行進化論タイプ。不易を生徒の未来においてどうとらえるかという不易流行バックキャストタイプ。未来がどうなろうともいまここでの不易流行で未来に活躍できる人間力をという不易流行永遠の今タイプ。
★理事長・校長それぞれの気魄が生まれる原点がこの不易流行に対する持論のいいところですね。
★さて、図をまとめている中で、さらに気づいたこともありました。それは、オレンジの部分で、コンセプトレンズとしてまとめました。教育の特色と広報発信の一体化を理事長・校長のみなさんは考えていました。これぞブランディングです。そして広報発信のところは、社会課題に対する教師と生徒の主体的な教育出動や教育活動を受験生・保護者・メディアと共有するということが多かったですから、これは最近流行のブランドアクティビズムであると感じ入りました。
★それから紫の吹き出しの部分は、意見交換の時ではなく、休憩の時間とかバス移動の時とか個別に話題になったことを付け加えておきました。
★なぜ付け加えたかというと、この図に書かれていることすべてを理事長・校長の森先生は予言していたかのように、先生の学校法人石川義塾中学校・石川高校視察の時にすべて見せてくれたのですから。授業もオールアクティブラーニングで、DX化が進んでいました。一人一台と電子黒板とグループワークといろいろなアプリ、生成AIなども活用されていたのです。
★地域との連携や信頼もあつく形成されていて、なるほど生徒募集が公立学校よりも圧倒的に成功しているのです。特に建学の精神と学力に関するルーブリックによるセルフリフレクションシステムがすさまじいわけです。
★東京の私立学校にも大いに刺激になる実践研究となり感動しました。詳しくはいずれまた。
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