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2024年6月 4日 (火)

海外大学進学準備校 24校 着々と増える

★各私立学校は、2024年度の大学合格あるいは進学状況についてかなり公開する時期になりました。首都圏の私立学校のサイトをざっとながめてみたところ、次の24校の私立学校(五十音順)は、海外大学進学準備をしていると推測できるほど海外大学に合格する生徒の数が多いですね。また毎年海外大学を受験する生徒がいるという文化ができているようです。

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(イエール大学の学生と対話をする八雲学園の高2生)

大妻
大妻中野
海城
開智日本橋
かえつ有明
北豊島
工学院大学附属
佼成学園
佼成学園女子
渋谷教育学園渋谷
渋谷教育学園幕張
頌栄
湘南白百合
聖学院
聖ドミニコ学園
洗足学園
玉川学園
広尾
富士見丘
文化学園大学杉並
三田国際
武蔵
森村
八雲学園

★これらの学校の海外大学合格者の数は300人くらいです。東大合格者の数の10%程度ですからまだまだ世の中は、この事態の重要性に気づいていません。

★とはいえ、今後、和洋九段女子、順天、成立学園、サレジアン国際、サレジアン国際世田谷、駒沢学園女子、神田女学園などから海外大学受験者がたくさん現れるはずです。

★私立中高一貫校だけの比較をしていると、海外大学進学は特別のような感じかもしれません。とはいえ、こんなに増えてきている潮流は無視できません。

★インターナショナルスクールの進出、通信制高校の新しい進路指導、このような学校からも海外大学合格者は現れてきます。それに、すでに日本の大学が、大学に入ってから留学できるシステムも作っています。

★その日本の大学も2027年には、留学生をもっと囲い込むでしょう。そのために海外大学のような水準のシラバスを組んでいくことでしょう。このような流れに対応するというプラグマティックな側面からいっても、海外大学進学準備教育のシステムを構築しておくことは2030年に崖を転がり落ちるような少子化に直面する時の備えになるのです。

★しかし、それ以上にリベラルアーツ的な大学に進学してからの研究の知の土台が海外大学進学準備教育には必須になるので、世界標準の知を日本の高校生がゲットすることにもなるのです。

★さらに、すべての高校生がもっている自分自身の才能や能力を発揮することができます。日本の大学入試制度は、最上階の階層は激しい競争になっていて階層が下がるにしたがって競争はなくなります。この競争は選択肢なき独占競争です。日本の大学入試の制度的呪縛が高校生1人ひとりの才能開花を妨げています。

★制度なんて関係ないという人も稀にいます。しかし、多くは制度の枠内で生きていて、その枠が自分の才能を開花させない足かせになっているとは気づきません。

★気づいた人は、さっさと海外の大学に行こうとするのです。かつては、このように気づいて海外に行くことを、独占競争から逃げているというハラスメント言説がふりまかれましたが、今はそんなことは言えません。そういう時代にもなりました。

★この学歴社会の制度を変えるのは時間がしばらくかかります。待ってはいられません。日本の枠の中だけで人生を考えるのか、全球(One Earth)の枠の中で人生を考えるのか。どちらがよいということではないのです。その分岐点を意識せざるを得ない時代が到来したということを確認したかったのです。もちろん、私自身は、全球型のキャリア教育を推奨しますが。

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