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2024年6月10日 (月)

東京私学の新たな動きと全国の私学の動きが連動し始めた

★東京私学教育研究所のサイトに次のような記事が掲載されています。「【研究所ブログ第21回】東京私立中学合同相談会 教育プログラムの新たな動き」がそれです。同研究所は東京私学の研修企画運営をサポートしています。年間60くらいの研修を実施しています。その研究所が私学の動向について記事にするというのはちょと驚きです。

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★しかし、記事によると、受験生・保護者の学校選択意識の中に、進学実績だけではなく、雰囲気や教育プログラムになるというデータが判明したので、考察してみたということのようです。

★というのも、研修の委員会は25種類あって、委員のメンバは、東京の私学の先生から公募で選ばれています。120名強のメンバー数です。その先生方は、合同相談会でも自校の教育プログラムをプレゼンしてるわけです。そのとき、研修の成果をアレンジして現場でも活用しているし、現場の成果を研修プログラムで紹介もしてくれています。そのような内容も合同相談会で語られているというのを当日運営メンバーでもあった東京教育研究所の所員が、フィールドワークよろしく感知したということのようです。

★それを研究所内でシェアしたために、このような記事が編集されたのでしょう。

★たしかに、研修委員のメンバーは、高度な学力形成のための研修プログラムも作成しますが、より広い探究型の研修プログラムもデザインしています。上記の図のように第三象限の小さな円が、座標全体に広がる円を描くようにプログラムはデザインされていますね。

★そして合同相談会でも、その円が示す学びの領域は、どの学校も広いものだったのは間違いありません。

★東京の私学がこのような動きをしていることは、全国の中学の2%弱を占めている小さい動きですが、結構影響力はあるかもしれません。5月の合同相談会では中学だけでしたが、高校となれば、数が増えますから、全国の高校の約4%シェアです。

★3%の穴という考え方があります。3%シェアは、一見世の中は気づかないような雰囲気ですが、気づかれるやそのシェアは一気呵成に拡大します。

★福島の一般財団法人日本私学教育研究所主催の研修会に集まった全国からの私学100校の理事長校長の意識は上記の図と同じような広がりで教育を運営していました。100校は全国の高校の2%ですが、様々なイベントなどの公務により参加できなかった私学もあります。

★全国の私学は、日本私学中学高等学校連合会で一丸となって教育のフロントランナーになろうとしています。2030年から転げ落ちるように激減する15歳人口を見据えて、動いていることは、福島の研修で大いに感じました。

★全国の高校の数に占める私学は約30%です。地域によって圧倒的に私学が少ないところもありますが、連合会がサポートしながら、私学全体で日本の不易流行型教育を牽引していくビジョンが最近明快に見え始めたのです。

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