海外大学進学準備教育校の3分類で3年後教育の景色が変わる学校を見つけることができる。
★海外大学進学準備教育を標榜していなくても、結果的にはその条件を満たしている学校があるとすると、その学校は3年後クオリティーは豊かになるし、生徒の視野は広く視点は高く探究心は深くなっています。特に女子校は、ジェンダー問題があります。実はこの問題は日本がとくにひどいと思われがちですが、そうではない先進諸国でも常に問題になっています。改善しては後退し、後退しては抗議をして女性は絶えることなく権利の闘争をしているのです。その中でも日本は表立って権利の闘争を仕掛ける文化は強くはありません。だから女子教育でわが子の未来を確かなものにする必要はまだまだあります。
★もちろん、男子校であれ、共学校であれ、グローバル環境を整えているところは、世界的視野が広いですから、当然世界の数々の痛みを受容し、解決のための探究をしています。
★しかし、やはり女子教育はその点は他人ごとではないため先鋭的です。アンコンシャスバイアスへの気づきは半端ではないのです。もし、別に女子校でなくても可能なのだと放言したとしたら、すでにアンコンシャスバイアスによって大切なところが見えなくなっている可能性があると思った方がよいでしょう。
★ですから、女子校と協力して、自分たちはそんなつもりではないのに女性の権利を傷つけているかもしれないと謙虚になり、女子校と協力したり、NPOなどと協力してアンコンシャスバイアスを払拭する探究をしている男子校や共学校はすばらしいですね。それにはやはりグローバルな環境が必要です。なぜか?それは歴史を顧みればすぐにわかるはずです。
★さて、和洋九段女子や駒沢学園女子は、高い英語力を教育していますし、PBL型授業や探究に力を入れています。ICTも今や当然1人1台の環境です。グローバルクラスや英語クラスが設置されていて、オールイングリッシュの授業も多くなっています。中長期の海外留学のプログラムもデザインしています。
★グローバルな環境が充実しているので、女子生徒は多くの知的刺激を受けて、日々自分の才能や自分の意志、自分のやりたいことについて気づいていくでしょう。その気づきの連続は、生徒自身の変化だけではなく、自分もコースも超えて学内に化学反応が連鎖し、3年後には不易流行の「不易」の軸はもっと確固たるものになり、だからこそその軸の周りを大きく「流行」が転回しているということになっているでしょう。
★サレジアン国際やサレジアン国際世田谷ももともとは女子校でしたから、共学校になっても世界の痛みを受容しつつ解消しようという心は忘れていません。
★和洋九段女子と駒沢学園女子は、どちらかというというとリベラルアーツ型教育で、サレジアン国際グループは、三田国際がロールモデルですから、進路目標教育型でしょう。しかしその「型」は「流行」の部分ですから、「不易」の精神は変わることはありません。私立学校というシステムは不易流行で回転していますから。
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