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2024年6月 7日 (金)

私学経営研修会 in 福島県石川町 人的資本教育スマート都市づくりに貢献する

★福島県石川町の八幡屋で全国の理事長・校長が集まって研修を行っているのですが、意見交換会やパネルディスカッションを聴いていて、東京の私学よりも偏差値のこだわりを捨てているということに気づきました。基本公立高校が優位ですから、そこと偏差値で競うのは、経営戦略的には優れているとは言えません。

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(bibg作成)

★それに藩校の継承とか藩の軍師が創設したとか、筋金入りの建学の精神に基づいた独自性を出そうという気概が凄まじいのです。東京の場合は、公立vs私立というより、私立vs私立という受験市場が拡張しているので、どうしても偏差値を無視できません。独自性だけでは偏差値のクビキから逃れられないのです。そこで、その受験市場の枠組み自体をフレームストーミングする必要があったのです。

★それがグローバル教育だったし、海外大学進学準備教育だったのです。要するに偏差値というドメスティック基準から、学習歴を土台に人間力を判断するルーブリックという世界基準というグローバルフレームで教育をする戦略です。

★ところが、福島にきて、グローバルだとかICTだとかは当たり前なのですが、地域との信頼関係や地域貢献の意識が相当高いのです。したがって「グローカル」という気概であふれています。

★2030年になると転がるように15歳人口は激減カーブを描きます。東京と決定的に違うのは、限界集落都市になることを意味します。するとどんなに独自の魅力的教育を行っていても、生徒がいなくてははじまりません。

★したがって、地方創生への貢献を私立学校はしなくてはならないのです。そういう人間力を育てなくてはならないのです。つまり人的資本教育スマートグローカルシティーですね。

★大学と中高は連携し、人的資本教育を自然と経済と精神が循環するスマートシティ。しかも少子化は回避できませんから、海外の学習者を集める努力です。それには大学という知のハブとの協力が必要です。日本だけではなく、世界の都市化現象は進むといわれています。

★それを日本各地でロールモデルをつくる。そのとき私立学校が大きく力を発揮するわけです。

★もちろん、このロールモデルは、海外にだけ効果があるだけではなく、日本の公立学校にも役に立つでしょう。ただ、グローカル教育に関しては、世界の人脈とつながらなければなりません。この人脈は実はプライベートでありパブリックである両義性のバランスが必要です。

★日本の生徒や学生が海外で学ぶことは、実はこのねらいがあります。明治維新も戦後も日本を救ったのは、海外の人脈をプライベートにもパブリックにも持っていた人物です。

★地方創生とは、かくして地域に根差しながらも教育の基準を世界基準に合わせ、さらにそのルールを自ら創る力量を発揮しなければなりません。

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